卒業・実家・自分の剣
『転生したら、辺境伯爵に敵が多いのですが? 』
この作品とは別な角度で別な主人公のはなしですが、同じ時間、帝国と共有している作品ですので余りツッコミを入れないで欲しいかなと思いますので宜しくお願いいたす。
2020,12,19日、本文編集
2020,1.12日
実務経験教育実習科目→実戦戦闘教育
帝国騎士団養成学校→帝国騎士団士官学校
変更しました。
この日
俺の17年の人生は終わりを告げ。
新たな門出を迎えたのだった。
伝説の現騎士団総長が12歳で帝国騎士団士官学校に入学し、実戦戦闘教育を14歳で卒業した!
(実質的に二年五ヶ月)
俺は14歳で入学し、二年間を帝国騎士団士官学校で過ごした後に卒業。
本来は最短でも三年掛かる工程を二年で!
17歳で一年間の実戦戦闘教育を全て、一発合格して一月間のお休みと言う名の身辺整理と家族との思い出作りだ。
死ぬかもしれないのだから
(本来は三年)
残念ながら、現騎士団総長とは比べれば格段に落ちるが、帝国騎士団創立以来の最短記録の13人目!
詰まりは13番目に早い卒業生に決まった。
最近だと10年前の現皇帝陛下の弟君が!
五番目と言う早さの卒業生になっていた。
普通に騎士団員になるには五年が最短と言われている。
◇◆◇◆◇◆
アラバタール帝国
帝都
帰って来たくなかった、実家の門前で俺は入る……
テンションがだだ下がりで、入る気持ちが無くなっていた。
だが、この様になると分かっていたので、この帝都の中でも名工と呼ばれる人物に剣を注文し、実家に今日届けられる事になっている。
つまりは実家に入らないと剣が手にはいらない………
自分を追い込んで居たのであった。
「若様、お帰りなさいませ」
「もう既に公爵閣下には伝令を走らせています」
ぐっ!
職務に忠実で速いのは良いことだか……
諦めて屋敷に入ると、直ぐに家族が集まる部屋に案内された。
「若様、益々精悍な顔つきになられまして、嬉しく思います」
執事が幼き頃より、世話になっているし、この屋敷内では彼しか信用していない。
「ラートンに言われると嬉しいよ。 絶対に世辞は言わないからね」
「偶には…… 」
うん、考え込んでいるが
「絶対に言わないからね。一月ほどしたら任務地に行くことになるが、まだ分からないからね」
「ですな。 恒例行事ですからな、半月後には連絡があるはずですのでそれまではご緩りと」
「わかったよ。その間は訓練相手になってくれると嬉しいが」
「喜んで」
うん、これでまた一つスキルアップ出来る。
上手くいけばだけとね~
ラートンは暗殺者の訓練を受けているから得るものも大きい。
実際に暗殺とかしてるけど……
両親が居るはずの部屋に近づけば……
「何だか騒がしいね」
うんざりした顔で呟いてしまったよ……
逢いたくない弟に!
違うな、血縁者全員に会いたくないが正解だ。
「扉を開いても宜しいですか?」
そんな俺の心を見透かしたように言ってきたので腹を括った。
「頼むよ」
ノックをして、中から返事があり、直ぐに中に入り込むが…
「父上、母………………」
そして俺は愕然とした。
『お帰り』
父上と母上は言っていたらしい、俺の耳には入ってなかった。
「あっ! 兄上この剣良いですね。」
「何故、お前… 俺の剣を振っているんだ……」
意味が分からない、俺の大事な特注品の一品物をこの世で俺だけの為に作られた剣を?
「先程届いたのですよ。 この剣を俺に下さいよ。
俺に合ってるみたいだし良いですよね。 兄上には最近造らせた僕の剣を上げますからね」
その顔はなんだ!
さも当たり前の如く
「オスカーなんだ、弟に譲ってやってくれなっ、お前には別な剣を与えるから別に良いだろう」
父上……
何を言っているんだよ。
何時もだ。
何故だ。
俺が七つの誕生日に戴いた。
初めての剣も無理矢理に俺から取り上げて、このクズに………
誕生日に二回も剣を奪われるだって……
納得出来るわけが無いだろうが
七つの誕生日に貴族の男の子は剣を与えられる。
その風習がこの帝国内では当たり前になっている。
「そんなに欲しいのか?」
聞いてみると、既に自分の物だと言わんばかりに
「はい、手に馴染むんですよ、じゃ~ 貰いますね兄上」
勝ち誇った顔に俺は
「そうか、手に馴染むのかそれは良かった。
ならもっと手に馴染ませてやるよ」
ニコリと笑いながら
次の瞬間には
「ぐぁ」
ボコッ!
右の拳で弟の顔を殴り、そのまま壁に激突して、倒れたところに蹴りを数回程 急所以外に入れて
髪の毛を掴みそのままテーブルに向かって振り回した。
俺は髪の毛を離さなかったので髪の毛が頭部のみ無くなっていた。
頭皮は丈夫らしいな、戦場では敵兵の頭皮ごと無くなっていたんだか?
そして、何が起きて居るのか解らないで、呻いていたが気にせずに
「手に馴染むんだよな。 今からもっと馴染ませてやるよ」
自分でも思っても居ないほどに冷静に冷徹に言葉を出していた。
近づきクズの両手を絨毯の上に重ねて置き、そのまま落ちていた剣にオーラ乗せて一気に突き刺した。
剣は柄まで深く刺さり、そこに回復魔法と錬金術を全力で流した。
これで両手の骨と剣!
絨毯下の剣と大理石は
錬金術で一体化したので、抜くにしても、かなりの武の達人に錬金術たちが協力しなくては抜けないだろう。
「良かったな。 これで両手と剣は同化した。
嬉しいだろう?
何時も俺の物を持って行くんだ今回は離れなくしてやったんだし、まぁ~ 礼はいらないぞ」
そのまま、呻いているクズの後頭部を踏みつけて、変な音はしたが満足だろう。
鼻も何もかも砕けて平面な顔になったはずだ。
何度も思い描いた光景に俺は悦にはいり、今までの人生の苦行を思いだしていた……
「・・・お前… 」
「・・・・・」
父上は驚愕し、母上は顔面蒼白で絶句していた。
次話に続く
すいませーん。
質問です! プレビューって何なんでしょうか?
今まで気にならなかったのですが、何だろうって思いました。