第7話 生霊事変、その後。
「男だってのは気づいていた。相手が女で犯人なら野次馬共なんかは散らばらせていたさ。どうしてって? そりゃあ、上が厚着なのは理解出来る。踝丈までのスカートだって理解出来る。でもだ。夏場でスニーカーは女は履かない。オシャレ魔女はサンダルを履くもんなんだ」
記者B)岸辺警部はですが、探偵の賽河さんはどうだったんでしょう? 気づいていたんでしょうか?
「湊はさ、どうだっていいんだよ。男だろうが女だろうが興味がねぇんだ。僕はそれでいいと思うし、そのままでいいと思うね。港の優しさは僕だけが分かってあげられるか――……」
記者B)本日の取材、誠にありがとうございました。
◆
毒殺事件は異例のスピード逮捕となり解決をした。
「すいませんがしばらくの期間。賽河探偵は出入り禁止とさせて頂きます」
まったりと、南国育〇を打っていた賽河に、五十嵐が勧告をした。
理由は賽河の顔を見ると、体調が悪くなる従業員の多さであった。
納得は出来ないが、五十嵐の心労と伝え辛く申し訳ないといった表情に、賽河も承諾をせざるを得なかった。
しかし、二度と賽河がここのパチンコ店で打つことはなかった。噂話しと従業員の離職が原因で店舗閉鎖したからだ。
リニューアルオープンを違う場所でしたが、賽河は行くことはなかった。
荒廃した建物は今も《生霊》が彷徨う場所と都市伝説化をし、手つかずで今も――同じ場所に建っている。




