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第80話『素直に』

もう80話になりました!!


「わーい!!」


お話の進行具合は超スローペースですが頑張っていきますのでよろしくお願いします!!


前回のあらすじ


雷神トールの召喚士ディアレス=リベリオンさんは

おバカさんという事が判明しました。

許可されていない面会に怒ったアスクレピオスは彼を蹴りで追い出し、ローランド君を解析。

ローランド君は何も無かったけど僕が何かあるみたいです。…こわっ。


 …


「ゼウス呼べば原因分かって何とかしてくれるかな。」


何となく呟くとアスクレピオスは聞いていた。


『それは知らん。

祖父を呼ぶなら私のいない所で呼べ。

ココで呼ぶのならその前にお前を窓から放り出す。』


「ハイ…。」


本当に怖いな…目が血走ってる。

ギリシャ神話…いや、ゼウスの血が流れているだけ

あって黙ってたら美人なのに…。

そう思っているとギロリと鋭い眼光を向けられる。


『私が考えてやっているのに何だその目は。言いたいことがあるならその付属品の口で喋ったらどうだ。』


顔も杖の蛇も怒ってるのに言えるわけない…。


「ダイジョウブデス。」


『チッ胸糞悪い。さっさと戻れ。』


足早に部屋を去るアスクレピオス。

嵐のようだったな…。


「3人とも怒られてもうたな。」


「元々そのつもりでしたよ。ね、ローランド君。」


「うむ!

シオン先生に怒られていないだけマシだろう!」


「何や、私からも怒られたいんか。」


「「それは無いです。」」


「っふふ…ならもうお戻り。

目を付けられてしもたからね。

アーシェ、気分が悪なったらちゃんと言うんやで。

それこそゼウスにも。」


「はい。じゃあ行こうローランド君。」


「うむ!お邪魔しました!」


そして僕達はまたこっそりと部屋に戻るのだった。

部屋の扉をゆっくりと開けると…


スカーレット君が腕を組んで仁王立ちしていた。

お…起きてらっしゃった。


「アンタ達…どこ行ってたのよ…!

