1 交通事故と転生
転生したら捨て子だった。テレパスと命令の力で生き抜いた。
1 交通事故と転生
私はリスニングしながら帰宅を急いでいた。周りの音は聞こえない。目の前の信号が青になったから飛び出したら車にはねられたのがこの世の最後の記憶だ。
気が付くと森の中で籠に入れられているようだ。起き上がろうとしても身体が動かない。救援呼ぼうしてもアーアーという声と泣くことしか出来ない。これは高校3年生の私に対する羞恥プレーだろうか。何かが飛んで来た。半透明な不思議な生き物だ。妖精だ。
「あらあら捨て子ね。私達では運べないわ。コボルトさんに頼みましょう。」
私はコボルトという奇妙な生き物に籠ごと運ばれた。人間が放棄した建物何だろう。埃まみれでぼろぼろだ。机の上に置かれ、妖精に哺乳瓶咥えさせられた事で私が赤ん坊に転生したことが判った。この赤ん坊に記憶はない。私に少し能力があることが判った。テレパス能力と命令する能力だ。それがどうして判ったかというと妖精やコボルト達をテレパスして判った。妖精のこんな声が聞こえた。
「あの赤ん坊不思議ね。見付けたら放って置けなくなったわ。コボルトさん達には迷惑だったかも知れないけど助かったわ。しばらく面倒見ましょう。」
もう一体の妖精も
「本当に不思議ね。私も時々捨て子は見るけど、衰弱死して魔獣の餌食になるものとしか思ってなかったわ。あの赤ん坊には特別のものがあるのよ。コボルトさん達も始めは渋ったけど。赤ん坊を見たら献身的働くようになったし。」
私はコボルトや妖精に建物の掃除や修理を頼んだ。おむつや衣類は洗って使うしかない。魔獣の皮で作ったら意外にいい。寝たきり生活から解放される頃には魔法も増え強力になった。
アイテムボックス、転移、フライ、複製魔法が身に付けた。山に空洞を作り、動物の街にした。人工太陽も作った。食べ物は私が用意する。コボルト、妖精、小動物、オーガだ。オーガは入口を守って貰う。妖精にはいろいろなことを教えて貰う。街の運営の話しもする。コボルトは実働部隊だ。万能言語や変幻自在も使えるようにして、計算も勉強させて、いつか人間社会でも生活出来るように鍛える。小動物には昼間は外にいてもらい外の動きを知らせて貰う。
いろいろ有ったが生活は軌道に乗った。いろいろ問題も有ったが解決していく。テレパスはとにかく命令は極力使わないと決めた。ここでの生活が嫌なら出てって貰うだけだ。協力しあえることが大切だ。
妖精達との勉強会だ。妖精達は人間たちの事に詳しいので特に詳しく教えて貰っている。魔獣の魔石が高く売れると聞いて魔石は必ず取るようにしている。複製もかけている。素材も売れるが何処が高価なのか判らないので全部取ってある。妖精達と冒険者ギルドと商業者ギルドの話しをした。魔石と素材、複製の時付随して出来る宝石や貴金属を買い取りして貰うところ、商売するのに便宜を図ってくれるところ。
脱線しながらも何とか話しが進んだ。そして妖精女王の加護を得ることが大切だと言うことが判った。
妖精達との話しから妖精女王の加護を得ることが大事らしいと判った。