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一つの願い事

作者: 水無月 黒

 この世界のどこかに、どんな願いでも一つだけ叶えてくれる秘宝があるらしい。


 そんな、お伽噺のような伝承が世界各地に残っていた。

 多くの人が単なる昔話と取り合わず、あるいは荒唐無稽な与太話と馬鹿にした。


 だが、その不確かな伝承を紐解き、本気でその秘宝を求める者も少数ながら存在した。


 ある者は、夢を追い求めて。

 ある者は、野望を実現するために。

 ある者は、悲痛な現実を変えるため。

 強い思いを胸に、謎の秘宝を探し求めた。


 それは苦難の道程だった。

 不確かな伝説、いいかげんな風聞に踊らされ、時に険しい山に登り、時に深い森林に分け入り。

 命の危機にさらされることも一度や二度ではなかった。

 彼らの前に立ち塞がるのは、自然の脅威だけではなかった。

 同じ秘宝を求める者同士もまた、たびたび衝突した。

 求める秘宝は唯一つ。

 叶う願いも唯一つ。

 最終的には敵になることが決まっている者同士である。

 出会えば基本的に妨害し合う関係ながら、時には協力して苦境を乗り越えることもあった。

 唯一つの勝者の座を奪い合う競争相手にして、同じ伝説を追い求める同志。

 何時しか彼らの間には奇妙な連帯感のようなものが生まれていた。


 しかし、顔馴染みになった強敵(とも)達とも別れの時はやって来る。

 ある者は、危険な旅の途中で命を落とした。

 ある者は、夢や野望を諦めて脱落した。

 ある者は、夢や野望を叶えるために秘宝の力は必要ないと悟って去って行った。


 最後に残ったのは、一人の男だった。


 彼にはどうしても叶えたい願いがあった。

 そして、様々に手を尽くしてもはや彼にできることは奇跡を願うだけ。そこまで追いつめられていた。

 だから彼は最後まで諦めなかった。


――お兄さん、私のために無茶をしないで。

――私のことはもういいから、お兄さんは自分の幸せを見つけて。


 男の身を案じる声が、むしろ彼を奮い立たせた。

 世界中を回って秘宝の情報を集め。

 幾多の試練を乗り越えてようやく秘宝にたどり着き。

 多くの好敵手(ライバル)を相手に手に入れた秘宝を奪われたり奪い返したりを繰り返し。

 好敵手(ライバル)がいなくなった後も秘宝の使い方を調べ続け。

 そして、ついに今、願いを叶えようとしていた。


 そこは朽ち果てた古い遺跡。

 何のために作られたのかも分からない石舞台の上に突き出た、これまた何のためにあるのか分からない台座の上に秘宝を乗せる。

 秘宝――それは闇を詰め込んだような真っ黒で拳大の球体だった。

 この秘宝に正式な名称はない。地域や伝承によって呼び名は変わり、意図的に名前が伏せられていることも多い。

 存在そのものが秘されたお宝。そんな意味を込めて秘宝と呼ぶ。

 そして秘宝は、そのものが隠されていただけでなく、厳重に封印されていた。

 それはまるで、絶対に使わせないとでもいうかのように執拗な……いや、実際に使わせまいとする意志を籠めて封印されていたのだろう。

 悪意ある者が願いを叶えればとどれほどの悲劇が起こるか。心ある者ならば隠すだろうし封印もするだろう。

 しかし、その封印も全て解かれた。

 男は、願いを口にした。


「俺の願いは――」


 男が願いを言い終えると、秘宝は空気に溶けるかのようにして消えた。


「これで、願いがかなった……のか?」


 拍子抜けするほど呆気ない最後に、男が訝しんだその時だった。


『大丈夫。お兄サンの願いはちゃんと叶うよ。』


 突然、何処からともなく声が掛けられた。


「誰だ!」


 男は警戒した。

 この場所は完全に無人だったはずだ。

 最後の最後で願いを横取りされることを恐れ、男は自分以外の人間が近くにいないことを念入りに確かめていたのだ。

 そしてずっと警戒していたのに声をかけられるまで相手の接近に気が付かなかった。

 いったいどれほどの手練れが来たのかと周囲を見回すが、誰もいない。


