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~とあるアリスと雨降る国(2)~

お次のアリスはとある魔族と人間の混血の家系に生まれどこの国に行っても人間から厄介な目で見られ世界に嫌気がさしたアリスが不思議の国迷うお話です。


今回の不思議の国は、雨降る国と言われる【落国らこく】にアリスは迷い込んだ。

そこの国は何年か前からずっとやむことのない雨が降り続き国民達は干上がりこの国には住む者がいなくなった。

ただこの国にある大きな城に住む者たちを除いては……そしてその者達は今もまだこの国に住みついている。


そんな不思議な国とアリスと城に住む不思議な者達との物語。







アリスは混血種族達が住む城の中に足を踏み入れた……。



その城の中は黒を基調とした普通の大きな城だった……。



「こんなところに混血種族が住んでいたなんて……あの人に感謝しなくちゃ。」


「あの人って?」


そう言われるとアリスは頭を振りながら少し恥ずかしそうにまだここの城の人間になれないのかモジモジしていた。


「そんなモジモジしなくてもーみんな同じなんだからさ!」


「そ・・・・・そうだよね。」


「うん」


そう金髪の男の子は頷きアリスを元気づけた。


「そう言えばあなた名前は?」


「名前……?これの事?」


金髪の男の子が右の腕の服をまくり見せたのは何かの番号だった……。


「A-10?何コレ?」


「僕の名前。」


「嘘………」


それを見てアリスは少しの異変に気付いた……名前が無く国なのに人間がいなく城がこの場所にたった一つしかない国……もしかして……




「気づきましたか?」


そういい後ろの大階段から降りてきたのは白衣服をきたメガネ男だった…。


「誰?」


「私ですか?シュガーネット=ダイス素朴な研究者ですよーって言ったって信じないですよねーいや、本当にそうなんですよ」


すると、A-10(通称エース君)が、


「この人悪くない。」


「そー悪くないの!」


「この人変態。」


エース君の一言で空気は変わったがダイスの見る目が一瞬で変わった……(違う意味で。)


「………自粛します。」


「はい……お願いします。」


その後アリスはダイスから本当の理由を聞いた。


「じゃー本当に悪いのはルルカ=アリアネットって男なの?」


「そうだよーそいつが人と悪魔との人体実験繰り返して何をしたいのかはわからないがとにかく何かを作り出そうとはしているみたいだ……。」


そういうとアリスは心配そうにエースの方を見ながらダイスに聞いた。


「エースは?」


「エースは心配するな俺が人に害のないように作り変えたんだだからただの子供だ。わがままだがな…ふっ…。」


するとアリスは何かを思い出したかのようにポツリと言葉を口にした。


「そういえば……」


「どうしたんだ?」


「その名前聞いたこと……ある」


「え?!」


その言葉にダイスはさすがにびっくりしアリスの方を向いた。


「でも…他人の空似ってやつかも……あの人がそんなことするわけ……(ない…。)」


「気をつけろよそんなやつに限ってだからな……」


ダイスはアリスが心配になり一応の為アリスに忠告した。



「とりあえず部屋を用意したからそこで休め」


「ありがとう・・・・・・。」


そう言われアリスは大階段の左側を登り部屋に向かった。

アリスが部屋に向かったのを見たダイスはエースに頼みごとをした。


「アリスがもし、この城から出そうになったらエースついて行きなさい。」


「はい!」


「私はこの城を守るから分かったかい?この城には異空間作成装置がある限り狙ってくるはず……だから私はここにいるからね」


「了解しました。先生…。」


そういいアリスの部屋の方面の階段を上りアリスの部屋の正面の部屋にエースは入ってアリスが出てくるのを待っていた。



その後ろ姿を見ながらダイスはこの会話がエースとの最後の会話だと自分で意識しながらエースをアリスの元へ見送った。



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