エピソード004~弱い者いじめってどこの世界にもあるんですね~
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「静まれ皆の者!」
とおっさんが大きな声で貴族や騎士たちのざわめきを止めた。
「勇者様達と他の二人は台座から手を離してよいぞ。」
俺達は台座から手を外した。
すると俺とユミちゃんのステータスが消えたところで俺とユミちゃんの前に置かれていた台座は即座に撤去された。
全身鎧Bから「お前たち二人は後ろに下がれ。」と俺は肩を押されて後ろに軽く突き飛ばされた。
おいおい、早速弱い者いじめか?
やっぱりこの国はいけ好かないな。
俺とユミちゃんが2メートル程下がって並ぶと姫さんが話し始めた。
「お二人の勇者様にお願いがございます。
私達の国を魔王の魔の手からお救いいただけませんでしょうか?
私達の国は魔王から攻撃を受け危機に瀕しております。
お二人の勇者様なにとぞ私達の国をお救いくださいませ。」
姫さんは両手を胸の前で組んでユウ君とコウ君の二人に目を向けてお願いをしてきた。
姫さんの目が妖しく光った気がする、こりゃ姫さんを鑑定だな。
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名前:マリエッタ・アミス
性別:女
年齢:18
職業:姫
LV:8
HP:60/60
MP:36/96
SP:16/76
攻撃力:48
防御力:32
魔力:96
速度:56
技能:魔術『無LV3・火LV2・土LV2・補助LV3』・下位属性魔力操作LV3・魔眼『魅了LV3』
称号:魔眼所持者・アミス国の姫・魅了する者
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この姫さんヤベェヤツだわ。
魔眼『魅了LV3』が危険だ。
俺とユミちゃんには目が向いていないから効果は無いけどユウ君コウ君コンビはステータスに『状態:魅了(弱)』って表示されてるよ。
スマン、ユミちゃん二人は助けられないっぽい。
そんな事を考えているとユウ君コウ君コンビは
「「姫様、お任せください俺が姫様と国をお救いします。」」
なんて答えてるじゃありませんか!
ユミちゃんが俺の方を悲しそうな目で見つめてきたが、今の段階では俺にはどうすることも出来ないのでユミちゃんに軽く横に首を振って返事をした。
そんな事をしているとビッチ姫(もうあんな姫さんビッチで良いだろ)がビッチ姫の後ろで控えていた騎士を呼んで耳元に何かをつぶやいている。
するとその騎士は玉座のある壇上から横に隠れる様に降りていき銀のお盆の上に銀色で装飾が施された腕輪を2個乗っけてユウ君コウ君コンビの前に持っていった。
こりゃまた怪しさ満天だな。
鑑定、鑑定っと。
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名称:聖なル腕輪(隠蔽された隷属の腕輪)
効果:『攻激力・防禦力が2倍ニなる。』
(装着した者を奴隷にするが『状態:隷属』は隠蔽される。)
(注:隠蔽効果がかかっていることにより鑑定技能ではカッコ内が表示されない。)
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ギャーッ!『隠蔽された隷属の腕輪』って駄目だろうが!!ヒドイ国だなオイ!!!
ユミちゃんは気が付けないな。
これだと二人を助けるのは絶望的だな。
二人の前に腕輪の乗ったお盆が到着するとビッチ姫が
「勇者様お二人には我が国の秘宝の『聖なる腕輪』をお渡しいたします。どうぞお受け取りください。」
「「姫様、ありがとうございます。」」
と言って二人が受け取り腕に装着してしまったよ。
アチャーッ、二人に『状態:隷属』が隠蔽状態で表示されて称号に『奴隷勇者』ってのまで追加されてるよ。
「勇者様方申し訳ありませんがお連れのお二人にお話がありますので横でお待ちくださいませ。」
とビッチ姫が声をかけると
「「かしこまりました、姫様。」」
と言って二人が横にずれて俺とユミちゃんに視線が通る様になった。
「それでは、召喚に巻き込んでしまったお二人には選択肢を差し上げます。
まず一つ目は勇者様達の従者としてついてくる。
この場合は訓練を受けていただきある程度の安全の確保の後、勇者様達が魔王を倒すまでの衣食住は完璧にお世話をさせていただきます。
次に二つ目は勇者様達が魔王を倒すまで我が国の国民として王都に住む。
この場合は下級貴族が住む位の館の用意とある程度の生活が出来るお金を差し上げます。
最後に三つ目としまして国民としての登録後、我が国の何処ででも住居が買える程度のお金を差し上げますので、何処へでも自由に行っていただき生活をしていただく。
と以上の三つからどれかお一つ選択してくださいませ。」
なんてビッチ姫がのたまってきましたよ。
ユミちゃんはどうすれば良いのかわからないっぽいので俺が答えることにした。
「それでは姫殿下、私達は3番目を選ばさせていただきたく思います。
ただ、もしよろしければなのですが貴族様方が利用されている商店を利用できるようにお取り計らいいただけませんでしょうか?
そうしていただけますのなら私達にお渡しいただく金子は半分で十分ですので。」
と、俺が言うと
「わかりましたわ。
それではあなた方には我が王家が貴族の利用する商店の許可をする時に使っているエンブレムをお渡しいたしましょう。
それと本当にそれであなた方にお渡しするお金は半分にしてしまって良いんですのね?」
「ご許可いただきありがとうございます。
金子に関しましても問題ございません。」
「それではその様にお願いしますわ宰相。」
「かしこまりました姫様。」
と言って宰相の禿げたおっさんが玉座のある壇上の脇に引っ込んでいった。
引き続きエピソード005をお楽しみくださいm(_ _)m




