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疼き

これはやばい。

R15どころかR18の領域に到達している…かもしれない。ということで、本来は見送る予定でしたが、明日にでもノクターンズノベルの方を上げたいと思います。

「ほら食べて食べて!」


「いただきます…」


ラフィーとの訓練から5日後。

今の時間帯は夕食どきの午後7時。


ジークの目の前には豪勢な食事が並んでいる。

メインだけでも、分厚いステーキに切り身のムニエル、揚げ物やパスタが並んでいる。

その他にも刺身のマリネにじゃがいものスープ、焼きたてのパン、チーズ。


その種類は非常に多く、テーブルの大部分を所狭しと占領していた。

それら全ては目の前で座っているラフィーが一人で作ったもの。


本来なら喜んで食べるべきなのだが、ジークにはあまり喜べない事情があった。

なぜかというと最近この量の夕食を出され続けているからである。

それを食べるのはラフィーと自分の二人だけ。

もちろんあの三人はしばらく帰って来れそうにないので、誰も助けてくれない。


しかもラフィーは早々と食事を済ませ、俺が食べているのを微笑みながら見てくる。

そのせいで腹がいっぱいとは中々言えない。

だからいつも冷や汗をかきながら頑張って平らげている。


そして今日もこの時がやってきた。


「どうしたのジーク…?

おなかすいてるでしょ。

昨日も私のご飯美味しそうに食べてくれたよね!」


「そ、そうだね。

もちろんラフィーのご飯は最高に美味しいよ。

それに腹が減りすぎて何から食べようかな〜なんて…」


「ジークはいっつも全部食べてくれるもん。

だから今日ももちろん残さず食べてくれるんだよね!」


「そ、そうだね。

そんなことはあ、当たり前だよ!」


やばい何言ってんだ俺は…。

こりゃあ今日もフードファイトが始まるな。


勢い余って墓穴を掘るようなことを言ってしまった。これで「すみません!全部は無理です!」

なんてことは絶対に言えない。

箸ではなくスプーンやフォークを進めながら、発言の訂正をしたい気持ちでいっぱいだ。


彼女がこんなになったのは何が原因だろうか。

ジークは脳内で思索を巡らせる。


というのは建前で、実際の原因はあれしか見つからない。そう、あの模擬戦での出来事からだ。


あれから彼女はより一層くっついてくるようになった。自分達二人だけなのを良いことに、ドタドタ…と走ってきて急に抱きついて来たり、尻尾や耳を撫でてと言ってきたり、チュウしてとか言ってきてキスを迫ってきたり…。


挙げればキリがないほどに彼女は接近してくる。

やはりあの剣から何かのウイルスに感染でもしたとしか思えない。

例えば恋患いとか、恋は盲目とか…恋は盲目は関係ないか。


とにかく、あの剣に恋煩いウイルスみたいなものが付着していてそれに感染した。

という可能性もなくはない。


そうだとしたら非常に申し訳ない。

どうにかして彼女を正常にしなければならない。

とにかく二人だけの今はいついかなる時でも油断ならないので警戒が必要だ。


自分はフォークの手を止める。

そして盗み見るように恐る恐る彼女の様子を伺った。


ラフィーは「ジィー…」というような視線でこちらを見つめてた、いや監視していた。


これは非常に食べずらい。

そんなに俺を見つめても何もメリットは無いはずだ。


それに彼女が以前から着ていたエプロンを取りやめて今は赤いハートのエプロンを着用している。


なぜエプロンを変えたの?

と聞いてみたらこっちの方がかわいいと彼女は言っていた。


確かにこっちの方がかわいいかもしれないが、今しがたエプロンを変えたのは他意があるとしか感じられない。


何よりかわいい顔でずっと見てくるのはやめてほしい。どう頑張っても食事が捗らない。


だから我慢できずに問いかける。


「ど、どうしたの?

俺の顔に何か付いてる…?」


「ううん!

ジークはいっつもカッコいい顔してるよ!

今だってチュウしたいもん!」


チュウ…?

彼女は今なんと言った?


「はは…これは重症かな。

いきなりチュウしたいとか、いくら甘えん坊のラフィーでも昔はそんなこと言わなかったもんね…。

てっきり父性を求めてて、俺のことをお父さんみたいな感じで見てると思ったんだけど…」


なんてそんなことを言いつつ、正直に言えば嬉しい。

自分もかつてはロリ愛好家として名が馳せていた、というのは冗談でケモノのロリっ娘はご馳走だ。


この世界でもラフィーといることを合法的な犯罪などと抜かしたことを言っていた。

そんな自分からしてみれば彼女がこちらに近づいてくれるのは嬉しい、というより興奮する。


だからリエル達と同様にチュウしてあげたいのだが、もしそんなことをしたらリエル達にどう思われるのか怖くてできない。


だから今彼女と自分の間で一進一退の攻防を行なっている。もしこれが打ち破られてしまったら自分は歯止めが効かなくなる。

その前にどうしてもここでラフィーのアプローチという名の猛攻を食い止めなければならない。


そうだここは話を変えよう。


「そういえば明日さ国立魔法館に行ってみない?」


「国立魔法館?」


彼女はオウム返しに聞いてくる。


「この街で魔法を研究するおっきなところだよ。

それこそあそこに今だけ王国魔法長(・・・・・)が来ているらしいし、運が良ければ会えるかもね」


「分かった!!

そんな人興味ないけどジークが行くっていうなら私も行く!!」


「おぉよかった。

じゃあ明日行ってみようか」



―――――



その夜。


「もうジークったら…なんで私のこと避けるの?」


自分がリビングに入るとそそくさと出て行くジーク。そんな彼の背中を見て呟いた。


何故だか分からないが、彼は最近自分を避けている気がしてならない。

今日だって食事中に椅子を少し引いてこちらとの距離を話していた。


何故だ。

何故そんなことをするのか。


自分にはいまいち分からない。


しかしあることだけは分かっている。

それはジークへの明確な好意。


「ジークは前から好きだったけど、この前のではっきり分かったの…。やっぱりジークは私の(つがい)になる存在だって…❤️」


模擬戦の時に耳を触られてから彼のことを見るたびにお腹の下の方の内側がジンジンとしてくる。

そしてなんだかお股もムズムズしてきて、とってもエッチな気分になってきてしまう。


そして我慢できず、この前お風呂で自分のおま○こを擦ってみた。

そしたらとっても気持ちよかった。

その時は彼のことばかり考えてしまって、お腹の下が我慢できないほど切なくなった。


それ以降、ラフィーはジークを見る度に愛おしそうに自分のお腹を撫で回している。

そこには何もいないはずなのにまるで子供を孕んだ時のようだ。


それは彼女自身何故だか分からなかった。


しかしそれは獣人としてのメスの本能。

強いオスに憧れて、その強いオスの赤ちゃんを作ろうとする理性では抗えない色欲の奔流。


そんなことを考えている最中にも、彼女のお腹はオスをよこせと強い悲鳴をあげている。


はぁはぁ…じぃーく…///

もう無理、我慢できない❤️

ジークのおっきいおち○ちんが欲しいの❤️

早く私に種付けして赤ちゃん産ませて///



もはや考えていることは○1歳のそれでは無い。

そして彼女にはかなり早めの発情期がやってきていた。


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