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皇帝・国務尚書・孤児院

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有難う御座います。




皇帝執務室



その日


皇帝は朝から何かを待っていた?



午前9:00


さて、時間だな国務尚書は何を言ってくるかな。


まさか、隠すことはしないだろうが……


公爵家の乱とでも言えば良いのか、はたまたお家騒動か?


これで容易くあのオスカーが余計な付録無しに、息子になればフッフフフ、娘に報告出来るぞ


と!


何かを計画していた。


そして、朝の挨拶に国務尚書が顔をだした


「陛下おはようございます。 本日も良い天気で……… 」



「ん、如何した」



「いえ、その、何か楽しそうなお顔で?」



うむ、解るか



「天気が良いと自然に笑顔になるな、久しぶり爽快な朝に感謝していたのだ」


違うぞ、黒い笑みが出ている。

危険だ



「作用で御座いますか、本日の予定ですが、特に謁見も有りませんので、各尚書からの報告書を確認して戴ければと……」



他にもあるだろうが、焦らすな



「其方は睡眠不足かの! 眠たそうに見えるが?」



何だと、もう既に知っているのか?


オスカーの件を言わせたい皇帝に、まだ言わずに隠そうとする国務尚書の無駄な会話が始まっていた。



「何やら、尚書が三人で秘密の話をしていたらしいと聞いてな。

問題でも起きたのかと心配しておったのだ」



グッ、完全にバレておるわ。 しかし、此処で言ってしまえば介入して好き勝手にされてしまうぞ、どうするバッソ!

お前は国務尚書だ、この件は我等で解決に導くのだ!



「何とお耳が早いですな、ですが未だに調査や聞き取り、裏付け捜査もしておる最中で陛下のお耳に入れらるには早い段階で御座います」


深々と一礼して


此奴も昔から変わらんな



「そうか、ならば仕方が無いな」


ホッとする国務尚書に


「散歩でもするかの、天気も良いことだし偶には騎士団本部にでも顔を出してみるか、今年の卒業生は優秀と聞いておるしな、現場の者に聞いてみるのも良いだろう。

ウム、今から行ってみるかの、健康管理の為に歩くのも良いだろう」



何を!


毎日、近衛と2時間も戦闘訓練しているのに散歩!

何が何でも介入する気だな。



「しかし、ですがっ、今は大変に忙しい時期ですぞ。

卒業生の配属先に昇進手続き等もありますので…… 新たに役職が上がり移動の異動の辞令も出さなくてはいけないのですぞ」



そうだろう、そうだろう、だから隠すな、素直に言えば良いのに何故隠すのだ!



「そうか、多忙な時に皇帝が行けば作業が止まるか」



ぬ!

何をしようとしている?

絶対に何かがあるぞこれは



「ご理解に感謝致します。既に24時間体制で作業に入っていますので、彼等には陛下からの御言葉とワインでも送っておきますので」



そうか、なら素直に



「騎士団総長に話でも聞いてみるか、ラーディス公爵家の嫡男が成績トップと聞いておるしな、仲の良い何とかと言う少佐の話を聞きたいしなラング隊長呼んできてくれ、時間が有るときで構わんとも伝えておいてくれ、忙しいらしいのでな」



畜生が、強引に進めてしまったぞ、どうする


◇◆◇◆◇◆



教会


05:00



朝から日課の素振りを開始して隣の同期生達と………


「そろそろ飯の準備するか、子供達が騒ぎ出す」


「朝から煩いからな」


「そこは、元気が良いとかオブラートに包めよ」


「いいから井戸で水浴びたら、肉たっぷりのスープとパンだな」


「スープは温めて肉を入れれば良いだろうが、パンはシスター達に頼むしかないか」


「だな、パン作り方は知っているが焼きかたは知らんからな」


三人とも今期の騎士団養成所の卒業生であったが、戦闘力が高かったので雑務、料理はスープの具材を切るだけしかしたことが無かった。

他の事をさせると大切な食料が消えていくだけだから、彼等は食べる専門で料理の才能は壊滅的状況だ。


ある意味で優等生だか、食事を作る能力は皆無であった。

肉を焼く位は出来たが…………

それを食べても平気かは別な話だ




「オスカー、お前は家を出てきたんだよな?」



「貴族院で手続きしてきたからな、完了までどれ位掛かるのか分からんさ」


「ゴミの両手は治るのか? 」



「無理じゃねぇ~かな、本気でやったしな、骨と鉄が完璧に同化したしな」


「同化出来るんだ。 」


「そうだな、気合いが有れば何でも出来る。

世の中は気合いだよ」


「公爵家の嫡男の癖に説明とか大雑把で………

お前ってそんな性格だったかよ?」


「背中にあった物がなくたったからな、今から自由だよ」


「でも、少佐に話を振ってきたんだろ。 このまま素直に進むのかよ」


「ナイロも心配性だな、少佐が上手いことやってくれるさ、呼び出しはあると思うけどな。 それにこの孤児院見張られているしな昨夜から 」


皆が、ん!

って感じて見てるけど、気づいて無かったのか?


「それは本当か、オスカーの実家か? 」



「違うな、気配が違うし軍人だそれも左官クラスの実力者だな」


さり気なく言っているが、他の仲間は全然を気が付いてなかった。

ただ、その騎士達が達人級の強さを持っていた。

オスカーであっても戦えば5秒も保たないくらいの、化け物達だからだ。





次話に続く

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