『ボクは唯の解説役。お兄サンの邪魔はしないから心配しないで。それから、ボクに実体はないから探しても無駄だよ。』


 先ほどと同じ声が響いた。

 男か女かも分からない中性的な声だった。

 姿は見えないし、気配もない。

 その言葉を信じるならば、実体のない声だけの存在らしい。

 実に不可解な現象ではあるが、そもそも男は『どんな願いでも叶えてくれる秘宝』を探し求めていたのである。

 この程度の怪異でいちいち驚いてはいられない。

 男は、深く考えることを止めた。


「解説役? どういうことだ?」

『この願いを叶える装置の詳細を説明して、本当にこれを使うのか最後の確認を行うことがボクの役目だったんだ。』


 何も無い空間に突然黒い球が現れた。

 先ほど消えたはずの秘宝である。

 ただし、実体はないようで、後ろ側の光景がわずかに透けて見えていた。

 説明用に作り出した映像なのだろう。


『ただ、お兄サンはどこかで手順を間違えたか飛ばしたかして願った後にボクが出てきたみたい。事後になっちゃうけど、説明するよ。』


 散逸した古文書をかき集め、不確かな伝承を繋ぎ合わせ、足りない部分は想像で補い、手探りでここまで来たのだ。

 正式な手順の一つや二つ飛ばしていても不思議はなかった。

 それよりも、男にとって気がかりなことは唯一つ。


「それれで、俺の願いは叶ったのか? 妹は元気になったのか!?」


 男には妹がいた。

 彼女は先天的な障碍で体が弱く、生まれた時からずっと病室で暮らしてきた。

 症例の少ない難病で、どれほど急いでも生きている間に治療法が確立される可能性はない。

 決して長いとは言えない人生を病室の外の世界を知らぬままに生きなければならない妹に、せめて人並みの幸せをと望めば、奇跡に縋るほかなかった。


『お兄サンが何を望んだのかは知らないけど、装置が動いているから必ず叶うよ。でも、その結果をお兄サンが知ることはできないけれど。』

「何だ、願いの代償として俺の命でも差し出すのか?」


 その程度の代償ならば、支払ってやる。

 男は覚悟を決めていた。


『違う、違う。これはそんな代償で動く装置じゃないよ。だいたいさぁ』


 声にやや呆れた色が混じった。


『高々人一人の命を代償にして「何でも叶う」なんて都合の良い話、あるはずないでしょう?』


 どんな願いでも叶う秘宝の解説者とは思えない、現実的な指摘だった。


『この装置はね、願いの叶った宇宙を作るんだよ。』

「……どういうことだ? まさか、こことは無関係な別の世界で願いが叶うとでもいうのか!?」


 男は焦った。

 願いは叶っても、それでは自分達は救われない。

 だが、現実は予想の斜め上を行く。


『無関係ではないよ。新しく誕生する宇宙は、今ある宇宙の全てを原料にして作られるから。ある意味、願いを叶える代償は宇宙の全てだね。』

「……は?」


 突然大きくなった話に、男は付いていけない。


『この装置はね、まず今の宇宙を一度終わらせるんだ。

 宇宙を一点に収縮させて生まれる前の状態に戻すと、今の宇宙の全ての情報を含んだ「宇宙の種子」とか「宇宙の卵」と呼ばれるものになる。

 これは今の宇宙の情報が全部入っているから、宇宙として誕生させるとだいたい今と同じ宇宙になるよ。量子の揺らぎがあるから完全には同じにならないけれど。

 その「宇宙の卵」に願いを組み込んで情報を書き換えれば、願いが叶った状態の宇宙が誕生するというわけ。

 新しい宇宙は最初からその願いが叶った状態になっているから、願いが叶ったとは認識できないし、願うこともない。

 何でも願いが叶うけど、叶った願いをだれも認識できない。この世で一番役立たずな装置だよね。』


 軽い口調で語られたのは、どれだけ調べても知り得なかった秘宝の真実。

 全てを理解することは容易ではなかったが、男にも理解できたことはある。


「俺の……個人的な願いで世界を滅ぼしてしまうのか!?」

『そうだね。でも、ささやかな願いでも大それた野望でもこの装置のやることは変わらないよ。宇宙を終わらせてでも叶えたい願いか、その覚悟を問うのがボクの役目だったんだけど、お兄サンは運がなかったね。』


