007 ★
日間119位・・・だと!?
そして、1日のPV数が一気に1万超えとか・・・|・ω・;)ビクビク
皆様ありがとうございます!
7/3:修正 文章のはじめの字下げ追加
7/28:改稿 書きミス等を直しました。
「さっき使った魔法は<身体診察>って言って、身体に異常が無いか確認する魔法なの。病気や怪我、呪いの類がかかってないかも確認出来るの。それを使っても異常が確認できないってことは、病気はもちろん呪いなんかも無いって事になるの」
「……そんな事言われても子供の頃は確かに病弱だったし、さっきも言ったけど太陽の光を浴びたら真っ赤になってたし……」
病気じゃなかったらあの苦労は一体なんだったの!? と喉から声が出かけたのを寸前で止める。小さい頃から外に出るな、家の中に居なさい、と言われ続けてたのに……
「じゃあ、大人になってからは?」
「え? ……あれ? そういえば高校入学した辺りからそんなに病気しなくなった……かも」
「白竜人族は、子供の頃は身体がすごく弱くて、育ちにくいって有名なのよね」
いやいや、その白竜人族という人たちに当てはめられて言われても。ちょっとそこは訂正しておこう。
「いや、私人間だし、その白竜人族という種族に当てはめられて言われても……」
「うーん、ちょっとそこも微妙みたいよ? ステータスの種族情報が半人族になっているし、純粋な人族とは言えないかも」
「……何で?」
そう、私もそこは気になっていた所なんだよね。……半人族ってどういう事? 母も父も普通に人族だったし。人族から生まれた私も人族のはずじゃ……?
「これは予想なんだけど、髪の色や眼の色、身体の弱さなんかは前世に影響されているのかもしれないわ。そして、この世界に連れてこられたせいで影響が更に強くなってしまっているんじゃないかしら?」
その証拠に……と、右手を掲げまたなにやら呪文を唱えると、私とベルデちゃんの間に小さな女の子の姿がぼんやりと浮かび上がる。
長い白銀の髪は肩の位置で二つに分けて軽く結わえられ、背に流されている。陶器の様な白い肌はしみ一つ無く、赤く大きな瞳がよく映える。そして絶妙に配置された小さな鼻と薄紅色をした小さな唇。
神様が作り出した精巧なビスクドールの様な、とても美しい少女がそこにいた。
なにこの子!?ベルデちゃんと同じくらい……それ以上に可愛いかも!?
「この子がカエデお姉さまの前世……ルクスちゃんよ」
「うっそ!?? こんな美少女が!?」
「本当よ。私の記憶を<水鏡>の魔法で写し出しているから正確よ?」
うわー……なんだろ、今の私と比べると月とすっぽん? 天と地くらいの差があるわ……。
仮にベルデちゃんが言っていたみたいに、前世に体質が引きづられていたんなら、容姿も1割くらいは引きずられて欲しかったわぁ……
そこに浮かんでいる美少女の姿に眼を向け、唖然としていると、ベルデちゃんがまた右手を掲げ、先ほどと同じ呪文を唱える。すると美少女……ルクスちゃんだっけ?……の横にもう一人女の子の姿が浮かび上がった。
髪色はルクスちゃんと同じく白銀だけど、肩の位置で切りそろえられていて、瞳の色は薄紅色をしている。肌は真っ白でこれまたルクスちゃんと同じようにしみ一つないが、こちらのほうがまだ肌色に近い感じがする。容姿は……まぁまぁ、普通? って……あれ? この顔……見覚えが……??
「これ私!? あれ!? それにしては若いよ!?」
「これが、今のカエデお姉さまの髪色と眼の色を元の色に戻した姿よ?」
いやいやいや、いくらなんでも若すぎるって。
この容姿じゃ『社会人歴十年です、ビールください!』って居酒屋行ってもコンビニ行っても門前払いされるわ。仕事がえりに寄る立ち飲み居酒屋での一杯が密かな楽しみなのに!!
「ええ!? 今の私こんな感じなの!?」
「そうよ? 人間でこのくらいだと……十三歳くらいかしら? ステータスでは16歳になっているけどさすがにこれは間違いよね?」
「私……今年二十九になったんだけど……」
「「……」」
日本人は年よりも若くみられるけど、さすがに三十手前で十三歳扱いは無い。精神的ダメージが大きすぎるわ……。
「ちなみに、カエデお姉さまの世界の人間の寿命って……?」
「大体八十歳くらいかな? 長生きすれば百歳くらいまで生きる人もいるけど」
「……こっちの人間も同じくらいだわ」
お互い無言で顔を見合わせる。そしてどちらからともなくため息が漏れた。
「ま……まぁ、なんにしても身体特徴も変わったり肉体年齢も若返っているみたいだし、さっき立てた仮説、……つまりこの世界に来て、前世の影響が更に強くなっているんじゃないかって言う事が考えられる訳よ。そして、もしかすると、このまま記憶が戻ったりすると、容姿とか種族とか完全に変わる可能性もあるかもしれないわ」
「え?! その白竜人族っていう種族に変わる可能性があるって事?!」
「今のカエデお姉さまの状態だと、ないとは言い切れないのよね……。白竜人族ってある意味精霊に近い種族だったし……」
なるほど、何が起こるか分からないことが起きたりするのが、異世界ものの醍醐味だしね。
……ふ。私がその不思議現象に巻き込まれているのにビックリだよ。昨日まで普通の社会人してたはずなのに……
はぁ、色々ありすぎてどっと疲れが出てきたかも……
だってさ、ただでさえ異世界だの、魔法だの、転生だのいわれてお腹いっぱいなのに、挙句の果てに種族が変わるかもしれないなんて、許容オーバーだよ……。
私は空を仰ぐと深いため息を一つ吐いた。
ぐーっと空腹を訴えるお腹を押さえつつ。
緊張感が無いって思うかもしれないけど、人間リアルな空腹には勝てないって!
いくら身体が若くなってても、心は三十手前なのでこの辺りは現実的なんだよ!それに、お腹すいたままじゃ考えもまとまらないしね!!
とりあえず、ご飯食べてからこの後の事を考えるよ!




