TENTH ~ふきげんな王さまと野蛮な聖女の十個の噓~
■腹黒聖女が遅い初恋に戸惑いながら、堅物男を翻弄したり、つれなくされたりしつつ、任務にいそしむお話。
■共和国軍隊長にして「聖女」エルスは、恋を知らない。停戦の証に相手国王子と政略結婚するのも「任務」のうちと、使命に燃えている。その輿入れの途次、襲撃の情報を得てあえて囚われの身となったエルスは、けれどその頭領であるジークに初恋をする。周りは360度海の船上。堅物なジークは、エルスに振り回され気味。「頼むからおとなしくしててくれ」「してなかったら…どうされちゃうんですか?」10個の噓と、秘められたほんとうの事。波乱の少女時代。「種」を違えた両国の因縁。政略結婚もして、初恋も実らせる。達成困難任務がいま発令されました! ※主人公が恋愛モードに入るのは2章⑥くらいからです ※シリアス展開あり。※全50話くらいの予定です。
■共和国軍隊長にして「聖女」エルスは、恋を知らない。停戦の証に相手国王子と政略結婚するのも「任務」のうちと、使命に燃えている。その輿入れの途次、襲撃の情報を得てあえて囚われの身となったエルスは、けれどその頭領であるジークに初恋をする。周りは360度海の船上。堅物なジークは、エルスに振り回され気味。「頼むからおとなしくしててくれ」「してなかったら…どうされちゃうんですか?」10個の噓と、秘められたほんとうの事。波乱の少女時代。「種」を違えた両国の因縁。政略結婚もして、初恋も実らせる。達成困難任務がいま発令されました! ※主人公が恋愛モードに入るのは2章⑥くらいからです ※シリアス展開あり。※全50話くらいの予定です。
序章【1個目の噓】 「ごめん、ダリル! 先に行く!」
それとも、すこし照れてるみたいです
2020/04/18 13:14
(改)
【2個目の噓】 「くっ……、殺せ」
それは噓などではなく、紛う方なき、エルスの本心だったのだ。
2020/04/18 13:26
(改)
乗船すると、彼はエルスの個室で待っていた。
2020/04/18 13:26
(改)
エルスは、恋というものをしたことがない。
2020/04/18 13:40
(改)
言葉遣いこそ丁重に、しかし濃厚に「男」を思い知らせてくる。
2020/04/18 13:55
(改)
【3個目の噓】「死体は見慣れていますか? そうであっても、ちょっと忘れられない光景になるでしょう」
だが確かに、彼の仕草にはいつも、そう表現してもいい礼儀正しさと品があった。
2020/04/19 18:15
(改)
何の魂胆だ、と思った。
2020/04/19 18:16
(改)
【4個目の噓】「ああ。うっかり」
この結婚は特殊作戦ですよ、ジーク
2020/04/22 23:31
(改)
おとなしくしてないと、純潔を奪われちゃう
2020/06/03 00:48
彼女の色とは違う、と思った。
2020/04/22 23:33
(改)
海の「牢」が、子供の頃の記憶と重なる。
2020/04/24 10:35
(改)
違ったら言ってくれ
2020/06/03 00:53
海が空の青を映して輝いている。
2020/04/24 10:38
(改)
……捕虜にこんな事していいはずがない
2020/04/24 15:15
(改)
【5個目の噓】「意味が分かりません、まったく、全然。心当たりがありません。さっぱりです」
ジークに押さえつけられながら、エルスは目を瞑って数秒考えた。
2020/04/27 21:13
(改)
ジーク、私……、奪われてしまうの……?
2020/06/06 20:26
もうすでに最終手段
2020/06/07 21:43