8話 Q.変人ってやっぱり強いよね?
斧使いに勝利したアダムが先生に報告するために去ろうとしたとき、アダムのクラスメイトが声を掛けてきた。
「おい!アダム!今からアイツが試合を始めるってさ!行こうぜ!」
「分かった!」
いそいで駆けつけると円の周りに沢山の人が集まっていた。
「え…僕のとき観客0人だよ?」
とアダムはつぶやく。周りからはさまざまな会話が聞こえた。
「なぁ、あいつの相手ってJ組じゃね?」
「あぁ!見たことあるなぁー。これはさすがに厳しいか?」
「でも見た目はすごい弱そうだぞ。メガネ君だし。勉強はすごい出来そう」
アダムには心当りがあった。人の間をすり抜け最前列まで進む。
「うわっレンじゃん!」
案の定そこにいたのはレンだった。レンは大きな盾を構えている。
(確かに防御力が高かったからね…)
そして試合が始まった。H組側は1mを超える大きな大剣を使う。あれは斧よりも威力が高そうだ。
さっそくH組側が動いた。剣を叩きつけようとしている。一方レンは盾を構えるだけだ。
「うらぁ!」
H組側の剣は空しくも盾に阻まれる。レンはその間少しも動いていない。その後H組側は何十発も打ち付けるがレンの圧倒的な守備力にかなわなかった。レンにはすこしも効いていない。
「はぁ…はぁ…はぁ…もう無理…」
あれだけ重い剣を何十発も打ち付けたのだからつかれてしまっても仕方がないだろう。疲れにより倒れてしまった。レンは一度も攻撃することなく試合に勝ったのだった。
H組の皆は茫然と立ち尽くしている。
「嘘だろ…」
「まさかアイツの攻撃が効かないなんて…」
「さすがJ組…」
レンはアダムの姿を見つけ駆け寄ってくる。
「おうっ!アダム。どうだった?」
「レン…す、凄いな…」
「いやいや、感想じゃなくてアダムは勝ったのか?」
「あ、あぁ。四回戦まですべて勝ったけど…」
「おぉ!凄いな!これはアダム、こっちのクラスまで上がってこれるんじゃないか?」
「ん…どうだろ。学力テストとか、身体能力値とかがどうかね」
「そうか。まぁ大丈夫だろ!じゃあ俺は先生に報告してくるわ」
アダムもまだ報告していなかったのを思い出した。
「あ、僕も行くよ。まだしてなかった」
2人は先生のもとへ走り出した。
関係ないけど
やりたいことがある人がしんでしまいました。その人はどの部分がこっているでしょう?
こる・・・肩こりとか