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~とあるアリスと死んだ月の国(3)~

次のアリスのお話はある国の姫に生まれたアリスが不思議の国に迷い込んでしまった話。

迷い込んでしまった国は【月の国】元々光に包まれ黄金の国と呼ばれていたこの国から光が消えてしまい今では黒く荒んで月の影さえない暗黒の不思議の国に迷い込む話。




「人質?」

「そう……人質。君はこの死に絶えた月を蘇らせる為の大事な人質とサンタは言っていたよ?」

「あなたは?」

「僕はトナカイサンタのたったひとりの友達だよ。」

そういうトナカイの手にはナイフが装備されていた。

アリスはすごく自分の身に危機感を感じ今いるこの小屋から抜け出想と出口に向かおうとするとアリスはトナカイに腕を掴まれた。


「無理だよ。この死の月からは逃げられない」

「どうして?」

「ここにはサンタとボクとキミしかいないからいずれは捕まる。」

「嫌よ!なんであなたたちのために死ななきゃならないのよ!!」

アリスはトナカイに掴まれた腕を振り払い小屋を飛び出した。

すると外は月の光もなく何もない真っ暗闇の世界だった・・・・・。

これが言葉で表す【暗黒】という世界なのだろうかと思い絶句した。


が、アリスはすぐ背中に危険が迫っているのでひたすらどんな道が正しいのかも分からずひたすら無我夢中に走っているとアリスの前に小さな炎が見えた。


「炎?」

「いらっしゃりましたか?アリス」

「もしかしてあなたがサンタ・・・・・・」

「そう呼ぶのはイルミスくん【通称トナカイ】だけですねトナカイに会ったんですか?」

「えぇ・・・・・」

アリスは少し怖がりながらまだ影で顔の見えないサンタに近づくことができなかった。

「どうして逃げるのです?アリス・・・・・」

そんな言葉は耳にも入らずアリスは後退りをしながらサンタから逃げようとするとアリスの腕をサンタが掴んだ。


「どうして掴むの?離して!!」

「あなたは僕たちからは逃れられない・・・・・・」

「そんなことない・・・・・・・」

「いいえ。・・・・・・・そういう宿命だからそしてボクたちがあの場所にあの場所に揃うとき月に光が戻る・・・・・・・」

「え?」

そう言いアリスはサンタに掴まれていた腕を離されたかと思うと突き放されたようにどこかに突き飛ばされるように闇に堕ちていった。




「・・・・・・・・・・・嘘・・・・・・」



そう言いながらゆっくりと沈むアリスが落とされたのは月の穴の闇ただでさえ何も見えないこの死の月の穴の中に落とされたアリスは生きているのか不安だったがゆっくりゆっくりふわふわと無重力が効いているのかなんだか不思議な空間に導かれるようにアリスは穴の中を落ちていっていた。

そして底に着くとそこには微弱な光がどこかにアリスを導いていた。







「私を・・・・・・・・・・導いている?」









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