 運が悪いにもほどがある。

 男は、秘宝が執拗に隠され、封印されていた真の理由を悟った。

 どんなささやかな願いでも、秘宝に願えば世界が終わる。そんな物騒なものを使わせるわけにはいかない。

 次の世界があるから良いということにはならないのだ。

 まともな神経の持ち主ならば、こんな物騒なだけで意味のない代物を使おうとは思わないだろう。

 しかし、世の中には説明も聞かずに勝手な思い込みで行動する愚か者もいれば、終末思想にどっぷりとつかって来世での幸せを望む者もいる。

 隠すしかなかったのだろう。

 ただ、今回はそれが裏目に出た。


「今から取り消すことはできないのか?」


 男にとっては、今この世界で苦しんでいる妹が救われなければ意味はなかった。

 色々と無茶もやってきた男だが、意味もなく世界を滅ぼしたいとはこれっぽっちも思っていなかった。


『無理だよ。ボクは説明するだけで装置を操作することはできないし、それにもう宇宙の終わりは始まっているよ。空を見てごらん。星が見えるだろう?』


 男が見上げると、明るい星が幾つか()()()白い点となって浮かんでいた。


『それが証拠だよ。宇宙が収縮して星と星との距離が短くなったから、昼間でも星が見えるようになったんだ。』

「いや、それは以前から同じだろう?」


 男は首をひねった。

 昼間に星が見えること、それは男にとって当たり前の事だった。

 空気の悪い都会では見え難いことも多いが、人里離れ空気の澄んだこの場所ならば星がよく見えて当然。

 宇宙が終わる証拠だと云われてもなんのことだか分からなかった。


『宇宙の収縮は、時間方向にも及んでいるから、過去が変わったんだよ。お兄サンが装置に願う前は、昼間に星は見えなかったし、夜空ももっと暗かったんだ。』

「……?」


 説明されても、男にはピンとこなかった。

 過去が変わったなどと言われても、変わる前の過去など憶えていない。いや、そんな過去は存在しないのだ。

 記憶が改竄されたのではなく、変わった後の過去だけを体験した人がいるだけだ。

 昼間の青空に見える星の数がさらに増えても、男は「以前からこんな感じだった」と言うだろう。

 空の景色が変わるのと同時に男も変わっているのだから。

 過去が変わるとはそういうことである。


『天文学者ならば宇宙の異変を見つけるかもしれないけれど、人類は宇宙の終焉を認識することはできないかもね。宇宙が終わるずっと前に、人類は誕生しなかったことになるだろうから。』


