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除菌スプレーと三人の不審者

 暗い夜道には慣れている。

 熊や猪は怖い。でも心霊現象はもっと嫌。

 

(何か出てきたらこのスプレーで…!)



 5分ほど道なりに進むと、道が途切れている。ちょっとした崖になっているようだ。

 足元が崩れそうで、踏み出そうとすると心臓が跳ねた。

 ライトがあって良かった。そのまま進むと大変なことになっていた。


 ホッとしたその時、


「誰か、近づいてきます!」

「高い魔力を感じるよ!」


 何を言ってるかはわからないけど、2人の声がした。



「何者だ!」


 

 低い男の人声が響く。


(人がいた!まさかオバケじゃ…)


 木をしっかり掴み、下を覗き込む。中央に剣を構えた男の人が一人。両側に女の人が一人、小学校高学年くらいの女の子が一人、立って構えていた。大きな木の前にいる。

 真っ暗な森の中、私のキャップライトがスポットライトのように彼らを照らしていた。



「まあ……『紫の目』?」

「すごく明るい!魔導具?」



 女の人と女の子が何か呟いたようだった。

 

(オバケ…には見えない。山奥で撮影中のレイヤーさん…?ロケ地にこだわるって聞いたけど…邪魔しちゃったかなあ?) 


 何だか薄汚れた、変わった格好をしている。ヴィンテージかな?すごく凝っている。

 でも令和のオバケかもしれない。オバケだって進化してるかも!


 恐る恐る、話しかけてみることにした。



「えっと、あなた達はここで何を…?迷ったり?したんですか?」


「色々あって休憩中だ…というか、その頭の光るものはなんだ?なんの魔法だ?」

「新しい魔導具だよね!どこ産?」



(…魔法?魔導具?今のレイヤーさんは設定が凝ってるなあ)


 私の問いかけに、男の人と女の子が答える。日本語が通じるし、こちらに住んでいる人かな?


(いや、まてよ…)


 目を凝らして見た。よし、足元に影がある。透けてもいない。

 それならちゃんと生きている人間のはずだ。



「色々尋ねたいこともありますし、そちらに行きますね」

「ああ、わかった」

 男の人が返事する。


(道聞いて地図を書いてもらったらすぐ離れよう…邪魔しちゃ悪いしね)


 降りようとした瞬間、頭のライトが不自然なほど強く光ったような気がする。接触不良かな。

 私は崖に足をかけた。木や根っこを伝いつつ、ゆっ

くりと降りていった。

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