5話 Q.隣の人って大体変人じゃない?
「H組ってどうなんだろう?」
とつぶやいていると、
「ん?なになに?どうだったんだ?何組だ?」
と、隣の人がしつこく聞いてきたので仕方なく紙を見せた。
「あぁ、H組か。上から3番目だし良い方だね」
上から目線な言い方にすこしカチンときたが平然を装う。
「へ、へぇ。悪くはないんだ。なら良かった。あっ、あと今更だけど名乗っておくよ。僕の名前はアダム・ドーラン。これからよろしく」
2人は握手を交わす。
「俺はレン・ユーシフだ。少し言いにくいけどよろしくな」
「レン・ユーシ…フ。確かに言いにくいね。これからはレンって呼んでもいいかな」
「もちろん。じゃあ俺はアダムって呼ばせてもらうぜ。…あっと」
レンが2枚の紙を誤って落としてしまった。それをアダムが拾い上げる。ちらりと見えた文字は驚くべきものだった。
紙にはこう書かれていた。
名前 レン・ユーシフ
種族 人間
性別 男
体力 3080
魔法力 511
防御力 1894
精神力 1673
筋力 1230
知能 1249
素早さ 642
総合身体能力値 10279
もう1枚にはこう書かれていた。
レン・ユーシフ
あなたはJ組です。1-Jの教室へ移動して下さい。
(体力3000越えって僕の3倍弱⁉他もすごい!J組ってことは多分一番上のクラスかな?)
見た目はそこまで強そうでは無かった。だからこそ悔しかった。だが冷静を装う。
「は、はい。落としたよ」
「あぁ、ありがと」
「………」
「………」
「ま、まぁ行こうよ。教室に」
やはり隠しきれていなかったのか、
「まさかあの紙見たのか?」
と、突然聞いてきた。
「あーうーえーぁー…うん。ごめん」
「まぁいいけど。まさか俺が一番上のクラスに行けるとはね」
レンは結構心の広い人だったようだ。
そして、2人はそれぞれのクラスに入っていった。
結構短いですね m(__)m