本当に心配したんだからね!!」


小声で怒られた。


「「す、すみません…。」」


部屋に入らず廊下で正座する僕達。

スカーレット君は呆れながら


「ったく…皆が寝てなかったらもっと大きな声で

怒っていたわ。特にローランド。」


と彼に指をさす。


「はい…。」


「アンタ昨日意識不明だったんだからね。

ヤバさ分かってんの?それで何フラフラとほっつき

歩いてんのよ。無事なのは大いに結構だけど普通に

考えておかしいでしょう。」


「あい…。」


「エクスちゃんもエクスちゃんよ。

ローランドが目覚めたならちゃんとし………

いえ、アンタなら訳がありそうね。」


「え?」


僕が聞き返すとスカーレット君は腕を組んで小さな

溜息を吐いた。


「ビビリのアンタが教師の言いつけ無視するのは

入学式のオリエンテーションみたいに余程のことが

あると思ったのだけど。間違いだった?」


「それは…まぁ…僕はビビリですけど…」


それは正義感とかじゃなくて全部自分が悪いと思って身体が動いただけなんだよな…。怒られたくなかったから。結果的に怒られたけども…。

でも今回は悪夢を見ただけ…。

余程の事なんて無い。


「僕を買い被りすぎじゃないかな…

スカーレット君。」


「…そう、じゃあアンタの汗の匂いは何なのかしら。この快適な温度の部屋で汗をかく方が難しいわよ。」


嘘!やっぱ臭うのだろうか。


「そ、そんな臭う??」


ローランド君に聞くと彼は首を傾げた。


「気にならないよ?」


ローランド君が鈍いのかスカーレット君が鋭すぎるのか分からない。それに自分じゃ分かんない…。


「…そんな隠す必要があるのかしら。

それとも何?アタシには言いたくないこと?」


それは無い。正直に言おう。


「わ、悪い夢見て…怖くて…心配してくれた

ローランド君とお話する為に…部屋を出ました…。」


スカーレット君は口角を上げた。


「最初からそう言いなさいな。

アタシで良ければ話を聞くわ。

嫌なら話さなくて良いけど。」


「…ううん。聞いて欲しい。」


「えぇ。勿論よ。」


「僕も聞く。

あの時の君はとても怯えていたからね。」


「うん、ローランド君も聞いて。でもどうしよう。

何処で話そう。僕達アスクレピオスに部屋から出るなって釘刺されたんだよね。」


「仕方ないから部屋で小さい声で話しましょう。

お風呂場は嫌だし。」


スカーレット君のベッドとローランド君のベッドは

隣同士。だけど声の関係でローランド君のベッドに3人で座った。その隣のヨシュアを見るけど起きる気配がまるでない。いつ起きるんだろう…。


ゴソッ


ゴソッ?音のする方へ目を向けるとスケッチブックを捲り何かを描き始めるスカーレット君。


「な、何してるの?

それにそのスケッチブックとペンは…」


「これは寮に置きっぱなしのアタシのカバンから

イーリスに魔法で取ってきてもらったのよ。

学校と此処って結構遠くてイーリスとアタシの魔力がすっからかんになっちゃったけどね。

ローランドが思った以上に早く起きたから皆の服の

デザイン早めに考えないと。」


「流石だね。」


「お偉いさんに服で驚かせたいじゃない。

イモ臭い友人なんてゴメンだし。

デザインで目上をギャフンと言わせてあげるわ…!」


何か別の目標になってる…。


「それで?話はちゃんと聞くわよエクスちゃん、

汗かくほどの怖い夢ってどんなの?」


手を止めずにスカーレット君が聞いてくれたので話すことに。


「あ、えとね…何か真っ暗な空間でさ…何だっけな…目覚める…我等のなんちゃらが…依代は何処かいなって複数人の声が響いたの。」


「ふむ、依代…まるで何かの儀式の1部のようだね。」


儀式。

確かにローランド君の言う通り儀式かもしれない。


「それだけじゃないでしょ。他には?」


スカーレット君は手を止めてこちらを見た。


「王を殺す悪魔の力をって…大きな声になって…

沢山の紫の手が僕の手足に巻きついた。とっても強い力で握られたんだ。痛かった。見つけたとも言っていた。」


「感覚がハッキリしている夢…確かに怖いわね。

それに王を殺す悪魔、って…何なのかしら。

嫌なものっていうのは確かね。」


「今は分からない。

感覚があってもただの夢かもしれないし。」


自分の手を見つめてもやっぱり何も無い。

ローランド君が僕の手を見ながら何かに気付いたように話す。


「でも逆に夢じゃないかもしれない。…む、手足?

もしかしてあの怒っていた召喚獣が言ってた謎の反応とはそれの事では…?」


「うん…そうかもしれないって思ってる。」


スカーレット君は暫く僕達を見た後、スケッチブックに視線を落とした。


「…何かあるのね。ならゼウスを呼ぶべきだわ。

何か分かるかもしれないし。」


「…そうだね。じゃあ【summon】!」


小さく出てきてゼウス!


『私を呼んだな!!おはようマスむぐぐぐ』


「しーーっ!!」


小さいのに声がでかい!!

皆が起きないように慌ててゼウスの口を塞いだ。


『ふがふが。』


数回頷いたので口から手を離す。


『ぷはっ…驚いたわ…。

む、マスター。何だその禍々しい気配は。』


「ゼウスも分かるの?

アスクレピオスにも言われたの、謎の反応って。」


『またアイツに会ったのか…。

まぁ良い、アイツも医神とは言えど私には負けよう。浄化してやる。』


そう言ってゼウスは元の大きさに戻り光り輝く。

うわ眩しっ!!皆起きちゃう!!

しかし声を出す訳にはいかず目をキュッと瞑っただけにした。少しすると光が収まった。


『終わったぞ、マスター。

…嫌な者に目を付けられたかもしれん。』


「嫌な者?」


『アビス=アポクリファ…そいつと同じような嫌な感じがする。関わっている可能性があるな。』


「ゼウスでもその正体が分からないわけ?」


スカーレット君はスケッチブックを置いてゼウスを

見た。ゼウスは目を伏せた。


『…スキルロックで全知全能の一部が使えんからな。それさえ解ければ良いのだが解いても一瞬でロックされる始末でな。なるべく解析を急ぐ。』


「苦労するのね、最高神様も。」


スカーレット君の微笑みに微笑みで返すゼウス。

彼らは僕とローランド君を置いて話し始める。


『出来ない事がある方が愉しいだろう?

