今更・不満・言ってやった
『『転生したら、辺境伯爵に敵が多いのですが? 』
この作品とは別な角度で別な主人公のはなしですが、同じ時間、帝国と共有している作品ですので余りツッコミを入れないで欲しいかなと思いますので宜しくお願いいたす。
2020,12,20日、本文編集
父上と母上は現実を見ているのに対して信じられないようだった。
「どうか致しましたか!
此奴の思いに感じ入り、望みのままにしてやっただけですよ」
自然と笑みがこぼれ、どしても笑みを止まらなくなってしまっている俺、スッキリはしていないのはとても気分がいい最初からやっとけば良かったのになと思う。
「・・・お前、お前は……… 弟に!」
何を今更
「はぁ~! このクズの事の事ですか、兄弟等とはもう既に思ってもいませんよ」
「何故だ。何故この様な仕打ちをしたっ」
ん、流石に公爵閣下だな、直ぐに落ち着いてきたな。
度胸はあるんだろうそこは褒めておこうか。
しかし、怒鳴るなよ煩いだろうが煩いよ。
それに回復師を呼ぶのが先だと思うがね。
「何を今更言ってるのですかな?
この帝国の伝統行事である、七つの誕生日に戴いた剣から始まり、今までに数え切れないほどの物をこのクズに奪われてきましたが覚えていますか?」
父上に訪ねると
「何を言っているんだ。
お前は兄だぞ、我慢して当然だろうが」
「呆れるわ。
7歳から今までに全てだ、全てを弟だからと奪われた。
俺は貴方達の言葉に従い、公爵家時期当主だから我慢しなさいと、下着以外の国からの支給品以外は全てを奪われてきた。」
「何を言っているんだ」
何を言っているではないんだよ、実際に今まで全てを奪われて生きているんだって言ってるのに、まるで気が付いてないんだなこのバカ。
「俺はこのまま、この家の当主の座も奪われるのだろうさ、そうなんでしょ。
専属メイドに服、馬、剣、戦場装備一式だ。
この一年間は戦場で何度も死にそうになった、回復魔法に錬金術に収納魔法が無ければ既に三桁は軽く死んでいましたよ。
何故かと言えば。
このラーディス公爵家から嫌われ、実家からも何も送られてこない、手紙だけだった。
執事のラートンのね、あんた達からは手紙なんぞ来ていないし、手紙も出さなかったけどね。
大事にされているのはそこのクズだと言われて、当主もお前じゃ無いのだろうと周りに言われてきたんだよ……」
一度話すのを止めて二人の顔を見るが、理解できてないのか?
執事のラートンだけは分かっている、彼には毎月手紙を出していたし、相談にも乗って貰っていたから。
静かに頷いているしな
手紙だってラートンが寄こしていたんだからな
他のメイド達は腰を抜かして座り込み固まっていた
「毎日前線で近接戦闘だよ。
幹部クラスの命令それもこのクソ公爵家の流れを組む一門の者達にだ!
この家から貰うのはそこのクズが使い飽きた物だけで、この三年間はこの家から何もかも奪われ、殺意を向けられて何も受け取っていない。
騎士団から出る給料を、戦場では回復魔法で特別手当てを、錬金術で壊れた武具類等々を修繕して手当てを稼ぎ、収納魔法で軍事物資の運搬をして特別手当てだ。
三年間の我慢と必死に生きて貯めてそれを全て使って購入した剣を今何と?」
「ま…… まて、毎月小遣いは送っていただろうが、それに近接戦闘ってなんだ!
一門の者達がそんな…………」
信じてないか、イヤ違うなバレているとは思っても居なかった。
それが正解だろうさ
「よろしいですかな、オスカー様へのお小遣いの件についてですが!
