表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

エピソード006~異世界で金策♪金策♪~

エピソード009まで一気に投稿していますのでご注意ください。


本日投稿分⇒6/9


ノリと勢いの影響で駄文になってるかも知れませんがご了承くださいm(_ _)m


ご意見・ご感想をいただけると励みになります。

どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

到着しました『商人協会』アミス王都支部。


一言で言うとデカイ!建物デカイ!!


異世界だけど5階建てのビルディング。


窓は木製で壁は白漆喰っぽいけど1階部分の外壁が少し剥がれてレンガが見えてるけど、まるでビルに見えるから不思議だ。


それは良いとしてさっさと用事を済ませちゃおう。


俺とユミちゃんは偽名を使って所在探知エンブレムを売ってしまおうと考えたわけだ。


エンブレムを売って出来たお金で色々と準備を整えて王都から脱出を考えている。


それにしてもユミちゃん俺の事信頼しすぎじゃね?


そんな信頼されるような事した気はしないんだけどな?


まあ、良いや。


さて協会内に入ると正面にカウンターがあったのでそこに向かった。


カウンターにはメガネをかけた気弱そうな青年が座っていた。


「あの、すいません。」


「はい、えとようこそ商人協会、えとアミス王都支部へ。」


うん、手元のカンペ読んでるね。


そんなにカミカミだと駄目なんじゃないのか?


「取引をお願いしたいものがあるのですがよろしいでしょうか?」


「はい、えと取引ですと、えとお客様がお買いになるのか、えとお売りになるのかお教えいただけますでしょうか?」


「売り買い両方でお願いしたいのですが。」


「はい、かしこまりました。

えとそれでは先にお売りになりたい物をご提示いただけますでしょうか?」


「私達が売りたい物はこちらのエンブレムなんですけれども買い取っていただくことは出来ますか?」


「はい、えと……これって『王家のエンブレム』ですよね?

このような物を何処で、いえはいすいません。

すぐに上の者を呼んで参ります。

少々お待ちくださいませ。」


メガネの青年が慌ててカウンターを飛び出して階段を駆け上がっていった。


うん、何か大事になりそうな予感。


5分程してメガネの青年とバインダーを脇に抱えた秘書っぽい女性が俺達の前にやってきた。


「お客様方がエンブレムをお売りされるとはまことでしょうか?」


「はい、急に大金が必要になってしまいまして売る事にしたのです。」


「そうでしたか。

それでは上の階の特別取引室へご案内させていただきます。

こちらへどうぞ。」


俺達は秘書っぽい女性を先頭に3階にある『特別取引室05』とプレートのかかった部屋に入った。


部屋に入ると応接室の様になっていて正面の席に10歳位の女の子が座っていた。


座っている女の子は髪の毛がエライ膨らんでいて耳が細長く尖っていた。


「まあ、座りなお二人さん。

あたしゃこの支部の支部長をしているアベリアだよ。

こんな見た目でもあんたらよりは年上だから子ども扱いするんじゃないよ!」


どっからどう見ても子供にしか見えないがそんな見た目の人種なんだろうと思って俺達は秘書っぽい(ってか秘書さんなんだろうな)女性に促され支部長の正面の席に座った。


「支部長様にわざわざおいで頂きありがとうございます。

私はチーリメン・エチゴと言います。

こちらは私の妻のユッカ・エチゴです。」


「はっはい、つっ妻のユッカです。」


ユミちゃんが顔を真っ赤にしながら偽名を支部長に伝えた。


うん、とっさの事とは言え妻って事にしちゃって申し訳ないなと思いつつ支部長と話し始めた。


「それであんたらは『王家のエンブレム』を売りたいってことらしいけど間違いないね?」


「はい。こちらになります。

どうぞ手にとってご確認ください。」


俺は支部長の前に『(所在探知の)王家のエンブレム』(もちろん隠蔽で所在探知関連の部分を隠してます)を置いた。


「ふむ、確かに『王家のエンブレム』の本物に間違いないね。

しかしあんたらもちょうど良いタイミングだったね。

とある伯爵家が白金貨1枚つまりは金貨100枚で購入したいと先月の終わりに以来があってね。

取引は伯爵様が実際に来て買い取りたいらしいけどあんたらは伯爵様に会ったりはどうするね?」


「申し訳ありませんが私達は直接伯爵様にお会いするには低い身分ですのでご遠慮させて頂けますか?」


「まあ、そうだね。

直接会うと身分が低い相手と見るや無理やり値下げを迫る貴族なんかもいるからね。

あんたの判断は間違いじゃないよ。」


「それでは取引後に『商人協会』の方に支払い等は発生しますか?

それと買いたい物があるのですがそれの相談もしたいのですがよろしいでしょうか?」


「そうだね『王家のエンブレム』の取引の手数料は必要ないよ。

それとあんたらの買いたい物ってのは何なんだい?」


「まずは王国内だったら何処でも良いのですが金貨50枚以内で購入できる私達二人が余裕を持って暮らせる家と金属の鉱石かインゴット、それに家を購入する土地で高く売れる品物を買いたいと思っています。」


「ほほぅ、あんたは『商人協会』に登録していないのに随分と商人的な頭をしてるようだね。

それなら『商人協会』で行商人として登録していくといいさね。

商人として登録しておけば協会内で購入できるものは原価の1割載せで購入できるからお得だよ。

まぁ、基本的にはその土地の特産物になるから場所によってはかなり高い金額で売れるものになるよ。」


「それでは私の行商人の登録をお願いします。

それと家の方をお願いします。」


「はいよ。

伯爵様との取引は3日程と考えておいておくれよ。

取引が終わるまでには家の方もあたりをつけておくよ。」


「それでは4日後に伺わせて頂きます。

本日はこれで失礼させて頂きます。」


「おまち、この証書を忘れたら『王家のエンブレム』の代金踏み倒されちまうよ。

あんたは少し抜けてるみたいだね。

それに1階で行商人として登録してから帰りなよ。」


「いやはや、申し訳ありません。

色々と抜けてしまっていました。

それではこれで失礼いたします。」


支部長が良い人でよかったわ。


危うく金貨100枚大損ぶっこくところだったわ。


さて、それじゃあ1階のカウンターで行商人として登録を済ませよう。

引き続きエピソード007をお楽しみくださいm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