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第87話『会議開催』

「パーティーなんて生まれて初めてで死にそう…」


死ぬなよエクス君…。

前回のあらすじ


パーティーの準備は万端!

さぁ、会議の時間だ!死にそう!!


 …


臨時会議当日。


僕は朝から緊張して朝ご飯も昼ご飯も喉を通らなかった。寧ろ何も食べてない胃から胃液吐きそう。

僕達は会議の為お昼から準備を始めた。


「ヨシュアちゃん。コルセット締めるわよ。」


「えっもう!?うぐっ!!」


あぁ、ヨシュアが死ぬ…。

シャル君はアルテミスの創った夜空のような色の

車椅子に魔法で身体を浮かしながら座った。

怪我をしている彼やシオン先生も出席させるって

容赦無いな…。


『シャル〜っ!痛かったら言ってね!?』


「大丈夫ですよアルテミス。この足の包帯は回復魔法を常にかけてくれるみたいなので痛みもありません。」


 シャル君はそう言ってるけど痛々しい包帯を見ると無理しているように思える。大丈夫かなぁ。


「よし、ヨシュアちゃんのコルセット締め終わったわ!あとは…うん、クリムおっけーよ!

次はリリアンちゃん!こっち座って!」


「はいっ宜しくお願い致します!」


スカーレット君は既に服もメイクも自分で終わらせていた。慣れてるだけあって流石だ。


「おうおうお前ら様になってるなー!良いぞー!」


あ、スピルカ先生が部屋に入ってきた。

アストライオスも紺色のスーツ着てる!


『ヨガミぃい…っ…腹括ってよぉおお…っ!』


黒のスーツを着たアポロンが黒い塊を引きずってきた。あれヨガミ先生か!!


「やだぁあ病室に籠るぅう…っ!!」


うわぁ…久しぶりに見たなこんなヨガミ先生。


「ラスト、エクスちゃん!」


「は、はいっ!」


メイク僕が最後なんだ…。はぁ…やだな。


 …


召喚獣達もドレスやスーツを身に纏い、準備万端

(になってしまった)。あぁ…緊張して吐きそう。

移動は何と2人乗りの馬車だった。

僕の隣になんとメルトちゃんが座ったんだ!

あーずっとこのまま城に着かなければ良いのに!


 間。


着いてしまった…。


馬車を降りるとゲームと桁違いの迫力がある城が

目の前に聳えていた。こ、これが…城!!

 夢の国よりも大きな城…!!


「ふふっ、口空いてるよ!」


「あっ」


 メルトちゃんに笑われた!!はっず!!


「緊張するね。エクス君。」


「そうだね。何も無いと良いけど…」


下手な事を喋ったらこれからの学校生活の首を絞めることとなるだろう。気を引き締めないと。


『マスター達よ。おいてかれてるぞ!』


長い髪を1つ縛りで纏めてスーツを着たゼウスが階段を数段登って振り向いた。

くそ…イケメンめ…。僕とメルトちゃんは頷いて階段を登る。ドレスを着たアテナはジト目で僕を見つめていた。…何でだろう。

それにしてもメルトちゃん登りにくそうだな。


「メルトちゃん、僕の手を使って。」


「ありがとう!ヒールは慣れなくて…助かるわ!」


『ほう?やるなマスター。』


ニヤニヤするゼウスに一瞬疑問を持ったが直ぐに理解した。僕、ナチュラルにメルトちゃんとてっててて手を繋いでいる!!!うわわ心臓口から出そう!

まだ階段長いし…早く着け!いや、手をまだ握っていたいから着かないで!あーーでも!!


「ふふっエクス君、顔が面白いことになってるよ。」


「ふぇ!?」


顔に出てたー…。終わったー…。


灰になりそうな気分を我慢して階段を登りきった。

手袋付けてなかったら手汗でドン引きされるところだった…。


「エクスー!メルトー!ここで受付済ませろー!」


スピルカ先生が少し遠い扉の前で手を振っていた。お、お城の中へ…いざ突入!!


スピルカ先生の元へ着くと扉の横に燕尾服の男の人がリストを持って立っていた。

彼はリストをチラ見してからニコリと微笑んだ。


「お名前と召喚獣のお名前を。」


「あ、えっと…エクス=アーシェです。

こっちは召喚獣のゼウスです。」


「…エクス=アーシェ様とゼウス様ですね。

ようこそいらっしゃいました。中へどうぞ。」


扉を開けてもらうとすぐ横に女性が居て水が入った

グラスを差し出してくれた。


「エクス=アーシェ様。ゼウス様。

お待ちしておりました。」


「あ、あざます…。」

『うむ。』


確かこれはウェルカムドリンクで直ぐに飲んで良いんだよね。シャル君に聞いた。

メルトちゃんは…あ、来た。僕はメルトちゃんと

並んで先生達と皆が居るところまで豪華なご飯を

見ながら歩いた。


「遠くから見ても可愛いよ、メルトちゃん。」


みんなの元へ着いた途端、メルトちゃんを口説く

レン。コイツは緊張というものを知らんのか!


