5 複製魔法と創生魔法
複製魔法は現実にあるもの、創生魔法はイメージだけあるものを作る。
5 複製魔法と創生魔法
複製魔法は現在あるものを作り出す魔法だ。材料は土砂でいいので、アイテムボックスに大量に入っているし住み家を広げたり、地下に部屋を作っている。今は食料の生産に活用している。そして創生魔法だ。現在ないものを作り出す。10代後半の女性に合う服を創生する。目的は私やコボルトが着るのだ。ここには普通の人間がいないので買いものに行けない。そのための服だ。妖精化して良く観察した材質は木綿だろう。
街で若い女性が一番多く着ている服だ。色はくすんだグレーが多い。下着は想像するしかないので私の知っているものにする。
準備良し。創生にかかる。複製よりいろいろ手間だが準備が整えば魔法を込めるだけだ。幾つかの服ができ上がった。次は複製魔法。次々に服ができ上がった。
居住空間も人間ぽくした。コボルトを美少女とイケメンにして私やコボルト同士の会話は人間の言葉を使うことを推奨した。
一応それなりに人間の街ぽくなった。これで街に向かえるかなと思った時ラッキーなことが起こった。ここのオーガを討伐するために冒険者メンバーがやって来るらしい。
オーガを討伐するとなると相当実力者だろう。コボルト達に罠を張らせ取らえるのがいいだろう。コボルト達に落とし穴と網の仕掛けを張らせ。かかるのを待った。
翌日捕縛連絡が入った。武器は取上身体は綺麗した上で対面する。意外と若い20そこそこの男2人女2人のチー厶だ。
「オーガ討伐のためにみえたと判断してかなりの覚悟をして待ち構えて居たのですが拍子抜けしました。」
理智的に見える一人以外は猿轡をさせている。
「それは申し訳ありません。オーガは凶暴、我が国に来られては大変取り敢えず様子見てくるように言われやって来たものです。」
彼女の言葉に嘘は無さそうだ。しかし、彼女達の報告で軍動く可能性もある。
「我々国を追われた身。オーガや小動物と助け合い日々の糧を手に入れている身です。オーガを入口立たせのは失敗でしたね。オーガさん達には山奥に帰って貰いましょう。小動物さん達には厳しいかも知れないですね。我々は別の拠点に移します。皆様には不自由掛けますが我々が退出するまでここにいて貰います。」
一番の収穫は人間の着ているものが手に入ったことだ。実際に入手して自分達が問題なかったことが確認できた。そして直接会話することで彼らの常識が判る。
食事もチャレンジする。オークの内蔵が食べられるかどうかだ。始めは心臓や肝臓、そうて空腹になればいろんな内臓が食料に成ることが確認出来た。会話もする。
「あなた達冒険者何ですよね。冒険者ギルドってどんなところですか。」
判っていることでも確認することが大事だ。思わぬ勘違いしていることもある。
「女性冒険者って子どもが出来たら引退するんでしょう。」
意外や意外、目の前で話している冷静な冒険者は子持ちでギルドの託児所で子どもを預けているそうだ。食べれるかの実験は止めよう。
冒険者がやって来た。人間の街に進出するいいサンプルだ。