前編
個人的見解であることをご了承ください。
時は遡ること・・・(。´・ω・)?。何年前だっけ?
あっしも"なろう"で長いこと活動させてもらっとりますけん。忘れてしまいよりましたは。
とにかく昔にですね「辛口? アニソン論」なるエッセイを投稿しました。
タイトル通りの辛口批評から、来るわ来るわの感想の嵐。大変な反響をいただいたわけですが、辛口があるのであれば甘口があってもよかんべ。という事で、今回も独断と偏見からわたくし加藤良介めが選びました、精鋭のアニソンたちについてくっちゃべって行こうと思います。
前提として「辛口? アニソン論」でも語ったのですが、多くのアニソンはそれ単体では大したことが無いという個人的評価は揺るぎません。
どれだけ私に「お気持ちの感想」を送っても無駄です。駄目なものは駄目。その作品からの好意的バイアスが掛かっている故に、素晴らしいと思えるだけの存在でしょう。
私の考える良い曲とは、ラジオのように音だけで構成された媒体から流れてきた旋律に心打たれたもの"だけ"を指します。それ以外はレギュレーション違反です。
私の中ではスピッツの「君が思い出になる前に」が代表的な該当例になります。
(≧◇≦)//。忘れもしません。駅前の本屋で聞いたあの衝撃。
「君が思い出になる前に、もう一度笑ってみせて」の最後の「せて」の音色に撃沈いたしました。草野さん最高ー。
しかしながらアニソンというものは音楽単体で見るのではなく、映像や演出を加味した総合エンタメであるとした場合には、その評価も上方修正されても良いはずです。
今回はアニソン単体ではなく、映像、演出、好意的バイアスに至るまで、そのバックグラウンドも含めた全てから選りすぐりの曲を発表していきたいと思います。
私は見ている作品には、著しい偏りがございますので、その点をご了承ください。
頭に数字が振っておりますが、順位ではありません。番号です。
① 「銀河鉄道999」
トップバッターは、Tv版銀河鉄道999からopソングの「銀河鉄道999」
日本アニソン会の至宝 ささきいさお大先生が歌います。
この歌の素晴らしさは、出だしの「汽車は 闇を抜けて 光の海へ」に尽きるでしょう。
完璧。正に完璧な歌いだしです。
999をこれほど的確に表現できる文言が他にあるでしょうか。いや、ない。
この無駄をそぎ落とし、かつ洗練された歌詞には正岡子規先生もニッコリ。
メロディーも70年代のムード歌謡の雰囲気を今に伝える事が出来ています。
② 「宇宙戦艦ヤマト」
宇宙戦艦ヤマトのopソング
歌いますは勿論、我らがささきいさお大先生。
出だしのファンファーレが特に素晴らしい。一気にテンション爆上げです。
海上自衛隊の楽隊とかでも演奏していますよね。なんか嬉しい。
③ 「Get Wild」
日本アニソン会の金字塔。シティーハンターのedソング。
小室哲哉が所属していたTM NETWORKによる作品です。
この曲はアニソンでは括ってはいけない作品です。私の個人的な解釈になりますけど、日本のJPOPは「Get Wild」以前か以降で、分類できると思います。
格好いいを凝縮して音にすると「Get Wild」になる。
特に出だしの「アスファルト タイヤを切りつけながら 暗闇走り抜ける」は神。
劇場版の「STILL LOVE HER (失われた風景)」もよか。冬の夕暮れ時に聞きたくなる、抒情感満載の一曲。
④ 「Beyond The Time」
劇場版機動戦士ガンダム「逆襲のシャア」から。
歌いますのはTM NETWORK
私は先ほどから作品の力により楽曲にプラスのバイアスが掛かると主張いたしておりますが、この曲に至っては作品の方にプラスのバイアスが掛かっていると思います。
逆シャアのカッコよさの10%ぐらいはこの曲の功績です。
スラムダンク主題歌である「世界が終るまでは」も同系統だと思います。
(゜Д゜)ノ 作品と楽曲が相互に作用しあっている感じです。
⑤ 「アンサー」
三月のライオンのop
歌いますは勿論こちら BUMP OF CHICKEN
こう言っては何ですが、将棋漫画とは思えないほどカッコいいオープニング。そこいら辺のバトル系アニメのはるか上を行くレベルです。
特に歌いだしの「魔法の言葉覚えている 虹の始まったところ」からタイトルが出てくる演出がカッコよすぎ。
本作の少し悲しい所は、リアルで藤井聡太七冠という超人がいるために、桐山君の天才少年としての説得力がやや低下したことでしょう。こればっかりはどうのしようもありませんが。
羽海野チカ先生には体調に気を付けて頑張っていただきたいです。はい。
⑥ 「Rise」
TV版攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGより。opソング
ロシア人アーティストOrigaが歌います。楽曲はアニソン界の帝王 菅野よう子。
ロシア語の次に英語の歌詞がサイバーチックなサウンドに乗って展開されます。
何と言っても見どころはオープニングムービー。
正に攻殻機動隊。変にすかしたところもなく、優秀な人材で構成された最精鋭部隊に相応しい造りとなっています。攻殻に興味が無くとも一見の価値あり。
少佐を演じておられた田中敦子先生がお亡くなりになってしまいました。
少佐はネットの海に消えたのでしょうか。
⑦ 「HEART OF SWORD~夜明け前~」
るろうに剣心のedソング
歌いますは T.M.Revolution 西川の兄貴。
るろう剣心では数々のビッグネームが挿入歌を歌っておりますが、一曲選ぶとしたらこれですね。
この曲が流れていた頃が一番好きなお話でした。
⑧ 「セクシー・アドベンチャー」
ルパン三世PARTⅢ opソング。
ルパンと言えば「ルパン三世のテーマ」が圧倒的に有名ですが、こちらも負けず劣らずの名曲。
「走る背中に 赤い稲妻」のフレーズ。意味は分からんけどかっこいい。
PARTⅢが微妙だったために認知度が低いと思い込んでおります。
⑨ 「メロスのように」
蒼き流星レイズナーのopソング。
疾走感のある楽曲に、あの秋元康が作詞しております。
ぶっちゃますが、歌い手は下手くそです。ジャニーズ的な駄目なところがあふれ出る稚拙な歌い方。しかしながら楽曲の素晴らしさと歌詞のカッコよさで、それすらも揺れ動く少年の心みたいになっているところが、(≧◇≦)//やりよる。
⑩ 「炎のさだめ」
装甲騎兵ボトムズのopソング。
歌いますは織田哲郎の双子の兄のTETSUさん。
TETSUさんは現在、信州の山奥で蕎麦屋を営んでいるという設定だそうです。弟さんの哲郎から聞いたので間違いありません。
言うまでもありませんが、めっちゃ上手い。かっこいい。
op映像のスコープドッグのカメラが回転するシーンがたまらん。
( ̄▽ ̄)//むせたか?
