素晴らしい趣味
「こ、こんな感じでいいのか……?」
「おぉー!!」
リエルが試着室からおどおどと出てきた。
彼女は自分の服装をつまんで確認する。
そして疑問を持った顔をすると同時に、少し頬を赤らめた。
今の彼女の服装、それは先程とは全く異なったもの。
ワイシャツにタイトスカート、網タイツと黒いハイヒールであった。
おまけに黒メガネをかけて手には教鞭を持っている。
察しの良い者なら分かるかもしれない。
彼女は、日本社会における女教師の服装へとフォルムチェンジしたのだ。これはもちろん自分が発案したアイディア。
彼女はモジモジとしながら恥ずかしそうにこちらをジト目でみつめてくる。
「ど、どうだ…?」
これに対する自分の答えは一つしかない。
それは最高という事だ。
こんな服装など一度もした事がないだろうに物凄く似合っている。
リエルのワガママボディはワイシャツによってパツパツになってこちらへ主張してきている。
特に胸元の部分は、大きいおっπによって豊かな丸みを作っていた。
そしてスカートの部分もそう。
彼女の臀部には少し小さすぎて短すぎるスカート。
その安産型のお尻をカバーするにはいささか役不足。
いや逆を言えば、役を十分に全うしている。
それは目の保養になるという点でだ。
網タイツに関しては言うまでもないだろう。
とにかくエロい。
AVに出てきそうなあみあみのタイツは、セクシーさを引き立てている。
それはまるで甘いフェロモン出ているようだ。
もちろんその他のハイヒールも、メガネも教鞭も最高であった。まるでここはSMプレイ場かと思ってしまう。
この服装は日本青年の全ての夢が詰まったもの。
この世界でこれらが集まった事に最大の感謝を送りたい。
「ど、どうなんだ……?」
ついに耐えきれなくなったのか、彼女はそんなこちらの気持ちなど知らずに不安な面持ちで聞いてくる。
「素晴らしい…本当に素晴らしい…。
今ここで土下座をしたいくらいだよ」
そう言って本当に土下座をする。
立ち上がる時にスカートの中身を見ようとしたが、彼女は顔を真っ赤にしながら短いスカートを押さえてブロックしていた。
チッ…。
こんだけエッチな格好なんだから下着くらい見せてもらってもいいのに…。
謎の理論を展開し、少し捻くれてタコのような顔をした。
するとその時……。
パツ!!
「キャ!!」
彼女の胸元のボタンが弾け飛んだ。
おそらく、その大きい胸を押さえ込むにはワイシャツは小さすぎたのだろう。
シャツという封印するものが無くなった事によって、大きな胸が飛び出てくる。
ぷるん。
柔らかいプリンのようなそれは解放された勢いで、"ブルンブルン"と揺れた。
ちなみに彼女のつけていたブラは黒であった。
今の教師の服装と相まってかなりエチエチである。
「やぁっ…」
彼女は咄嗟に試着室へと戻っていった。
ありがとう。
神様ありがとう。
ラッキースケベ展開を用意してくれてありがとう。
俺は心の中で合掌する。
それはまるで祈りのよう。
初日の出は縁起が良いものだが、自分にとって今のはそんなものよりも遥かに縁起がいい。
だからこれは神様に感謝するべきなのだ。
いや、しなければならない。
こんな奇跡ともいえる素晴らしき展開に感謝せずして、何に感謝するというのだろうか。
ジークは閉じていた目をゆっくり開けた。
試着室の中で着替えている音がする。
今頃、リエルは顔を真っ赤にして着替えているのだろう。
あぁかわいそうに。
もしかしてやりすぎたかな?
先ほどの光景は自分にとっては歓喜だが彼女にとっては羞恥でしかない。
自分は心の中で少し反省をする。
そうだ、彼女の恥ずかしさを和らげよう!!
そう思ってジークは口を開けた。
「ごめんやりすぎた。
でもあんなん見せられると俺も興奮してくるよ。
今日の夜は激しくなるからね」
悪戯な笑みを浮かべる。
「……!?」
彼女は動揺したのか、試着室の中で大きな音が発生したのであった。
すみません。
今日は都合により短いです。
それにかなり危ない回でした。
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