1 出会いたくない
あの日、私が出会ったのは黒い羽根が舞い散る悪魔だった。
「ちょっと、貴方聞いてますの?」
目の前で3人の貴族女子が騒いでいる。
「あ、はい」
「ですから、貴方なんかが殿下の周りをウロウロして迷惑だってわからないの?」
おっしゃるとーりです。
「婚約者候補筆頭のマリアベル様は侯爵令嬢、殿下にふさわしいのはあの方以外いないのよ。
貴女はどうしていつも殿下のそばにいるのよ」
ホントにそうですよね~
マリアベル様本当に美しくて気高くて、しかもいい匂いがするし。
「何とか言ったらどうなの?」
「はい、申し訳あ「セリ、何をしている」」
げ、出た。
私の言葉にかぶせてきたのはこの国の第2王子、アレクセイ様だ。
金色の髪、碧い瞳の美しい顔、背は高く、足も長い。
キラキラした笑顔を振りまく王子を私を取り囲む3人の貴族女子たちはうっとりと見ている。
「セリが迷惑をかけているみたいだね。すまないね、私の教育が行き届いてなくて」
なんだと?
「そんな、殿下のせいではありませんわ」
いやいやいやいや、全部こいつのせいだよ。
「そうですわ、殿下の側にいられる身分ではないのにいつもいつも付きまとって」
誰が付きまとってんだつーの。
「殿下の優しさに付け込んで、身の程知らずですわ」
え~、優しさに付け込んで?ありえんわ~
優しいだなんて、ありえないっつーの、こいつはあく・・
「セリ?」
いきなり振り向かれて思考が止まってしまった。
「何を考えてた?」
「いえ、別に何も・・・」
「ふ~ん」
キラキラ王子はちょっと顔をしかめたが、そのまままた笑顔で貴族女子にむかった。
「セリは私の侍女になる予定なんだ」
「「「ええっ?」」」
貴族女子がはもった。
「だから私の側にいるんだ。わかってもらえたかい?」
だぁ~かぁ~らぁ~それ絶対やだっていってんのに。
絶対絶対お断り、断固としてお断りだっつーの!
今、私の顔は超絶しかめ面になっているに違いない。
「誤解も解けたところで、もういいかな?」
ニッコリ。
キラキラ笑顔で貴族女子たちはメロメロだな。多分。けっ!
キラキラ王子がスタスタと歩いていく。
ため息をつきながらそのあとをついていかなければならない。
「セリ、サロンに行くから」
「はぁ」
勝手に一人で行けよ。
「何だ?その返事」
「なんでもありません。喜んで」
サロンにつくとキラキラ王子はいなくなった。
「おい、早く茶を入れてこい」
黒い羽根が舞っている。キラキラはどこやった。
急いでお茶を用意する。
「あ~疲れた。お前のせいで余計な仕事が増えたじゃないか。なんで絡まれてんだよ」
知らんがな。
「さぁ、私にはわかりません」
早く茶を飲めよ、冷めるがな
「お前、俺が来たとき何考えてた?」
「え?いや、別に何も・・・」
「嘘つけ、いやそうな顔しやがって」
ばれていた・・・
連載予定でしたので、短編は削除いたしました。
作者の単純ミスです。
読み始めていただいた方には申し訳ありません。
1話目は内容は同じです。




