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厄介事・お金・自分の価値

『転生したら、辺境伯爵に敵が多いのですが? 』


この作品とは別な角度で別な主人公のはなしですが、同じ時間、帝国と共有している作品ですので余りツッコミを入れないで欲しいかなと思いますので宜しくお願いいたす。


アラバタール帝国



帝都

アラバタール


帝城



既に時間は15:00時になっていたが、それはその書類は貴族院から司法省に渡り



「これは本当に真面目で正式な書類かな……?」


「そうですね。

だから他の書類を飛ばし直ぐに司法尚書の元に運ばれました」


「・・・・・・」


出された書類から、司法尚書ではサインが出来ない物と判断し


「国務尚書の確認もいるな、軍務尚書もか、一応だが皇帝陛下のスケジュールの確認と謁見の準備も頼んだぞ」


「やはり、難しい問題なのですね」


まだ若い秘書が聞いてみると


「難しいな、本人が届けを出しているのがな。

これが公爵家からの提出なら既に根回しを終えているはずだ」


「なら、オスカー様と公爵家の問題で突発的な事になりますか」


「それしか無いだろう。嫡男だぞ! 兎に角だ直ぐに国務尚書に相談だ。午前中に会って話をしたが今日は部屋から出ないと言っていたから大丈夫だろう」



◇◆◇◆◇◆





ラーディス公爵家



「デントールの容態はどうだ」


「どうもこうもありません。 錬金術師や回復師は両手から剣を抜くのに悩んでいますが、顔は未だに治療中です」


「時間が掛かるか」


当たり前でしょうが、オスカー様が本気で切れたのですよ


「どれ程に時間が必要かは分かりません」


「まさか、オスカーがあそこまで優秀だったとは迂闊であったな。

それにあそこまで怒っていたとは何故だ。 何故教えなかったのだ」


「何度も繰り返し旦那様に御忠告をしてましたが、それをデントール様が顔が整って愛嬌も良いし、婚約の話が幾つもの来て困ったモノだと、繰り返すだけでした」


「確かに記憶に残っているが、もっと強く何故言わなかったんだ」


イヤイヤ、言いましたよ このクズが。


「御忠告は何度もしてましたが、聞きたくないと言う度に言われ、もう二度と話するなと言われましたが。

私は覚えておりますよ」


オスカー様があそこまで悩んでいたのにクソがクズだ


「むっ、しかしだな…… 

そうだ、オスカーを宥めて連れてくるんだ。

そうだ、お前には懐いていたから何とかなるだろうが」


このクズ親が!


「ハッキリと言いますが、無理です。

何故ならオスカー様は我慢してました。

そして今日は騎士団養成課程を過去13番目の早さで卒業して、三年間必死になり貯め込んでいた1800万ジールもの大金を全て使い、帰宅したくなかったこの屋敷に届けさせました。

何故かお解りですか」


「・・・・・」


無言ってのは余りに酷いぞ、クズが親で無くなってオスカー様も一安心だな


「帰りたくはなかったこの屋敷に、特注品の剣を届けさせてこの屋敷に来なければ手にできないと自分を追い込み帰ってきたのです。

そして、帰宅すれば最初に夢に想っていた、最初に取り上げられた剣の事は忘れて、三年間の結晶をお二人に見せて『頑張ったな』その一言を待っていたのです。

残念な事ですが、二度目の大事な剣を取り上げられました」


「たかが剣を一本でそれは無いだろう。

そんな安い剣よりも良い剣を造らせたのに… 解らんな」


「だからこそ、無理なのですよ、あの剣はただの剣では無かったのですぞ。

このラーディス公爵家との最後の一本の糸…… 絆だったのですから」


三年間の結晶を、このゴミカスが値段の問題ではないのだ理解しろや


◇◆◇◆◇◆




「ぬ~ 何てことだ。 それでラーディス公爵家からは」


「何も、何も無いのです」


「馬鹿な、これ程の問題を当主が知らない訳がないのだが」


「ラーディス公爵家は次男を跡継ぎにと話していたと記憶にありますが…… 」


「馬鹿な、あんな中味がカスカスな男が公爵家の跡取りとは、信じられん」


「カスカスかスカスカかはどうでも良いですが、オスカー殿は優秀だぞ」


「司法尚書よ、陛下もオスカー殿には将来性を期待している」


「そうでしょうとも、私も期待してます。

人物としてもカリスマ性も平民に対しても平等で、皇帝陛下に対しての忠誠心は幼き頃より見ていますからな…」


「そうだ、彼が階級を上げる度に、今よりも民意が向上して将来は幼き皇太子殿下の半身として帝国の礎となると」


「それが多くの者の期待だ」


「良いでしょうか?」


国務尚書の主席副官が


「何だね」


珍しく意見でもあるのか?


「それよりも先に、オスカー殿の居場所と意見を聞き対応されたほうが、それと公爵家の話も聞かなくてはいけませんが」


国務尚書と司法尚書が顔合わせて


「直ぐにオスカー殿の居場所と連絡を話を聞かなくては、それと軍務尚書と騎士団総長にも連絡をしてくれ」


「陛下に知らせは…」


「・・・まだだ、兎に角オスカー殿の話を」



そのまま話はオスカーの期待を裏切り大きくなっていった………



次話に続く

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