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エピソード005~異世界でも悪人は考えることがヒドイ~

エピソード009まで一気に投稿していますのでご注意ください。


本日投稿分⇒5/9


ノリと勢いの影響で駄文になってるかも知れませんがご了承くださいm(_ _)m


ご意見・ご感想をいただけると励みになります。

どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

そんな感じで謁見の間から俺とユミちゃんが交渉後追い出されると扉の前に宰相の禿げたおっさんが袋を持って待っていた。


「ほれ、そこのお前たち陛下と姫様のお心遣いに感謝して受け取るが良い。」


と俺の方に袋を突き出してきたので、俺はそれを受け取って


「はっ、ありがたく頂戴いたします。」


と返事をしといた。


「それとこれが『国民登録カード』だ後で自分の血をこのカードに垂らしておけ。」


追加で2枚の金属製のカードを渡された。


「おい、そこのお前この二人を王城の門の外まで連れて行ってやれ。」


と、扉の脇に控えていたメイドさんに言った。


「かしこまりました。

ではお二方、私の後に着いてきてください。」


うむ、リアルメイドか歩く姿も優雅だな。


確か城勤めのメイドさんって貴族の息女が行儀作法の一環でやることもあるって何かで聞いたことがあるな。


それは良いとして、この後どうするかなんだよな。


ユミちゃんはまた涙をこぼしていたよ。


「ほい、またティッシュどうぞ。

そんな暗い顔して泣いてると良い運気が逃げってっちゃうよ。」


「すみません、ジンさん。」


オウ、俺の偽名で返事されてしまった。


まあ、俺の本名見せてないからショウガナイな。


「あの勇者様と一緒に召喚されたんですよね?」


と急にメイドさんが話し掛けてきた。


「ええ、そうですよ。」


と俺が返すと


「実のところ今回の勇者召喚は送還は出来ないと噂されています。

本来は魔王が存在していなければ勇者召喚をしてはいけないのですが、我が国が戦争をしている周辺国に勝つ為に無理やり勇者召喚を実行したらしいのです。」


「何故私達にその様な話を?」


「お二方は勇者召喚の犠牲者ですので私としましては申し訳なく思っているのです。

ですが、私の様なただの男爵家次女ではお二方を元の世界にお返しすることも保護することも出来ませんので最低限の情報だけでもお伝えして安全な場所に居て頂こうと考えてお話をさせていただきました。」


「それはお気遣いありがとうございます。

もしよろしければ貴女様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」


「私はリーフ男爵家次女のリリーナと申します。」


「ありがとうございます。

私はヒロ・マエダと申します。

もし機会がございましたらまたどこかでお会いすることもあると思いますので、そのときはよろしくお願いします。」


と返しておいた。


「お二方、これより王城の外へ出ますのでご注意(・・・)くださいませ。」


「色々とありがとうございました、リリーナ様。

それでは失礼いたします。」


と言って俺はユミちゃんと一緒に王城を後にした。




さて、まずは手持ちの袋を『収納』っと考えたら俺が手に持っていた袋がスッっと消えた。


オウ、異次元収納恐るべし!


取り出すのはどうすれば良いんだ?


『異次元収納』に意識を向けると俺の視界に今しまったであろう袋やお金がステータスの様な半透明のウィンドウに表示された。


『皮袋』に『金貨』100枚に『国民登録カード』2枚に『王家のエンブレム』1個に『所在探知の王家のエンブレム』1個って、あんのクソビッチ姫!俺達の事監視する気満々じゃねぇか!!


これは早々に対処しておかないといけないな。


まずは技能の『全方位MAP表示』だな。


おっ、これは俺が最近よくやっていたオンラインのロボットゲームのMAPと同じ表記だな。


そうなると検索バーが表示されているから、まずは『商業ギルド』で検索……該当無し、違う名称か『商人ギルド』違う、『商業組合』違う、『商人組合』違う、『商人協会』ヒット!


この世界はホニャララ協会って認識なのかな?


とりあえずユミちゃんに話して危ないエンブレムを売って来ちゃおう。


「さて、ユミちゃんちょっと移動しようか。」


「あっ、はい。

それと気になったんですけどお兄さんのお名前はジンさんではないんですか?」


「ああ、それね。

紹介が遅れたね俺の本名は前田(まえだ)(ひろ)、こっちの世界読みでヒロ・マエダだね。

で年齢は30じゃなくて24だから間違えないでね。

さっき城の中で表示されてたのは俺の技能で変えた偽名だから。」


「そうだったんですね。

あっわたしの名前は相馬(そうま)夕美(ゆみ)です。

これからよろしくお願いしますヒロさん。」


「こっちこそよろしくね。

さて、これからの行動なんだけどさっき渡された袋の中のエンブレムの1個が所在探知機能付の危険物でした。

なので危険物のエンブレムは売ってしまうことにします。」


「えぇ!

王家のエンブレムなんですよね?

売ることって出来るんですか?」


「たぶん売れると思うんだ。

あのビッチ姫と交渉した時の周りの貴族の反応だとエンブレム=お金って考え方が出来る雰囲気だったからね。」


「ブッwビッチ姫って何ですかヒロさん。

確かにその呼び方は言い得て妙ですけど。

あの『魔眼『魅了』』って危ないスキルと称号の『魅了する者』ってw」


うむうむ、笑える様になれば上出来だな。


「それにしても所在探知ですか。

やっぱりこの国はヒドイ国ですね。

あの姫のせいでユウ君とコウ君が魅了されてしまうなんて。」


こりゃ、隷属の腕輪の事はまだ言わない方が良いな。


「じゃあユミちゃん探知機能付エンブレムを売りに行こうか。」


「あれ?

ヒロさん何処に売りに行けばいいのかわかるんですか?

初めての場所ですよね?」


「ああ、それも説明してなかったね。

俺の技能、ユミちゃんの言うスキルね、その中にMAP表示&検索のスキルがあったから先に調べておいたんだよ。

さっき城を出る前にリリーナさんに聞いとけば良かったんだけど忘れちゃっててね。

売りに行くのは『商人協会』のアミス王都支部って場所だよ。」


「ヒロさんは凄いスキルがあるんですね。」


「何かステータスの数値が低い代わりにスキルが色々あるんだよね。

さあ、こっちみたいだから着いて来て。」


「はい。」


俺達はそうして『商人協会』アミス王都支部へ向かった。

引き続きエピソード006をお楽しみくださいm(_ _)m

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