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6月のピアノ  作者: naomitiara-tica
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母親の死と次男の結婚

この物語は創作です。モデルはありません。

次男の結婚が決まって、しばらくしてからほとんどボケてしまっていた母親が亡くなった。



最後の頃は智子の父親のほうが、実家での2人暮らしに参ってしまっていて、智子の住んでる市の、介護付き老人ホームに入れた。もともと大手の病院だった跡地で、日当たりは良いし智子の家から直ぐだし、施設としてはみんな認識の高い常識的なスタッフ揃いで、良いところに入れられたと思う。



母親は、智子の事は自分の母親だと思っており、夫である父親の事も自分の父親だと思っていた。従姉妹がお見舞いに行った時は、叔母と間違えて喋っていた。



老衰であったが、寂しい事もあったろうが、働く事もなく、娘の智子にも面倒見てもらい、夫に愛しまれ孫達にも愛され、幸せな一生だったのでは無いだろうか?



智子はもう何年も前から小学校の仕事を辞めて、ピアノの生徒も最小限にして、両親の病院通いや母親の世話で苦労している父親の手助けをしていたのだ。



母親が亡くなってはっきり言ってホッとする気持ちが強かった。しかし気持ちのタガがはずれたたように父親が今度はへしょげてしまい、寝込む事が多くなり、智子の夫が嫌な顔をしても、我が家に連れて来ざるを得なかった。



次男はしばらく地元企業で働いていたが、今は横浜の大手不動産でバリバリ働いている。社交的でなんでもソツなくこなすので、これからもどこに行っても上手くやっていけるだろう。



そこの企業に出入りのあった女性と知り合い結婚した。地方の土地持ちの娘であり、中古ではあるが、川崎にポンとマンションを結婚祝いに買って貰った。お袋も、オヤジが死んで1人になったら来ればいいよ?と言ってくれている。なんて優しい子に育った事だろうか!



それに比べると、自慢の長男は、親に対して何一つ気遣いが無い。賢い嫁が盆暮れにドイツ産だか、フランス産だかの高級なギフトをバンと送ってはくるが。



長男は日頃具合が常に悪い智子に対して、その後体調どう?の電話をよこすわけで無いし、たまに家族で食事するとさっさと自分達の分だけ出したりする、間違っても智子達の分を出したりはしない。



夫婦2人して大企業で働いて子供もまだいないし、随分、リッチな生活をしている筈なのだが....



そんなある日、長男の嫁がにニューヨーク支社に研修に行く事になった。エリート中のエリートだ。元々英語が達者なので、自分から希望を出していたらしい。長男は全く平気そうだったが、智子は妙な胸騒ぎを覚えた。



そしてそれは当たっていた。


ボケてしまった母親が亡くなり、次男もお金持ちの嫁を貰い、長男の嫁もエリートコースに!でもどうやらこのままでは済まないのかな?

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