「ありがとう。レン君も様になってるわよ。」


ぐぬぬ…メルトちゃんが褒めている…。

むかつくぅ…!


「あ、ヴァルハラの方も集まって来たようですね。」


シャル君の手が向く方…僕の真後ろだ。

体ごと向けると、なんと今いるヴァルハラ全員が

間違いなく僕とゼウスを見ていた。


『ふむ…アイツか。シヴァの召喚士は。』


小さくゼウスが呟いた。


「え、誰?」


『ほら、あの褐色肌の少年の見た目の男だ。

白い頭で所々黒い奴。』


黒メッシュね。しかもポニーテールで着ているのは

白いスーツか…。うぅん…。

すると急に辺りが暗くなった。何だ!?停電!?


しかしそれは舞台の中心を照らすスポットライトに

よって演出だと分かった。照らされたのは身なりが

整ってるとは言い難いボサボサの髪の毛と髭、

ボタンを止めていないジャケットを着たおじさん。


「え、ちょ。何コレ聞いてない。

こんなおじさん照らして楽しいの?

さてはユーリお前だな。ったく…まぁいい。

生徒諸君。ようこそ、会議という名のパーティーへ。

おじさん達は月1回、こうして集まって学校の状況を

聞いて今後の方針などを決めていくのね。

で、今回臨時で会議を開く理由は…まぁ分かってるよね。異常なことが起こったから。んで、君達は先生に頼らず事件解決に貢献したと聞く。

だから事件の事を聞かせて欲しいわけ。」


 そうだろうな…。


「でもしょっぱなから緊張してるとあることないこと言っちゃうかもだから、それを解すためのパーティー形式。ある程度時間が経ってからこの話をするから

それまでは普通に寛いでってね〜。

で、絶対全員に話しかけること。これ鉄則ね。

という訳でーす。じゃ、パーティー楽しんでね〜。」


名乗らなかったぞあのおじさん…。


おじさんが舞台から降りると同時に場の明るさが戻る。するとアムルさんがこちらに向かって走ってきた。


「えーくーすーくぅーん!!」


しかも僕狙い!??誰か!!


助けを求める為に後ろを向くと先生を含めた全員が

顔を背け散り散りに去っていく。唯一シャル君が手を伸ばしてくれたけどアルテミスが車椅子の軌道を

変えて去ってしまった。


嘘ーーーっ!!薄情者めーーーっ!!


僕は顔を近づけられて両手を握られた。


「まぁ!綺麗なメイクですわ!

とてもお綺麗になりましたのね!」


「あ、ありがとうございましゅ…。」


「アムル=オスクルムの事を覚えていてくれたかしら?」


「えぇ…忘れるはずありませんよ。

(こんな変人は。)」


「うふふっ嬉しい限りですわぁー!

フレイヤ、この方がお話した方でしてよ!」


アムルさんの後ろから料理が乗った皿を持ったピンクの髪が輝く美人がひょっこりと現れた。

ろ、露出度高っ!!ドレスなのに…!!

目のやり場に困る!

彼女は慌てふためく僕を無視して


『…こんばんわ。』


と静かに言った。


「こ、ここここんばんわ!!」


『貴様がフレイヤか。ふむ…。』


ゼウスがフレイヤの上から下を見る。

アムルさんも自慢げに


「美しいでしょう?」


と首を傾げるとゼウスは頷いた。


『あぁ。生と死を司るだけあって、な。』


「フレイヤは愛も司ってますぅー!」


『…(こくこく)』


フレイヤは口数が少ないんだな。

ゼウスに向かって頬を膨らませたアムルさんだったが急に真顔になってから優しく微笑んだ。


「エクス君、今回の事件お疲れ様でしたわ。

沢山の生徒が意識不明となる中、よく無傷で居てくれましたわね。上層部であるヴァルハラのわたくしに

とって嬉しい限りですわ。」


「あ、いえ…ゼウスのお陰ですから…。」


急に“上の人”感が出たな…。


『おいフレイヤの召喚士、事件の話は後でだろう。』


「そうでしたわね。わたくしとしたことが気になりすぎてつい。ここのお料理は絶品でしてよ。

良ければ沢山食べてくださいまし。

また後でお話しましょう!では次は…真紅の頭の子に会いに行きましょうフレイヤ。」


あっさりと僕に背中を向けた…。

二面性…?とにかく上の人怖っ!!喉渇く!

