~とあるアリスと影のない国(4)~
最初のアリスのお話は貧乏なところに生まれてしまったアリスが不思議の国に迷ってしまったお話。
迷ってしまった国は【影のない国】と呼ばれた国で住む住人皆影がない不思議な国。
「それは現実逃避っていうんだよ・・・・・・。」
そうアリスは自分の目の前で何もできない自分を本当に嫌で嫌で仕方なかった。
ロードとアリスはシンを部屋に運ぶとアリスは苦しむシンを見てられなくなり部屋をすぐさま出て屋敷の扉の前でへたり込んだ。
そんなアリスにロードが声をかけた。
「どうしたんだ?」
「シンの隣にいなくていいの?」
「………お前も心配だ急に無言で出て言ったりして何してるんだよ。」
心配するロードの言葉がアリスの心にズキズキと一本ずつ繊細な針のように心に傷をつけてゆく…………。
「やめて・・・・・・・!!」
「っ…!!」
「やっぱり私の近くにいたら「不幸」訪れるの・・・・・・・・。だからでしょ?急にシンが衰弱し始めたのだって……見てよ、そんなおかげでね………衰弱したシンをね助けることさえできなかった……見てる事しかできなかったんだよ?怖いでしょ?たった一人の人を見殺しにしようとしたんだよ………私もルルカと一緒だよ……」
アリスはそう言いながら自分の両手を見つめながら目からこぼれる涙を両手で受け止めそしてギュッと握りしめた。
そんなアリスを隣で見ていたロードは優しくアリスの頭をポンポンと撫でた。
「ルルカみたいな非道なやつとお前が一緒な訳が無いだろ?だって、ちゃんと自分の事分かって今からやり直そうと努力しようとしてるやつが何で一緒なんだよ!!バーカ」
そう言いアリスの頭をグシャグシャにしシンが眠る部屋に戻った。
ロードが部屋に一足先に戻るとアリスは一つの決心をしもう一度シンの部屋に戻った。
「ルルカに会いにいってシンを治してもらおう・・・・・・・・・。」