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あああああああ  作者: けろっぐ
第1部:現状把握しました(現実逃避は無理っぽい)
16/42

004 ★

お気に入り登録&評価ありがとうございます。


評価して頂いたり閲覧数が増えてきたりと、色々うれしくなったので調子に乗ってこの小説の設定をいくつか追加しています。


ネタバレ等含みますが、もしよろしければそちらも箸休め程度にどうぞ!


7/3:修正 文章のはじめの字下げ追加

7/28:改稿 書きミス等を直しました。

 「そういえば」と、ベルデちゃんがとてもファンタジー世界らしい言葉を口にした。



「年齢と言えば、さっきカエデお姉さまの身体情報を解析したんだけど、色々おかしい情報があったのよね」

「私の身体情報の解析?」



 えええ!? 知らない間に色々見られた!? 体重とか!? 最近不摂生していたから太ってきたの……バレた!?

 うわー、一体何見られたんだろう!?


 そんな私の内心の動揺を余所にベルデちゃんは言葉を続ける。



「そういう魔法があるんだけど……でね、それで確認したら髪の色や目の色が今と違うみたいなの。魔法を使っている様子もないみたいだし……何か心辺り無い?」

「あー……えーっと……ちなみに何て書かれてた?」

「髪は白銀、目は薄紅……だったかしら?なんなら直接見てみる?」

「え!!? 見れるの?」

「見れるわよ?ちょっとごめんね」



 そして、ベルデちゃんは私の額に右手をあてて、何か呪文を唱える。

 すると私の体から、青白く光る大量の文字が、DNAの構造体みたいにクルクルと二重らせんを描くように宙に躍り出てきた。そして全ての文字が出終わると、二重らせんを描いていた文字が綺麗に宙に並んでいく。すごい! SF映画みたい!!



「これがカエデお姉さまの身体情報よ?」



 そう言われ、文字に目を移してみたけど……



「えーと、読めないんですけど……」



---

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---



 そう、青白い文字が並んだ、透明な板のようなものに目を向けてみたけど、何か文字が書かれているのは分かるけど、全く読めなかった。ちぇ、翻訳こん……むにゃむにゃ理論はハズレか。まぁ、受け答えに不自由しないだけマシか……。



「ああ、すこし待ってね」



 私の眼をベルデちゃんは左手で覆うと、また何か呪文を唱えた。一瞬暖かな光を感じた後、ベルデちゃんの手のひらが遠のいたけど、目の辺りがぼんやり光っているような感じがする。


 なんか不思議な感じ……。


 そのまま文字を見るよう眼で促され、私は青白い文字が並んだ透明な板に目をやる。すると、先ほどは全く読めなかった情報が、今度はスラスラと読み解けた。



---

名前:カエデ ハヤカゼ

年齢:16歳

性別:女

生国:地球 日本国

種族情報:

 半人族(ハーフヒューマン)

 [髪]白銀 [瞳]淡紅 [肌]白

魂:ルクスの欠片<記憶封印(光)>


***以下情報閲覧不可***

---



 ぉぉお! RPGのステータス欄みたい! よし今度からこれの事、『ステータス』って呼ぼう! 


 ――本当だ。髪色とか瞳の色が白銀と薄紅になってる……なんでだろう。それよりも――年齢……16歳って何!?


 魂のルクスの破片って何? 記憶封印とか……?? なんか、色々おかしい気がするけど……


 その前に!! なんで自分の情報なのに閲覧制限がかかっているのよ!? 個人情報保護にも程があるわよ! 一応本人の情報なんだし、ちゃんと見せなさいよ!!



 そう思った瞬間、私の目の前に仕事場でよく目にするパソコン画面とキーボードらしきものが現れた。

 


 何!? 別の魔法が発動したの!?



 急な出来事に驚いてみたものの、よくよく見ると画面の中に、なんだか見覚えがあるモノが表示されている気がする。



 あれ?これって……もしかして……



 恐る恐る宙に浮かんでいるキーボードに手を伸ばし、キーを叩いてみる。するとキーを押した感覚と共に、一緒に浮かんでいる画面の中に叩いた文字が現れた。



 間違いない……。これいつも使っている開発ツールと一緒だ……。



 そう、社会人になってから十年以上、お世話になっている画面を見間違えるはずがない。でも、何で突然開発ツールが現れたんだろう?? ベルデちゃんが何かしたのかな?



「ベルデちゃん、新しい魔法かけた?」

「いいえ? 私がかけたのは<魂の解析板ソウルアナリシスボード><言語眼(ランゲージアイ)>だけよ? どうしたの?」

「え? この画面見えない? このキーボードも……?」

「画面?? キーボード?? そこに何かあるの?」



 私には確かに見えている画面と、キーボードを指差すが、ベルデちゃん様子から私にしか見えていないようだ。え? もしかして私が魔法使った!?

 自分が無意識のうちに魔法を使ったかもしれないと思うと、テンションが一気に上がってくる。そしてよく確かめてみようと画面に目を向け、中に書かれている文字を読み解いてみる……。



 あれ……おかしい所がある?



 見慣れた言語の中に、明らかにおかしな処理が書かれている部分があった。



 うわ……なんか、そのままにしておくの気持ち悪いな……直してみようかな……。



 居てもたってもいられなくなった私は、キーボードに手を伸ばし、そのおかしな処理をしている部分を一気に書き換える。そして、全体を一通り読みなおした後、問題が無い事を確認してデータをセーブ。実行ボタンを押した。



「ふぅ、ここまでかかった時間は5分くらいかな? 満足満足! ……って!! いつもの癖で実行しちゃった!!? え!? え!? 実行結果ってどこに出るの!?」



 すると、目の前にあった私のステータスの文字が、次々と並び替わっていく。そしてあっという間に文字が並び終わると、そこには先ほどみたステータスよりも詳細な内容が並んでいた。



---

名前:早風 楓 -ハヤカゼ カエデ-

年齢:16才

性別:女

身長:158cm

体型:やや痩せ型

髪:白銀

眼:薄紅

肌:白

祝福:なし

生国:地球 日本国

魂:ルクスの欠片<記憶封印(光)>

種族情報:半人族(ハーフヒューマン)

魔法(マジック):なし(魔法力が無いため利用不可)

技能(スキル)完全記憶(フルメモリ)整列(オーダー)呼出(セレクト)解析(アナライズ)仕様変更(カスタマイズ)創造(クリエイト)

---



 その情報を食い入るように見つめる私と、そんな情報を見てみるみる顔色が変わっていくベルデちゃん。そしてその顔を私のほうに向け、私の両肩を両手でがしっと掴むとすごい勢いで聞いてきた。


「カエデお姉さま?? 一体何をしたの!? なんで情報が私も読めるようになっているの!? 何!? あの技能!? 見た事無いモノばかりなんだけど!!?」

「えーっと……バグ修正?」



 信じられない物を見た、というように目を見開くベルデちゃん。

 いや、私もまさかこんなことになるとは思わなかったよ!?



 だ、だからね、ベルデちゃん……そろそろ肩の手を離してみようか?




 指が食い込んでて痛いし、目が血走っていて怖いよ!!?





 そんな私の願いは空しく、この後しばらくはガクガクと体を揺さぶられ、どうやったのかを事細かく問い詰められたのだった。


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