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「ジャックポット量産法」より

作者: クリプトン

街中にあるカフェに足を運ぶことが多い。

コーヒーを嗜むつもりで、あるいは創造欲を昇華させるつもりで。

ふと顔を上げる。窓の向こうでは様々な人の姿が現れては消えていく。

配役も制約もない、ある種群像劇のようなものがそこに完成する。


電話の相手に頭を下げる人が目についた。

条件反射とも言える、電話中のお辞儀。

体に染み付いた、日本人特有の変なクセ。

日本人だからこそ、その変な光景を素通りできるのか。


少々お待ちください、と店員は言った。

この少々という「単位」はこの世に存在しない。

となると、私はどのくらい待てばいいのだろう。

その曖昧な価値観を、人々は等しく持ち合わせているのだろうか。


コーヒーを一杯飲み終える頃には、大抵頭が冴えている。

しかしアイデアがポンポンと湧き出るかといえばそうではない。

何らかのファクターがそれを邪魔しているのだろうか。

考えるだけでも眠くなってくる。そしてまたもう一杯コーヒーを飲むのだ。


時計の針は進み続けている。

その中でも、人間は足を止めることができる。

さあ、何もしないことに集中してみよう。

その瞬間から、あなたの中で「疑問」が萌えてくるはずだ。

「子供は詩人だ」という言葉があるように、子供の想像力は本当に大人も舌を巻くほどの豊かさを持ってます。

「空の青は絵の具の青」と言っていたあの頃の子供たちも、大人になれば「光が反射してね…」と正論を携えて離さないというのが現実です。私としては少し寂しい気もします。(ちなみに空の青は「レイリー散乱」と呼ばれる現象によって起こるものだそうです)


大人になると疑問を抱く機会も心成しか少なくなる気がします。

ここはひとつ、世間のせせこましさを忘れて、日常に山ほどある「疑問の種」を探してみてはいかがでしょうか?

そこから、あなたの人生に足りなかったエッセンスが一滴でも精製されることを祈って…

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