魔石・金・特別顧問
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魔石の最上級品は都市や帝都の街灯や水道等帝都内の騎士団、憲兵隊の必要な装置の物に対して使われる。
最上級品の扱いが出来る者は帝都内のでも優遇される。
俺は満タンにした、最上級品を工部省に持ち込み
「最上級品の魔石の魔力の補充が終わったので確認をお願いします」
すると、受付の近くにいた魔道士だと思われる60歳過ぎの人物が近づき、魔石の確認をすると
「・・・ん~、良いね! 魔力が落ち着いているし、色も濃い緑色で透き通っているし君の魔力操作が上手な証拠だね、でもさ七割くらいは無駄にしてるね」
君の魔力量を見れば直ぐにわかるんだがね。
「えっ! 七割ですか?」
俺は驚いた。 自分の魔力操作に自信があったから
「因みにこれは何個目だい? 」
「初めてですけど」
「ん~! 初めてでこれか、良いね君って騎士団所属かな?」
「はい、あと二十日ほどで正式に騎士団に配属ですけど……」
グイグイ来るなこの人は
「魔術師団に来る気ないかな? 軍務尚書と騎士団総長には話はつけるからさ」
「有難いはなしですが、申し訳ないですが、私は騎士団でこの帝国に忠誠を尽くします」
上層部に顔が利くって何者さ
「年俸で大金貨50枚だ、5000万ジールで如何かな、契約金で同じ金額で週休二日制で残業は出切る限りなしにしよう。 君の意見も取り入れるしさ、年俸は出来高で次の年に昇給するしさ」
「申し訳ないですが……… この身体は帝国騎士団で生かしたいと思いますので、好待遇を有難う御座います」
丁寧にお礼を言って
「ん~~、それならさ気が変わったら此処に来てよ。
話は直ぐに通るようにするからさ、それとね別室で話がしたいんだけど良いかな?」
悪い人ではない感じだし話だけなら良いかな!
「分かりました」
「うん、付いてきてよ。 それと君さ紅茶とお菓子でも用意してくんないかな」
すると、受付が頷き何処かえ行ってしまったよ。
それから応接室に連れて行かれ
「取り敢えず、俺の名前はマーリンだ、魔術師団の前団長で今は特別顧問をしている。
きみがオスカーだね、噂以上の素質に驚いたよ。
まさか初めてで最上級品の魔石を十日ほどで納品できるとはね」
「これ程に魔力操作が難しいとは思いもしませんでしたが」
正直に言うと
「うん、普通の五倍程度の早さだよね、ビックリしたよ。
今以上の魔力操作を覚える気はあるかい」
「機会があれば是非お願いします」
「即決とは驚いたよ。 本題だ最上級品の上に特級品がある、これは本当に限られた人間しか知られない物なんだよ」
「特級品ですか?」
「そうだよ、主に防壁の強化に使われる品物だよ、何故君に簡単に言っているかと言えば、公爵家の嫡男で騎士団幹部候補生だからね信用出来るからだ、事情も知っているよ」
「それで………」
俺のことを知っていたんだ。
「君には死んで欲しくないからね、魔法の才能が素晴らしいから…… 自分が魔法馬鹿だと認識してるからさ、数ヶ月はこの帝都からは離れられない事情もあるし、その中で魔力操作の質を高めるのはどうかな、回復魔法も数倍に高められるよ! 」
「数倍にですか?」
本当かな?
「うん、最終的には魔法師団の長になってほしいからね、それ程に君の魔力総量と魔力操作が飛び抜けて居るんだよ、10代で言えばだけどね! 君の上は何十人も居るが戦場での回復魔法は別格だよ。
同じ隊の仲間を全員助けている、これだけで特別扱いできるよ」
「ですが!騎士として生きていきたいのです」
「うん、分かっているさだから提案だ、軍務尚書と取引するから魔力操作を覚えなさいな、それだけで仲間を死なせない為の確率が格段に上がるよ」
「分かりました。 騎士団総長の正式な命令があれば是非お願いします」
深く頭を下げてお願いした
「うん、良いね仲間のためなら迷いもないとはね、明日から此処に来てくれれば魔力操作を指導するし、最上級品の魔石の充填には今の倍の報酬もあるからさ、来たいときに来てくれればいいよ」
それで話は終わり、おれは孤児院に帰宅した。
オスカー、彼は素晴らしい才能の持ち主だ。
50代位! いや40代後半で魔術師団に来て貰えば騎士団の幹部と現場を知る人間が手に入る。
今以上に連携が取れるのは良いことだしな。
魔力と、精密な魔力操作が出来る者は常に憲兵隊の護衛を付けることができる、もしそれが、上級になれば騎士団の護衛も付けることが出来るので破格の待遇であった。
オスカーはそんなことも知らない現状で自分の価値を高めていた。
その事が帝国の重臣達が頭を悩ませていることも知らずにだ……