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無気力JKの非日常生活  作者: CHEB丸
第1章
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〜日常が壊れた日も相変わらずたるかった〜

最初の方はゾンビとのバトルというより、登場人物の性格や関わり方が伝わればいいなーと思ってます(=´∀`)人(´∀`=)


初めて書くので拙い文章ですが、よろしくお願いします( ´ ▽ ` )

グシャッ

ダダダダダンッ


ぐぁあぁあぁ

キャーー


ドッドッドッ


銃声が鳴り響く


"ハーブを入手した"

"タイプライターを発見した。セーブしますか? 'はい' "




バスの中。知由(ちよ)はスマホで有名なホラーゲームを楽しんでいた。

遅刻にも関わらず。


「あ?」


ゲームに夢中で気付かなかったが、いつの間にかバスが停車している。窓の外を見ると黒い煙が上がっている。


(あ"〜…事故ったかぁ…。やばいじゃん、確実に間にあわねぇよ…)


どうやら前方で事故が起こったようである。瞬時に状況を判断し、昨夜夜遅くまでゲームをして寝坊したことを後悔した知由だったが


(あ、大丈夫だ。事故ったってメールすれば部長には怒られねーや。ついてる〜)



櫻田(さくらだ)知由(ちよ)。地元の進学校に通う女子高生だ。

今日は土曜。弓道部に所属する彼女は部活に行くところだ。

まぁ、もう部活は20分前に始まってるのだが。


(あ"っ、だめだ!今日9時から竹内が来るんだ!さすがに竹内は『事故った』だけじゃ見逃してくれなそうだなぁ…)


今日は外部コーチがくる日だったらしい。あと10分で行かなければ自分の命が危ないと判断し、ゆっくり行く考え改めダッシュで行くことに決めた。


すぐあとには本当の意味で命の危険に晒されるとも思わずに。


そうと決まれば早い。

運転手の元へ行く。


「あのー、すいません。時間やばいんで降ろさせてください。料金はちゃんと払うんで」

「いや、すまないねぇ。いくら車が止まってるとはいえこんな女の子を道端でおろすわけにはいかないやぁ」

「本当に間に合わないんですよ!お願いします〜」

「う"〜ん」


(ちっ…しぶてぇな)

そろそろ本当にいらいらしてきた知由だったが


「すいません、その子の父ですが、私が送っていくので降ろしてもらえますか?」


(あ?)


「いや、お前さん、言っちゃ悪いが本当にこの女の子の父親かい?今まで後ろに座ってただろうに」

「私は会社に行くにはまだ時間があるので先に行かせようと思ったんですが...。そうですよね、そもそもいくら車が無いとは言え子供1人行かせるなんて親のすることじゃなかったですね。反省です。」


(よくわかんねぇがナイスだおっさん)


「え、いいの?お父さん学校寄ったら流石に遅刻するかもよ?」

「いいよ、会社には連絡しておくから」

知由たちの会話を聞いて運転手も納得したようだった。

「…よし、わかった。じゃあ二人で600円だ。気をつけてな」

「ありがとうございます」


やっとバスを降りることができた二人はバスの死角に入るまで一緒に歩いてった。


「すいません、ありがとうございました。助かりました」

「いや、いいんだよ。でも本当に気をつけてね。まだ事故の処理は済んでないみたいだから」

「はい、ありがとうございます」


それだけ言うと知由はダッシュを開始した。走っても10分はかかってしまうが、数分の遅刻ならどうにかなるだろう。


走り始めてすぐ、事故現場が見えてきた。


(げっ、あれ私が乗る予定だったバスやん。よかった〜遅刻して。ついてる!さすが私)


横転したバスは見るも無残なことになっていた。死人も出ているに違いない。

それを見てもラッキーと思うだけでビビらないあたりが、櫻田知由という人物である。



「たるい!だるい!今日は休もう!」


走り続けていた知由だが、元々急いで向かうような性格なら動かないバスの中でゲームなどしていない。すぐに近くの公園のベンチで休憩していた。

休憩どころかこのまま家に帰ってしまいそうな勢いだ。

その時だったーーー


「あぅ…あぁあ"…」

「あ?」


うめき声をあげながら1人の男性が公園の入り口に立って知由を見ていた。


(血まみれじゃん。事故に巻き込まれた人かな?)


「大丈夫ですか?」

遠くから声をかけてみる。


「あああ"…ぐぁ…」


(あ"ー…まじかぁ…)


少し近寄ってみると男性の目は白眼を剥いていて、明らかにわき腹に致命傷を負っていた。

しかし、動いている。




ーーーまさに、先ほどまで画面で見ていたゾンビのように。

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