貴女と過去
僕と貴女はドライブに行ってから
メールで会話をするようになった。
大体は僕からメールを送る。
貴女はすぐに返信をくれる。
貴女と僕の携帯は違う会社なので
絵文字が文字になる…
貴女はそれを知らない。
貴女は人差し指を指す絵文字を送る…
僕の携帯には
人差し指
と文字がでる。
貴女にそれを伝えると…貴女は
人差し指人差し指人差し指人差し指人差し指
人差し指人差し指人差し指人差し指人差し指
と送る…最後にはあはっと…
全く大人なのに子供みたいで…
おバカな人だぁ…
でも、僕が貴女に一度メールで意見をしたら…
貴女は…
「私の生きてきた道を知らないくせに
言わないで…」
とメールをしてきた。
僕はそんなつもりじゃなかった…でも貴女をきずつけた。
「知らないよ、じゃ言ってみなよ!」
貴女はこう返してきた…
「メールで簡単に言える…そんな人生じゃない。」
僕は貴女が泣いてるような気がした…
会いたかった。
「会って話を聞いてあげるから…」
僕は貴女に伝えた…
「今なら言える…明日になったらもう言う気持ちはなくなる。聞きたい?」
僕は困った…もう夜の11時…
でも僕は貴女に会いに行った。
なぜか会いに行きたかった…
貴女の車の中…貴女は生い立ちを
少しずつ話始めた…
親からの虐待や借金、不倫、結婚生活の苦悩…
貴女の過去は僕には想像しても出来ない
話だった。
僕は貴女がいつも笑っていられことが…
悲しく思えた。
貴女のそばにいて笑わせたいと思った。
貴女は話終わると…頬に涙を伝わせながら…
「私のこと嫌いになった?」
と僕の目をまっすぐにみて…
貴女は少し笑いながら言った。
でも、その笑顔は悲しすぎるほど悲しかった…
僕は言った。
「よく頑張ったね…」
貴女の目から涙が止まらなかった。
僕は貴女の涙を拭うこともできなかった。
貴女の涙があまりにも悲しすぎる涙だから…
僕は貴女の貴女の頭をなでた。
貴女は少し笑って…
車を走り出した…
僕の家まで何も話さなかった…
僕が車から降りる時に…
貴女は小さな声で言った…。
「ありがとう。」




