プロローグ 〜ある創造神の悩み〜
とりあえず完結まではしっかり書きたいと思っておりますので間が長いことも度々あるかと思いますが、応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
「創造神様〜!新しい仕事ですよ〜!」
そう言いながら多すぎて太ももの付け根あたりから頭より高く積み上がった書類を持った中級天使がやって来た。
あれは前が見えている………のか?
「また来たか中級天使。そこの床にでも置いておけ」
「相変わらず仕事まみれですね〜そろそろ置き場に困るんですけど?」
床に書類を置き、困ったように中級天使が頭を掻いた。
まぁ確かに実際置くところがなくなって来た。
そろそろやばいのかもしれない。
だが、書類を処理しないと床が埋まるのを止めることは出来ない。
私が元々書類処理が遅いということは分かっている。
だが、書類の追加が来るスピードは異常だ!
「そう思うならお前も手伝え」
「何冗談言ってるんですか〜神様の仕事は神様しか出来ませんよ〜手伝いたいのはやまやまなんですけどね〜」
「知っている。用が終わったなら出て行け。仕事の邪魔だ」
「そうだ!お手伝いさん雇えばいいんじゃないですか?」
「お前さっき自分で言ったこと覚えてるか?」
「やだなぁ覚えてますよ!だから神様をお手伝いさんとして雇えばいいんですよ!」
名案でしょ!!とでも言いたげな顔をしている。
呆れてものを言う気も失せる。
「まぁ確かにいい案だがお手伝いさんとして雇われてくれるような暇な神はいないし、今はどこも人手不足だぞ?」
「いないなら作ればいいんです!!」
そんなこと思い付かなかった。
「確かにいい案だ。早速人間の中から候補を絞らなければならないな」
「では失礼します〜」
「転生待ちの死亡届を見るか……はぁ」
仕事を減らすために仕事を増やしてしまうとは…今日はもう寝たほうがいいのかも知れないな。
◆❖◇◇❖◆
条件が合う人間は6人か……思っていたよりも少ないな。
しかも全員神になる条件を突破する程のレベルではない。
魔法が使える世界に送って鍛えさせればいいか。
あとは見守るしかないな……。
上手くいくといいのだが。