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Cl/o/ver K  作者: 猫寝来緋伽
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0枚目-いつだって 初恋のように-


誰かが一緒ならば、どんな時も乗り越えられるような気がする。

そう思ったことはありますか?


私は、あの人みたいに可愛くはないし。うまく立ち回れるわけでもない。

そんなに、器用に振る舞えない。


生きていくのは、とってもつらい事…なのかもしれない。

私には、よくわからない想いだけど。そんな感情に押しつぶされそうになる時もある。


たとえば、好きなものと、似合うものは違う。


私は

かっこいいものが好き。

スタイリッシュにみえるものが好き。

性別の垣根をこえた友情が好き。

男性アイドルよりも、女性アイドルのほうが好き。


でも、みんながくれるプレゼントは真逆。

こっちのほうが似合ってるからなんていわれるたびに、すごく落ち込む。


本当に私を見てくれてるのか不安になる。

私ってそうじゃなきゃいけないの?


たぶん、みんながおもうより、私はもっとしっかりしてる。

私は、もっとしっかりやれる。


それでも、やっぱりここまでだなって思うこともある…。


だから、付き合うなら躊躇うことなく一緒に歩いてくれている人がいい。

一緒に立ちどまってくれる人がいい。


こんな不安を切り捨ててくれるひとがいい。

一生、引きずって歩くことになっても、一緒にいてくれたらそれでいい。


それは、甘ったるい初恋のようでもいい。

2人でなら、そんな世界でもいい。

あの日、盗んで食べたお菓子みたいに。


みんなはなんでいつも強くいられるの?


人生のなかで、許される時間があってもいいとおもうんだけど


弱みになるようなことは見えないようにするなんて、キツすぎじゃない?


人ってそうじゃなきゃいけないのかな…。



お菓子を共有できる人に、会えた。

やっと会えたのに。罪悪感のような感情に付きまとわれてる。


それだけで、もういっぱいなのに。

あの日、突き落とされた感覚が私を縛り上げていく。


顔はみてない。姿もみてない。

それでも、殺意ある手を覚えてる。

そして、ワライゴエをおぼえている。


冷たい床が、みんなみたいで。

いっそそのほうが…。冷たくて、心地よい。

このまま消えれたらいいのかもしれない。

これならすこしくらい、自分を擁護してもいいとおもえるから。


罰なのかとおもった。

声は届かない。足も動かない。

朦朧とする意識の中。

ここでなら、すこし楽になれるんじゃないかなってそう思ってる…。

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