あ、水飲み干しちゃった。


「ゼウス、お水貰いに行きたいんだけど良いかな。」


『勿論だとも。折角だから料理も食せよマスター。』


「た、食べれたらね…。」


水は壁際かぁ。遠いなぁ…まぁ歩こっと。

とぼとぼと歩いていると腰あたりに衝撃が走る。


「うわぁっ!!!?」


こんなことして来るのイデアちゃんだけだけど!!

でもイデアちゃんは黒紫の頭のヴァルハラの人と

シオン先生と一緒だ!じゃあこれは誰!?


「にっひひ!驚いたか!」


男の子の声…?


僕の腰が軽くなった時、褐色肌の男の子が眩しい

笑顔を向けていた。

ゼウスの言ってたシヴァの召喚士…!!


「お、驚きました…。」


「お前死にそうな顔してるんだもん!

パーティーなんだから楽しまないと損だぞ!

ほら!これ食え!」


横から沢山料理が乗った皿を差し出される。


「あ、ありがとうござ…」


皿を持つ手は青く、辿ると…腕が4本ある見るからに

強そうな青い肌の男の人がそこに居た。


「ひぇっ…シヴァさん…」


「お、お前シヴァを知ってんのか!

そう、俺の召喚獣!かっこいいだろう!」


「凄く…カッコイイです…。」


頭掴まれたらリンゴみたいに潰されそう。


「お前の名前は?」


「え、エクス=アーシェです…。」


「エクスか!俺はアーヴァン=クシャトリヤ!

アーヴァンでいいぜ!」


「あ、アーヴァンさん…」


「違う!呼び捨て!」


 えぇ!?目上の人に!?


「あ、アーヴァン…」


「おう!今後それで頼むぜ!」


あぁ…眩しすぎる…圧倒的光属性すぎる…

ヨガミ先生多分死ぬだろうな…。

そんなアーヴァンはゼウスをガン見。


「エクス、お前の召喚獣はこのゼウスか。

ニフラムがスピルカから聞いたって言ってたっけ。」


ニフラム?誰だろう…。


「まぁいいや。事件解決お疲れ!大変だっただろ?

そんな時は食うのが1番!

渡した料理ちゃんと食えよ!」


豪快に笑いながら僕の背中を叩くアーヴァン。

この人誰にでもこんな風なんだろうな…

ん?何か視線を感じるぞ…?


「あ、ユリウスがめっちゃエクス見てる。

俺馬鹿だからかユリウスの難しい話についていけないんだよなー。何か言われる前に退散する!

また後でな、エクス!」


「あ、はい…。」


あの人がユリウス=リチェルカ…。

うーわニッコリ笑った…。帰りたい…。


「ゼウス〜…早くお水の所に行こ…。」


『了解した。』


早く終わらないかなぁ…。


「エクス=アーシェ君、ですね。」


うげ。知らない声…。

嫌な予感がしつつも首を右に傾ける。そこには…


「こんばんは、ユリウス=リチェルカです♪」


黄緑頭でメガネの仕事出来そう感満載の男が笑顔で

佇んでいた。


「あ…はは…どうも…。」


誰か助けて…。


『貴様がヘルメスを捕らえた者だな。

ユリウス=リチェルカ。』


ゼウスが少し怒った目でユリウスさんを見る。

ユリウスさんは物怖じせず平然と振舞っている。


「ヘルメス?あぁ、嗅ぎ回ろうとしていた召喚獣ですか。アレは貴方の召喚獣でしたか。

いやーこれは失敬。仕事柄コソコソと情報収集されるのが嫌いでして。

何か気になるのなら私がお答え致しましょう。

何を知りたいのですか?ゼウス様。」


『では聞こう。我が父、クロノスの話だ。

アイツ…“時間を操れる”のか。』


時間を…?でも時間の神とゼウスのお父さんは

名前だけが一緒だから関係ないんじゃ…。

しかし僕の考えとは裏腹にユリウスさんは眼鏡を

中指で押し上げて


「えぇ、時間を操ることが可能ですね。」


と微笑んだ。

今回ミカウお兄さんは休憩しまーす!毎日暑くて嫌になっちゃうね。皆も熱中症とか色々と気をつけようね!

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