戯れ事
月はなく
光もない
闇のなか
僕はいる
自尊心と欲の饗宴に参加しそれらを満足させる為だけに酒を振舞い札を切る
彼らにはそれしかない
金でしか価値を計れない
そんな場所にいる自身に辟易
だがそれが現実
留学する為に身体を広げた彼女は言った
明日は田植えの手伝いなの
その瞳はとても生き生きとしていた
僕には生きる事さえ無意味なのに
5/2
ELVを降りると珍客の見開いた眼光
廊下に出ると珍客×2が駆け寄ってくる
その妖艶な仕草でこれまで幾人が心を奪われたのだろうか
訪問先の玄関が開くと
2匹はおじゃましますとも言わずにはいってしまう
そんな日常に微笑む私をスフィンクスの如き珍客が凝視
問いを出される前に指先で籠落し退出
そんな日常を僕は生きている