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500文字小ネタ超短編

異世界転生に目覚めたのは年金生活者(76)になってからでした

作者: 日出明

縁側で隣の米屋からもらった玄米茶を啜っていたある日、突然自分が異世界転生者であることに気がついた。


これがテンプレ通りなら、前世の知識とか、突然身につけたチートでハーレムとか色々あるんだろうが、なんの能力も目覚めなかったし、運命的な出会いもなく、空から可愛い女の子も降ってこなかった。


さて、どうしたもんだかと考えてはみたが、よくよく考えれば、前世の知識はなかったけど、それなりに計算が得意だったので、学校ではいい成績を収め、チートは身に付かなかったけど、教授のコネを使って反則的な取引から一発当てたし、そのおかげでハーレムはなんとなく出来て、その中でも一等可愛い子を嫁に迎えてプライベートも順風満帆。

大財閥を築き上げ、孫に運営は任せて嫁と二人で悠々自適の老後。


あれ、別に前世の知識とかいらなくね?

でもこの事実を誰かに伝えたい。


「婆さん!実は俺は転生者だったんだ!」


「はいはい、それは昨日も聞きましたよ。

大体、あなたが転生者ってことは私と会ったときに聞きましたよ。また忘れたんですか?

そろそろ寒くなるから家に入りましょうね」


俺は今日も明日も幸せだ。

なぜなら毎日新しい気持ちで転生に目覚めるからな!

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― 新着の感想 ―
[一言] チートが無いなら記憶はいらない というより害でしかないですな 内政チートなんてその道の専門家でないなら夢のまた夢
[一言] ボケてること自覚してるのか、このじいさん。 いや~本人も幸せそうだし、良いんじゃないだろうか。 てか、前世はどこだ?
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