エピソード008~異世界の食事情、よくある異世界物は食べ物がまずいらしい~
エピソード009まで一気に投稿していますのでご注意ください。
本日投稿分⇒8/9
ノリと勢いの影響で駄文になってるかも知れませんがご了承くださいm(_ _)m
ご意見・ご感想をいただけると励みになります。
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
さて、昼食と言うよりも異世界の食べ物だ。
実はどんな料理が出てくるのか、かなり気になっている。
食堂のテーブルでユミちゃんと二人で待っているとしばらくして料理が出てきた。
ウェイトレスが持ってきた昼食は白パンに何かの肉のステーキにサラダにスープと言った地球とあまり変わらない感じの料理が出てきた。
問題は使われている食材だ。
ウェイトレスが料理の説明を始めた。
「こちらは小麦粉のみを使用しました白パンになります。
こちらのステーキはフォレストリザードの肉となっております。
サラダは飛びレタスの葉と刺突キュウリの薄切りを使用しており、ドレッシングはワインビネガーをメインに数種のスパイスを使用しております。
スープはスカイホークの出汁を使用しスカイホークの肉とボムコーンを具材とし海塩、胡椒で味を調えたスープでございます。」
うん、白パンとドレッシング以外わけのわからん名称ばっかりだ。
名前でわかるのはフォレストリザードってトカゲ肉だろレタス、キュウリ、コーンもわかるしスカイホークってホークはタカだからタカ肉ってことか。
トカゲとタカの肉は日本で食べたことは無いな、ヘビは田舎で食ったこと有るけどさ。
ユミちゃんは大丈夫かね?
メインのステーキが爬虫類の肉だからちょっと引いてるっぽいな。
うむ、ここは俺が男をみせるしかあるまい。
「ユミちゃん、まず俺が一口食べてみて味の感想を言うからそれで食べるかどうか決めれば良いよ。」
「はい、ありがとうございます。」
「あとさ、俺に無理に敬語で話さなくても良いからね。」
「うん、ありがとうヒロさん。」
クーッ!ユミちゃんみたいな美少女に笑顔で感謝されるとテンション上がっちゃうね!!
さて、トカゲステーキをいざ実食。
ナイフとフォークを使ってトカゲステーキを一口大に切りパクリと食べてみる。
ちょっとコリッっとした食感だが味は鶏肉っぽいかな?
次はスープのタカ肉だ。
スープの中のタカ肉をスプーンですくい一口。
何だろうちょっと筋張っている鶏肉だな。
タカ肉の味も問題なさそうだ。
一言で言うと、どっちの味も鶏肉だな。
「ユミちゃん、どっちの肉も味は鶏肉だったよ。
食感はステーキは鶏軟骨っぽい食感で、スープの肉の食感はササミって感じだから気にしなければ問題無く食べられると思うよ。」
「ありがとうヒロさん、それじゃあいただきます。」
俺達はそのまま料理を全部食べた。
思ったよりお腹が空いていたのか二人揃って昼食をペロリと平らげてしまった。
「「ごちそうさま。」」
ユミちゃんも俺と同じタイミングでごちそうさまと言って二人で顔を見合わせて笑いあった。
こうしてユミちゃんと一緒に食事を取っていると昔俺の5つ下の妹の真奈美がよく家に連れてきていた女の子の事を思い出すな。
~回想~
妹が連れてきたユーちゃんと呼ばれていたおかっぱ頭で引っ込み思案気味な女の子は妹の2つ下で保育園の時に妹が仲良くなった女の子だ。
妹がユーちゃんとユーちゃんの友達の男の子2人を連れて公園なんかに遊びに行くのを俺が見ることが週2・3回のペースであった。
ユーちゃんの家は母子家庭で俺達家族と一緒にユーちゃんが晩飯を食べて母親が迎えに来たり、週末に時々泊まってくってのが定番になっていた。
俺が高校に通うようになってからは、高校がバス通いで友達と遊んで帰ってくる時間が遅くなったり、ロボットのプラモデル作成に熱中するようになって晩飯で一緒になる位しか会う機会がなくなり、その頃からユーちゃんが家に泊まる回数が減っていった。
俺が高校3年の時には大学受験に集中していたため晩飯でも会う機会がなくなっていて、大学は実家から距離があったので一人暮らしをして完全に会わなくなってしまった。
俺が就職して実家に戻ってきた去年には妹が高校3年で大学受験真っ只中だった。
その頃にはユーちゃんも妹と同じ高校生になっていたので妹と友達兼先輩後輩な関係になっていて高校で話して帰りにバスで少し話す感じだったらしい。
そう言えば妹が、俺が大学2年終わりの春休みで実家に戻ってきた時にこんなこと言ってたな。
「にぃちゃん!
ユーちゃんね、中学に入ってからイメチェンして、すんごい可愛くなったんだよ~♪
ユーちゃんの幼馴染のユキっちとコタくんも随分とかっこよくなったんだから~♪
それにユーちゃんがにぃちゃんに会いたいって言ってたよ~。
来年の夏休みにでもあってあげなよ、ユーちゃんわたしににぃちゃんが最近どうしてるのか聞いてきたりしてるんだから女の子に恥じかかせちゃ駄目だよ、にぃちゃん♪」
とニヤついた顔をしながら話してたっけな。
結局大学3年になったらゼミが忙しくって夏休みに帰ることが出来なくて結局会えなかったんだよな。
~回想終わり~
「そう言えば、ユーちゃんに結局会ってあげられなかったんだよな。」
と俺は昔のことを思い出して小さな声でつぶやいていた。
するとユミちゃんが驚いた顔で俺の顔を見ていたのでどうしたのかと思い声をかけた。
「そんな驚いた顔して俺の顔に何かついてる?」
「ううん、なんでもないよ。」
と顔を真っ赤にしてプルプルと顔を素早く横に振った。
そんなに早く顔を横に振って気持ち悪くなったりしないのかな?
なんて思いながら俺達はこの後行く武器防具の店で何を買うのか少し話した。
ユミちゃんは魔法使い系の職業なので武器は杖とナイフ、防具はローブと胸当てとブーツを買う事に決め、俺は武器は剣とナイフ、防具はあんまり重くない鎧と籠手とブーツを買う事に決めて武器防具の店に向かった。
次エピソードで今回投稿分ラストになります。
引き続きエピソード009をお楽しみくださいm(_ _)m