全てそこのゴミが… 失礼 馬鹿いや違う、それがすべて奪っていましたね。
それをお館様も分かっても何も言ってはいなかったので、私はいつも見ておりましたが全ては屋敷の歳出記録に記載しておりますぞ。
薄皮は別に国からの報酬が出ているのだから 金はいらんだろ戦うだけだからな、と仰って居ましたが?」
「そんなわけで小遣いは貰っていない。騎士団所属だから近接戦闘は仕方ないがそれが任務だ。
しかしだ俺は、三日に二回は近接戦闘をしていたよ。
普通の倍以上だよ。
何故生きてるか? 最初の二年で一門以外の友人を作ったからだ。
彼らは貴族から平民もいるが、全員が俺の大事な一番大事な家族だよ、彼ら以外に家族はいないよ。
それでも、ラジット伯爵家の三男ジャン・ラジットだけはこの公爵家一門の中で味方だ」
「そんな馬鹿な。 お前は次期当主だぞ、誰だそんなことを言っているのは?」
俺のことを気に掛けず全然見てないのが分かるよ、その言葉でね。
「呆れるだけですね。今更言って何になるんですかね?
執事のラートンから俺が回復魔法しか出来なかった事を聞いて知ってましたか?
ラートンから収納魔法に錬金術を教えて貰い、魔力を増やすために毎晩ベッドの上で……
(悔しくて泣きながら)
空の魔石に魔力を込めて魔力が無くなり気絶してはまた次の晩に繰り返す。
それで、他の者よりも多くの魔力を手にして生き残ってきたんですよ。
収納魔法は魔力を増やす度に収納スペースを増やし。
回復魔法も自分の腕や脚をナイフで刺して治しての繰り返しで練度を高める。
錬金術も訓練で壊れた武具類を修繕して練度を高める事を繰り返した。
戦場では怪我をすれば回復し、剣や鎧兜に歪みや亀裂がはいれば錬金術で即座に修繕して生き延びた。
隣の仲間が怪我すれば、どんな状況下でも他の仲間がカバーし俺が回復して生き延びたんですよ。
生き残るために。
この家で信じられる者は執事のラートンのみだ。
7歳の誕生日から信じてないからラートンしかね」
おお~、驚いているね。
母上は泣き出しているしな
「誤解だ! そんなことは無いぞ、お前が当主だ。
次期当主はお前以外に居ないぞ。
次男で有るデントールは甘やかしすぎて、貴族社会では我が家を保持できないのだそれ……」
「ならば、幼いが三男のディオールが居るでしょうが。
俺のことを何も知らないし、興味も無いこの家の為に俺が何をする必要があるのですか?」
本当に呆れるな、見栄えの良いクズだけを見てるくせに、いざ騎士として有能と分かれば直ぐに乗り換える吐き気がする。
「誰が何と言おうが、オスカーしかこの家の次期当主は居ないのだわかってくれ」
おう~、必死だな。
そこのクズはそのままで良いのかな?
「ラートンに何年も何度も繰り返し言われていたでしょうに、残念ですがね、10年以上も虐げられたのですから、もう自由にしますよ。
最後に部屋の物は全て自分で処分しますから、それと今日俺の剣をこのクズに渡せと言われなければ我慢もしたでしょうね。
いや…… 私の物を勝手気まま触らせた時点でアウトでしたが。
生んで下さった事には本当に感謝してますよ、それだけですが。
では、今後は赤の他人ですので失礼します公爵閣下」
それからは、自分の部屋に移動し部屋の物を全てと絨毯に壁紙も全て収納スペースに格納した。
覇気を出して威嚇し近づいて来られないようにして、使用人の騎士、執事、メイド達が先程の騒ぎを聞いて俺の事を見ていたが、目を合わせることも無く屋敷をでた。
「ラートン、最後にありがとう。お陰で今の俺があるんだ!
もし功績を立てて貴族になったら、誘いに来るよじゃ」
「楽しみにしてます」
笑顔で別れられたので気分一新で新たに生きてい行こう
次話に続く
誤字脱字報告をお願いします。
日本人ですが、日本語得意でないので………