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~とあるアリスと雨降る国~

お次のアリスはとある魔族と人間の混血の家系に生まれどこの国に行っても人間から厄介な目で見られ世界に嫌気がさしたアリスが不思議の国迷うお話です。


今回の不思議の国は、雨降る国と言われる【落国らこく】にアリスは迷い込んだ。

そこの国は何年か前からずっとやむことのない雨が降り続き国民達は干上がりこの国には住む者がいなくなった。

ただこの国にある大きな城に住む者たちを除いては……そしてその者達は今もまだこの国に住みついている。


そんな不思議な国とアリスと城に住む不思議な者達との物語。






6人目のアリスは、人間でも魔族でもない混血の家系に生まれてしまった人間と魔族のハーフのアリスはどこに行っても魔族の血が混じっている事により人種差別を受けてしまい人を嫌いになっていた。

そして、自分にもう半分流れている魔族の事も嫌いになっていた。












 







「そうですか……いやぁ~ね魔族のハーフなんて言われましても困りますよ。いつ暴走されるかわかりませんし今回の面接はなかったことでよろしいですか?」









「あっ・・・・・・・・・・・・。」










そう言って私はいつも人に蹴落とされ地に落とされる………身分差別の壁にぶつかり壊すことさえできずにただ壁の前で呆然と立ち尽くすしかなく力が無い私はいつも手を握りしめ太ももに痣ができるほど握り拳を太ももに叩きつけそうして言葉を押し殺し仕事の面接場所からトコトコと下を向きながら歩いて帰っていると、誰かにぶつかった・・・・・・。









(ドンッ……。)








「イタッ…っ。」




「すみません。ぶつかってしまいましたね・・・・・・・・・アリス。」





すると、アリスは今先ほどぶつかった知らない人に自分の名前を呼ばれびっくりし恐る恐る後ろを向くと、見知らぬ長身の帽子を被った男がアリスに微笑みかけながらアリスの名前を呼んでいた。





「あなた…………誰?」





すると、アリスに長身の男が顔を近づけアリスの顎を少し上にあげアリスの質問に答えた。





「私ですか?私が誰か知りたそうですね………。」






長身の男が呟いた男の全体からは不思議な人間でもこの世の何者でもないような黒い気配が漂っていた……。





「いや……そうでもない。でも、不思議な雰囲気がする……人間でも魔物でも天使でも悪魔でもないような不思議な気配が…………………する。」




「そうですか。私はただ、“あなたを迎えに来た”だけです。あなたをこんなにも苦しめるこの世界からあなたを解放しようと・・・・・・・・・・。」









アリスはその言葉に先ほどまで恐ろしく黒い気配が漂う長身の男に対して大きな期待が生まれた。

アリスにとってこの苦痛を受け続けている世界からの『解放』と言う長身の男からの言葉は救いの言葉に聞こえた。









「本当に解放してくれるの・・・・・・・・・・・?」











すると、長身の男はアリスの顎から手を離しアリスに自分の手に持っていた傘を開きアリスに渡たそうとしながらアリスに言った。









「ええ、もちろん。僕があなたを解放いたしますよ!この案内人の【ルルカ】が……。」










と言われアリスが長身の男こと案内人【ルルカ】が渡そうとした傘をアリスが掴むと突然アリスはその場から消えてしまった………。

















そんな消えてしまったアリスは傘を持ったまま見知らぬ場所に連れて来られてしまった。





(ザ――――――――ッ!!!!!!!)







アリスが連れて来られた場所では大粒の雨がずっと降り続いていた・・・・・・・・・。







「ここは・・・・・・・・・・・どこ?」








アリスは雨が降る街をフラフラし人を探していると一軒の城に辿り着いた・・・・・・・・・。






「・・・・・・・・・・ここって城?」





「あぁそだよ。」






とアリスの言葉に返事を返したのは眼が赤くとても人間とは思えない少年だった……。





「ここは・・・・・・・?」




「ここは【落国らこく】雨が止まない国と言われているんだよ。この城はこの止まない雨から逃れるために人間に差別された混血種族達が集まり作った城なんだ。元々は人間もいたらしいけれどその時の事は僕は知らない。」







それを聞き、アリスは自分と同じ仲間を初めて見て驚きを隠せずにいた………。







「私と……………………同じ混血?そんなのが・・・・・・・いたの…?」








アリスはその少年を見て嬉しくて涙が出そうになった…………そして、アリスはその城の中に一歩ずつ足を踏み入れた・・・・・・・・。










ここでの国の物語がアリスにとって最悪の物語になるとはこの時アリスはまだ知らなかった………。

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