近そうで遠い
風が吹き抜けた
私を置き去りにして
雨は土砂降り
私の全てを水に流すように
陽は輝き続ける
まるで私に前を向けと言わんばかりに
空は青く広く
それでいて手が届かぬほどに遠い
でも私たちにとっては身近なもの
あぁ あなたは私を置き去りに
どこに行ってしまったの?
いくら想いを巡らせても
あなたは訪れない
帰って来ない
変わらない空へと口ずさむ歌
あなたへの歌
恋しくて愛おしくて
すぐにでもあなたに会いたい
私は走り出した
宛先のわからぬあなたの元へ