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6月のピアノ  作者: naomitiara-tica
12/15

リッチな長男夫婦

この物語は創作です。モデルはありません。

長男夫婦は、合理的で、それぞれの会社で2人揃って高級取り。


子供は長男が東京本社に戻ってマンションを買ってから....と実に計画的、リッチに暮らしていた。



しかし智子は前々からそんな2人に対して何と無く心の奥底に引っかかるものがあった。世間から見れば理想の中の理想のカップル。



しょっちゅうくだらない事で喧嘩したりベタベタしたりしている弟夫婦に比べれば、なんてかっこいい夫婦なんだろう?智子から見て勿論なんの遜色も無い。



いつまでもそのザラっとした正体は掴めずにいた。



が、嫁がニューヨークに転勤がか決まり、研修期間の2年経っても日本に戻りたく無い、このままニューヨークで働きたいと言い出し、長男も全く反対もせず、困りもせず受け入れてる姿を見て、妙に納得した。



自分だけの世界で生きて行きたい人間?多分、嫁も長男もだ。まあ、長い付き合いで結婚こそしたが、あとは自由に稼いで自由に暮らしたいんだろう、2人とも。



まぁ、現代の最高の夫婦像と言えようか?



しかし2人はそれで幸せだろうが、多分子供も作らないし、両家の親達の心配なんて頭の片隅にも無いだろう。もしかしたら子供が出来てた時だけ親に甘い声を掛けて来るんだろうか?子供を預かって欲しくて。



孫を預けて自分達はそれぞれの世界を満喫するんだろう、下手したら長男は東京。嫁はニューヨーク。子供を地方の智子か、もしか嫁の実家に預けてお金だけ渡すとか?....十分にあり得る。



智子は一抹の寂しさを覚えた。誰よりも自慢の長男の孫を、これまた周りに祝福されながら鼻高々に自慢したかった。 でも、次男達の子供もいるし....



しかし、残念な事にこちらは嫁の実家に叶いそうになかった。マンションを買ってもらった手前もあり、次男夫婦は毎週嫁の実家に孫の顔を見せながら泊まりに行っている。そして米だ、野菜だ、高級牛肉だ、と大量のお土産を貰って智子にまでおすそ分けして送って来るのだった。



実家から車で20分ぐらいの家の息子と結婚し、夫婦で働いているが、女の子と男の子の孫を連れて当たり前のように実家にそれこそ毎週来ている従姉妹の娘夫婦の話を聞いて、またまた腹が立って堪らなかった。羨ましくて。



従姉妹は肩は痛くなるし、うるさいし、あの人達が来ると莫大な食費がかかると不満タラタラだが、そんな文句さえ、智子には自慢してるように聞こえるのだった。



いいじゃ無いか、たまにうるさいぐらい?どうせ暇な時は年がら年中ソウルやら北海道やらに遊びに行ってるだけじゃ無いか!智子は仕事を退職してから毎月のようにソウルに遊び歩いている従姉妹を心から呪った。



そして、母親が亡くなってからすっかり病気がちだった父親が亡くなった。智子は今度こそ広い家に夫と2人になった。義母は元気だし、これでやっと自由だわ....



と思った矢先、智子は卵巣を片方取る手術をした。お腹が張り、悪性を疑ったが良性だった。

この時も次男が横浜からちょっと顔を出した。長男は出張してたとかでお見舞い金だけ送って寄越した。

リッチでエリートな長男夫婦はどうやら親には優しく無いみたいね?

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