貴女とくるま
眠い目を擦りながら…目覚ましを止める。
朝4時半…バイトに行く時間だぁ。
重たい体を無理矢理起こし…慌てながら支度をし。自転車を走らせる。
貴方と僕はアルバイト先まで途中から同じ道になる…僕は貴女に会えることを期待しながら、自転車を走らせる。
貴女と会う交差点…信号は赤。
貴女がこっちに自転車で来るのが見えた。
「おはよう!!」
貴女はあはっと笑って僕に言った。
「おはよ」
僕は小さな声で貴女にかえした。
「まだ、眠いの?急がないと遅刻だよ!!」
貴女は少し自転車のスピードを上げた…。
朝から元気な人だなぁ…僕はちょっと笑ってしまった。
「ねぇねぇ…私ね車買ったの!!」
僕はとっさに…
「はぁ!?」
「だから…車を買ったの!!」
貴女が車に乗れるのかとちょっと変な感じがした。
「車乗れんの?」
「免許はあるよ…18年ペーパー…」
貴女の勇気に感心した。
「大丈夫なの…?」
「まっすぐには走れるよ…」
どういう意味かちょっとわからなかった。
「だから、練習しないとね…夜中に1人で練習すんの!!」
乗れないのか?まったく貴女はと思った。
「付き合おうか?」
「いいの?」
貴女は安堵した顔で笑った。
でも、よく考えたら…僕は免許を持ってなく…車に興味もない…ちょっと自分に笑ってしまった。
「いつ?」
「今日!」
「はぁ!?」
貴女はあはっと笑って見せた。