 この辺りで男は理解を諦めた。

 知り得ない世界の終わりのことを考えても無駄だ。

 願いを叶える方法が潰えた以上、最期の瞬間まで妹に寄り添っていた方がまだましだった。


「世界が終わった後、また七十億年くらいかけて俺の願いが叶うわけか。気の長い話だ。」

『もう宇宙は半分くらいに縮んでいるから、その倍くらいの時間だね。』

「どちらでも関係ない。人には長すぎる時間だ。」


 男はもう興味がないと言った様子で去って行った。


 宇宙の収縮はさらに続く。

 人類の歴史は幾度も書き換わり、そして人類は誕生する前に消滅した。

 人類だけでなく、長い進化の末に登場した大型の動物から順に地上から姿を消して行った。

 そして――地上そのものが消滅した。

 宇宙が縮小し、恒星間の距離が縮まったことで他の天体の影響が大きく現れるようになった。

 惑星は安定した軌道を保てず、時に宇宙の彼方へ放り出され、時に太陽や他の天体に呑み込まれ、あるいは潮汐力で引き裂かれた。

 生物が生存できる環境は存在しなくなった。

 さらに宇宙の収縮が進むと、恒星同士が干渉する出来事が増えて行った。

 ある時は、すれ違う二つの恒星が互いのガスを引き剥がして宇宙にばらまいた。

 ある時は、恒星同士が正面衝突し、爆発を繰り返しながらも合体して一つの大きな恒星になった。

 より重い天体の重力に引き裂かれ、散り散りになって消滅する星もあった。

 他の天体や大量の星間物質を取り込んで肥大化した星は、核融合を暴走させて超新星爆発を起こした。

 あるいは、重力崩壊を起こしてブラックホールとなった。

 銀河系同士の衝突も多発し、銀河の変形合体、星の大量発生(スターバースト)が頻発した。

 ところが、ある時期を境に新しい星が誕生し難くなった。

 星の材料となる星間物質は大量に存在する。宇宙が小さくなった分、密度は高くなっているくらいだ。

 だが、それでも星が生まれない。生まれてくる星よりも、消えて行く星の方が多い。

 超新星爆発。

 ブラックホールの降着円盤が作るジェット。

 かつてならば星間物質をばらまき星を作る原動力となった現象が、狭くなった宇宙で多発すると星ができる前に吹き散らす阻害要因となった。

 さらに、超巨大ブラックホール同士が合体した際に生じた強力な重力波が星間物質を均一にならしてしまい、非常に星が生まれにくい状態にしてしまった。

 星の光が次第に消えて行き、ついに最後の星が輝きを失った。

 光を失った宇宙に対して収縮はなおも続く。

 星間物質は、宇宙の収縮に伴い圧縮されてやがて熱を持つ。

 宇宙は収縮を続けるから、断熱圧縮によって温度はどんどん高くなる。

 やがて、原子から電子がはぎとられてプラズマとなった。

 こうなると、わずかに残っていた物質――岩石とか氷の欠片とか言った固体も無事には済まない。全て蒸発してプラズマと化した。

 宇宙の物質が全てプラズマと化した後も温度は上がり続け、宇宙の収縮と熱によって圧力も高まり、やがて原子核同士が直接衝突するようになる。

 その結果、核反応が起こる。

 鉄よりも重い元素の原子核は核分裂によってエネルギーを発生する。つまり、不安定なので壊れやすく作られ難い。

 無差別な核反応が繰り返されれば、重い原子核は壊れ、軽い原子核に変わっていく。

 そして、熱と圧力が高まり続ければ、鉄よりも軽い元素も壊れて行く。

 鉄よりも軽い元素の核分裂にはエネルギーを与える必要があるが、それは周囲の熱と圧力が供給してくれる。

 最終的に、宇宙に残る原子は水素と少量のヘリウムのみ。それが高温高圧のプラズマ状態で存在している。

 宇宙の収縮はまだまだ進む。

 ここから先は劇的だ。

 熱と圧力がさらに増せば、原子核を構成する核子――陽子や中性子も壊れる。

 壊れた核子から溢れ出したクォークとグルーオンがプラズマ状態になって周囲に広がる。

 もはや人類の知る物質の世界ではない。

 やがて相転移を起こし、力も統合されて行く。電磁気力、弱い力、強い力、最終的には重力まで統合され、区別がつかなくなる。

 宇宙の収縮は加速度的に勢いを増し、マクロからミクロへと収斂していく。

 途中で巨大化したブラックホールに全ての質量が飲まれるが、最終的に一個に合体した超巨大ブラックホールの大きさは、収縮した宇宙の大きさを超える。

 つまり、ブラックホールの中が通常の宇宙になるだけだった。

 それもまた、宇宙の相の変遷の一つでしかない。

 収縮を続ける宇宙は、さらにその様相を変え続ける。

 重力もブラックホールも人類が知っていたものとは別の側面を見せていた。

 隠れた次元が表出し、それまで大きく広がっていた空間と区別がつかなくなると、時空の構造そのものが大きく変わった。

 あらゆる素粒子が質量を失い、光速で飛び交った。

 やがて、その素粒子も消えて行った。

 クォークが壊れた。

 レプトンが崩れた。

 力を媒介するゲージ粒子も、統合された力場と共に姿を消した。

 宇宙の収縮に伴い、あらゆるものが壊れ、形を変えて行く。

 時間、空間、次元、粒子、波、力、場、質量、エネルギー。

 全てが一つに収斂し、融けて混ざって区別を失った。

 そして、量子サイズまで小さくなったところで宇宙の収縮は終わった。

 一見、宇宙の歴史を巻き戻したようにも見えるが、この一点には収縮を始める前の宇宙の全ての情報が含まれている。

 宇宙の全てが素粒子より小さなただの一点に重なり合って存在する。

 これが『宇宙の卵』である。

 その『宇宙の卵』の近傍に、黒い球体が存在していた。

 これが、願いを叶える装置の本体である。

 秘宝と呼ばれていた物は願いを入力するための端末に過ぎず、本体は最初から宇宙の外に存在していた。

 本体は端末である秘宝とそっくりな漆黒の球体だったが、その中心に仄かな光が宿っていた。

 その光は願い。

 秘宝を通して伝えられた、妹を思う男の切なる願いが宿っていた。

 そして今、漆黒の球体に宿る光――一つの願い事が、『宇宙の卵』に注ぎ込まれた。

 この状態は、非常に不安定な平衡状態の上に成り立っている。

 ほんの僅かなきっかけさえあれば、均衡は崩れ、再び宇宙が始まるだろう。


『さあ、生まれるよ。新しい宇宙が!』


 空気どころか真空すらない虚無に、声だけが響いた。

 時間も空間もなくても、量子の揺らぎならば存在する。

 最初の一押しは、それで十分だ。

 そして、新しい宇宙が始まった。


☆★☆★☆


「こらー! いいかげんに起きろ、バカ兄貴! もう昼だぞ!」

「うぎゃあ、暴力反対! 何でうちの妹は乱暴なんだ。チェンジだ! チェンジを要求する! か弱くて健気で兄を慕う妹に今すぐ代えてくれ~」

「キモいのよ、くそ兄貴! そーゆー台詞は尊敬できる兄貴になってから言え! 命を懸けて妹の幸せを守って見せろ!」


 新しい宇宙ができてから138億年。

 悠久の時を経て、願いは、叶った。


……たぶん。


どんな願いでも叶えてくれる何かを追い求める冒険譚はよくあります。

でも、具体的にどうやって願いを叶えているのか、なんてことを考えていたらこんな話になりました。

この方式ならば、どのような種類の願いであっても同じ手順で機械的に叶えることができます。

どれほど大それた野望でも、どんなにささやかな願いでも。

「世界征服」でも「大金持ちになりたい」でも「ギャルのパンティーおくれ」でも全部一緒です。

一度宇宙が終わります。

宇宙レベルで考えたら、人の思い付く願いなんて全て等しく些細なことですよね。

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