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本屋で遭遇2

「猫ちゃん......可愛いね!」

「そうだね〜真奈ちゃんと同じくらい可愛いね!」

「ほんと?えへへ」

真奈は恥ずかしそうに照れながらも、嬉しそうな表情を浮かべた。

「あ。ごめんごめん」

石川は思い出したように後ろを振り返る。

「空音も同じくらい可愛いよ〜」

「んぐぅ......?!」

石川は空音に抱きつくように思い切りハグした。

「もう、急に抱きつかないでよ......」

「ごめんごめん、嫌だった?」

「嫌じゃないけどビックリするよ」

石川と空音はいつものようにじゃれ合いはじめた。

「......?」

そんな2人のことを、真奈は不思議そうに見ていた。

「真奈ちゃん、どうしたの?」

そんな真奈の様子が気になったのか、石川がそう聞いた。

「空音ちゃん......怒ってない......?」

真奈は恐る恐る、そんなことを聞いた。

「私?怒ってないけどどうして?」

「だって、さっきは怖そうなお顔してたから......」

「あー」

石川と空音はその言葉で全てを察した。

「ちがうよ真奈ちゃん、あれはね......」

「空音は三嶋くんがいると緊張してお顔が怖くなるんだよ」

「ちょっ、あきちゃん?!」

あまりにハッキリ言う石川に、空音は思わず驚いたような声をあげる。

「いいじゃん、本当の事だし」

「そうだけど。うぅ......」

空音は恥ずかしさからか顔を赤くして、顔を手で覆った。

「空音ちゃんは、にぃに怖いの?」

「そ、そうじゃないの!三嶋くんの事は好きだよ?!」

「ふーん、三嶋くんのこと好きなんだ〜」

石川はにんまりとした笑みを浮かべた。

「あきちゃん?!違っ?!くないけど......うぅ......」

空音は照れと恥ずかしさからテンパリ始めた。

「あのね......真奈もにぃに大好きだよ!空音ちゃん、おんなじ!」

真奈はにひひと純新無垢な笑顔を輝かせた。

「「かわいい」」

石川と空音は真奈の頭を撫でた。

「2人とも随分、真奈と仲良くなったね」

「にぃに......!」

真奈はとことこ三嶋の元へ駆けて行った。

「真奈、楽しかった?」

「うん!あきちゃんも空音ちゃんも大好き!」

純新無垢な表情が、石川と空音に眩しく降りかかる。

2人とも真奈の可愛らしさを噛み締めるように、頭を撫でた。

「......?どうしたの?」

「ううん、また一緒にあそぼ?」

「......うん!」

「「かわいい」」



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