3 好かれる動物達
好かれる動物は妖精、コボルト、小動物、オ―ガだ。
3 好かれる動物達
私を好いてくれるのは、妖精、コボルト、小動物、オ―ガだ。彼らは私の意識が理解できる。違う言い方をすると妖精の見える生き物だ。精神生命体は見えない動物には存在そのものが無だ。無論意識も。私には人間としての意識と妖精としての意識がある。私を好いてくれる動物達は私の妖精としての意識を理解してくれる。
いろいろな動物達をテレパスすると妖精を見たことがある動物は少なくない。しかし、現在も見えるかは微妙だ。人間と同じで子どもの時だけ見える存在がある。仲間を増やすのは止めた方がいいだろう。
仲間達の食事はいくらでも複製出来る。妖精達は妖気つまり魔素を詰めたタンクをを用意すれば勝手に浴びに来る。コボルトは雑食性だが特にオ―クの肉は好きらしい。後雑穀か。小動物は種類によって様々だ。穀物の好きなものも木の葉や草の好きなもの木の実の好きなものなど様々だ。オ―ガ何でも食べるがオ―クの肉が好物らしい。
オ―クに憐憫の情が湧かなくて良かった。私もオ―ク肉は好きだ。ただし料理したものだが。アイテムボックスは入れて置いても時間経過がない。と言っても新しく成るわけでもない。元のままと言う事だ。収穫の時期だ。私としては食の改善をしたい。妖精に相談した。
「コボルトに木の実や木の葉、草や穀物を取りに行かせることは可能だと思うよ。でも肉は難しいね。」
それはやろうと思う。木の葉や草はそれしかないしこれまでも何度かやった。しかし木の実や穀物は人間から買った方が早くないか。以前魔獣の魔石は冒険者ギルドで高く売れるし、貴金属や宝石は商業者ギルドで売れると聞いたので、アイテムボックスに貯めてある。
「コボルトに変幻自在を掛けて人間の姿にする? 服がないだろう。コボルトに交渉事は少し難しいと思うぞ。決まった値段の商売ならやれなくはないと思うが、値段交渉は無理じゃないか。人間じゃないことがばれたらことだろう。」
簡単にはいかないか何事も、せめて人間としての常識があれば行けるのだが、思索は街迄広げられていない。周辺地域で止まっている。何とかしたいが人間として生きた経験がこの世界ではないので、自信持って言えるものが何もない。少しづつ思索の範囲を広げようと思う。
大雑把で言うなら中世ヨ―ロッパ風の衣装だと判る。でも左前とか女性はズボンは駄目とかスカ―トの丈は膝下何センチとか。行くのは冒険者ギルドと商業者ギルドと食料品と衣類の店だけだから大した事はないと思うけど最初の印象が大切だから非常識なことはしたくない。
街の方へ思索を伸ばすこと、コボルトに草や木の葉出来れば木の実や穀物を取って来て欲しいのとオ―クを討伐することを決めた。コボルトには話し合いの後しよう。人間の情報を集めよう。透明化して街をうろうろするのも手かも知れない。
オ―ク討伐には特に何も要らない。魔法を放って収納するだけだ。オ―クの解体は石斧でやるのだろう。作ってもいいが刃物は包丁、ナイフ、彫刻刀ぐらいしか知らない。それなら石斧の方が安全そうだ。収納力はオ―クなら十分だ。フライしながら収納出来る。したこともないのに判るのかと言われそうだが魔法だけは自信がある。何しろ実体化した妖精だ。
オ―ク討伐をする。