表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6月のピアノ  作者: naomitiara-tica
13/15

長男の転職

この物語はです。モデルはありません。

長男が会社を辞める事になった。



と言うか、智子が聞いた時はすでに辞めていた。

夫には何回か相談らしき話があったと言う。智子は物凄く怒った。それこそ血圧が一時的に上がって緊急入院したぐらいだ。



今の会社になんの不満も無いし、このままいけばトントン拍子に出世して、卒なく過ごした行けるだろう。好きなテニスも会社の仲間達楽しくやっていけるだろう。



子供は居ないし、嫁もしっかり稼いでバリバリ働いている。そしてこの生活に何の面白みがあるだろうか?



一体その生活の何が不満なんだ?と智子は吠えた。もしかして嫁と暮らせなくて、子供も居ない事でストライキでも起こしてるのか?と。



長男は答えた。それは違う。だって、俺、あいつを異性って思ってないもん。家族?戦友みたいなもんだよ。あいつはあいつで好きにやればいいんだよ。それで俺達はバランスいいんだから。



それで、どうしてあんたが安定した今の会社辞める話になる訳?と聞いたら、一度ぐらい、別な道を歩いてみたいんだよね。俺、子供の頃から本当にお袋の思い通りの道を歩いたろ?別に迷惑なんてかけないんだから好きにさせてよ....と。



夫を問い詰めたら、夫が自分達を進学させたり生活を守り抜くのに、ずっと転職せざるを得なかった事に胸を痛めて来たらしい。東京に進学しないでレベルが下がっても地元の国立にしたらよかったと後から随分悩んだらしい。



智子には黙って居てほしいと言われたそうだ。俺の周りへの自慢で自分を支えている人だからっと。



そしたらまるで、智子が見栄っ張りだから、夫の仕事が苦しいのに、兄弟を進学させたように聞こえるではないか?だから少しでも生活のカバーをしようと私がダブルワークして来たのでは無いか?



智子は今までの自分の生活基盤一切を拒否されたように感じた。智子に思いやりの無い長男ではあるが、智子と一緒に高校受験も大学受験も乗り越えて来たと思っていたからだ。いや、絶対にそうだ。



そして長男は、前から打診されていたらしい、先輩のやってる会計事務所を手伝う事になった。給料は今までの半分だと言う。



夫は長男の好きにさせてやれと言う。あいつのことだから勝算があるんだろうよ、昔から利口な子供だったじゃないか?と。



智子は悔しいやら情けないやら、とにかく裏切られた気持ちが強かった。長男にも夫にも。



私は一体これから何を目標に生きて行けばいいのか?強烈なら耳鳴りが襲い、ピアノを弾く事も出来ず、夜も眠れず、智子はいつまでも温まらない身体を一晩中ベットの中でエビのように丸めていた。

ご自慢の長男の転職。でもまぁ、あるあるだよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