⑪ 「Allegro Cantabile」
のだめカンタービレより。opソング。
ちゃんとしてる。ちゃんと楽曲として成立している。
そうそう。こーゆうのでいいんだよと思わせてくれる一曲です。
「辛口? アニソン論」でも書いたのですが、この頃のアニソンって予算が少ないのか知りませんが、てけとーな作りの楽曲が多かったイメージです。その中でやはり音楽アニメの「のだめカンタービレ」。しっかりと作ってきた感が強かっだですね。
他が酷かったので猶の事、好印象であったことを覚えています。
⑫ 「ひまわりの約束」
劇場版ドラえもん STAND BY ME より。
作詞 作曲 歌 秦基博
つまらん小細工無しの名曲。
美しいメロディーに優しい歌詞、そして素朴かつ伸びやかな歌声。
これを聞いて涙が出る人がいるのも納得の一曲です。
計算して作っているのではなく、センス一発で作られているような気がします。秦基博恐るべし。
⑬ 「ユーリカ」
宇宙兄弟より。edソング。
歌いますのはスキマスイッチ。
曲調と歌詞が作品の世界観に溶け込んでいます。
宇宙兄弟では数多くのアーティストが歌っておりますが、その中でもダントツの一位。奥田民生や秦基博の曲を抑えての授賞。
いや、秦基博の「グッバイ・アイザック」もいい曲ですが「ユーリカ」には一歩及ばず。
宇宙兄弟の楽曲のレベルの高さがうかがえます。
( ̄▽ ̄)//さすがはNHK。金持ってんなぁ。
⑭ 「あの日のタイムマシン」
夏目友人帳より。
同タイトルの「僕にできること」と悩みましたが、こちらに軍配を上げることにしました。
ぶっちゃけますと、両方とも楽曲としては今一つ。私的には楽曲単体だったら見向きもしないレベル。しかしながら強烈なバイアスが掛かるほどに、私は夏目友人帳の大ファンです。
声優の石田彰氏は多くの人にとってエヴァのカヲル君なのでしょうが、私の中では断然名取さんです。
名取さんが「夏目!!」と呼びかける瞬間が特に好きです。
( ̄▽ ̄)//ええ声してはりますな。(京言葉じゃないですよ)
⑮ 「Hacking to the Gate」
シュタインズ・ゲートopソング。
テクノロックとでも呼べばよいのか、アップテンポで子気味よく響く歌声です。
何と言えばいいのか悩みますが「正に21世紀のアニメだな」って感じで観ておりました。
タイムパラドックス物の中では飛びぬけた傑作。この作品を観た後に「涼宮ハルヒ」を見ると、申し訳ないけど一枚落ちるね。
本作に不満があるとすればただ一つ。
(; ・`д・´)//今井麻美がいるんだから彼女にも歌わせろ。
ガチで歌が上手いのにもったいない。
⑯ 「残酷な天使のテーゼ」
ご存じ新世紀エヴァンゲリオンのopソング。
今は知りませんが、コロナ前ならカラオケの人気ナンバーワンソングでしたね。
オープニング映像とのシンクロ率100%なサウンド。
(≧◇≦)//庵野やりよる。
余談ですが、カラオケでedソングで使われている「Fly me to the moon」を入れ、Frank" Sinatraバージョンで歌うと、多くの人がこっちが原曲だと勘違いするのが面白い。
( ̄▽ ̄)//どっちもカバー曲なんだよなぁ。
⑰ 「ルージュの伝言」
スタジオジブリ制作「魔女の宅急便」のopソング。
歌いますは、我らがユーミン。
勿論、楽曲も素晴らしいのですが、何と言ってもその演出。
キキがジジにラジオをつけてと言って、流れてきたのがこの曲。そこからタイトルロゴがドーン。
凄い凄すぎる。なんちゅう演出力。
ユーミンという実在の歌手を作品内のラジオから流すことによって、スクリーンと客席の境目が突破されたような感覚にすら陥る。正に宮崎マジック。
(´゜д゜`)。やっぱあんた天才だよ。
アニメのオープニングシーンで、これ以上のものは未だに観たことがありません。
分かっちゃいましたけど長くなったので、前後編でお送りいたしたいと思います。
後編へ続く。