表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/36

勇者と賢者はノーマに迫る

 勇者と賢者は南の街、ブルーシティーにたどり着いた。


 勇者と賢者は立ち寄る村や町で魔物退治を懇願され、更に賢者の体調が悪くなり、山と森を通って南にやってきたノーマ一行に比べ大幅に歩みが遅れた。


 皆勇者と賢者に頼りすぎるのだ。


「この街は王都より物価が高いぜ」


「入場料も、高かった」


「それに治安も良くないように見える」


「うん、ここはブラックギャングが支配している」


「ブラックギャング?なんだそりゃ?」


「ここ数年で、勢力を伸ばした悪者の集まり、1000人のギャングが街を支配して、兵士もその仲間」


「1000か、厄介だな」


「でも、狐の使い魔を連れた、黒目黒髪の男の、目撃情報があった」


「ノーマだな」


「ノーマ以外、居ない」


「どこに居るか分かるか?」


「ここよりさらに南のブルーカントリー、その村に居る、可能性高い」


「早速向かうか」


「他に気になる情報、あった」


「なんだ?」


「1つは、ブラックギャングが今南の村に、向かった。どうやら村を攻めようとしてる」


「ブラックギャング、悪そうな名前だぜ」


「ブラックギャングは1000人のメンバーからなる犯罪集団。2つめは、最近この街の周辺、ポイズンスパイダーの魔物、たくさん出てる」


「それが何か気になるのか?」


「大量のポイズンスパイダーの卵、産む魔物が居る、可能性高い」


「ボスクラスか、それ以上の厄災クラスか!」


「分からない」


「南の村はここからどのくらいの距離がある?」


「10キロ」


「少し休憩したら、南の村に向かうぜ。それとマギ、少し休め。顔色が良くないぜ」


「うん、少し寝てくる」


 マギは部屋に戻っていった。


「ノーマ、やっと追いついたぜ」


 ノーマが抜けてから賢者は前よりよく倒れるようになり、依頼達成の期間も長くなった。


 それにより賢者が疲弊する悪循環となる。


 やはりノーマの力は必要だ。


 それに聖剣サンライトの中で眠るムーンライトの時間切れも迫っている。


 早くノーマに聖剣を持たせないと、またムーンライトの山登りをする羽目になる。





 ◇





 勇者と賢者は南のブルーカントリーを目指すが、異変に気付いた。


「なあ、ポイズンスパイダーの死体が多くねえか?」


「多い、しかもまだ新しい死体」


「ブラックギャングが村を攻めようとしているんじゃねーか?」


「それは分からない、でも、ポイズンスパイダーの傷は、人がつけた刃物の傷、可能性は高い」


「マギ、俺が背負う。走るぞ!いやな予感がする!」


「同意」


 マギはシャインに抱き着いた。


 勇者シャインはマギを両手に抱いて走った。


 勇者と賢者。


 ブラックギャング。


 ノーマの居るブルーカントリーに両者が迫り、戦いが始まろうとしていた。








最後までお読み頂きありがとうございます!少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