何でもできるのは楽でつまらん。』


「ふふ…そうね。それは分かるわ。

でも原因不明の物を浄化出来る時点で結構よ。」


『ふむ…そうか。だがマスターの身体に関係するものは何があろうと解決する。それが今の私だ。』


「そう。それならヴァルハラ相手でも安心ね。

エクスちゃんに良い服を作ってあげてね。」


『服?あぁ、パーティー用のか。

お主がデザインした物を作れば良いのか?』


「アタシの?アタシは今女の子のデザインで忙しいの。貴方のマスターは貴方の着せ替え人形よ。口出しはするから自分たちで決めてちょうだい。どうしてもセンスがクソダサならアタシがデザインするわ。」


『ほう…中々の言い様だな。

宜しい、私に任せよ!マスター!』


…何故だろう、急に不安になってきた。


「僕もアフロディーテに頼まねば。」


そんな感じで悪夢の話は置いておき、パーティーの話をしていると皆が起き始め、あっという間に8時になった。


『貴様ら、診察の時間だ!ベッドの上で正座!!』


び、びっくりしたぁ…!

アスクレピオスが急に入ってきた!

ゼウスは本に戻したし、だいじょぶ…だいじょぶ…。

アスクレピオスは真っ直ぐ僕の元へ。


『体調の変化は?』


怖い!!圧が凄い…!!


「トクニナイデス。」


『本当に?嘘を吐くと貴様自身が苦しむぞ。』


「ホントウデス…。ウソジャアリマセン。」


『…』


信じていなさそうな顔で杖を僕に向けた。

すると彼は目を見開いた。

杖の蛇も驚いた顔をしている。


『…!あの時の反応が無い!どういう事だ!?』


「ぜ、ゼウスが浄化してくれたんです…!」


『チッ!祖父の仕業か!折角の実験計画が…!

しかしあれ程の禍々しいモノをいとも容易く浄化だと…?チッ!くそっ…流石だな!あぁ腹立つ!!

私の苦労もまたその力で踏みにじりやがって…!』


怒るのか褒めるのかどっちなんだよ。

あと実験計画って何!?


『ムカつく…が、貴様は祖父の力で残念ながら

健康体に逆戻りだ。チッ余計なことを…』


残念ながらとか舌打ちとかぜぇんぶ聞こえてますよ。でも医神のアスクレピオスが驚くくらいなんだから

ゼウスってやっぱ凄いな。

あまり戦わないから中々凄さが見えないけど。

それにスキルロック。

僕のせいでゼウスが本当の力を出せない。

頑張らないと。


『…おい、祖父の召喚士。』


「ひゃいい!!?」


いきなりアスクレピオスに声をかけられて変な声出た…!女の子達起きてるのに!恥ずかしい…!


「ぷっ」


「レン君笑わないでくれるかな!?」


「ごめーん。」


『おい、茶番は良い。……………。』


何だ?アスクレピオスがヨシュアのベッドの前で顔を顰めて何か言いたそうにしている。


「アスクレピオス…?」


 頭をガシガシと掻いた後、鋭い眼光で僕を見る。


『〜っ…今診たがコイツは実験している場合じゃない。イライラしていても私の診察に間違いは無い。

コイツはいつ起きてもおかしくはなのだが、

貴様と同じようなモノが奥底にあり眠り続けている

症状なのだ。

そこで…その…祖父の力を借りたいんだ。』


「え?」


あんなに恐怖していたゼウスの力を借りるの…?

♢ミカウの手記♢


☆ディアレス=リベリオン

召喚獣:トール


♢ミカウさんメモ

この子はよぉく覚えてるよ。

学校一のおバカさんだからね。おバカ過ぎて話が通じなくて商売が出来なかったからね。

でも北欧神話最強と言われる雷神トールが相棒なだけあって実技は群を抜いてトップに君臨していた。

1年目で教師にも勝つほどの強さを持っていたからね。確かシオン=ツキバミ君にしつこく付き纏っていたっけ。彼、見た目が派手だったからねぇ…。

あ、そうそう。バカ過ぎてやらかしてブラックリストに載ってたねぇ。それが今は国家最高機関ヴァルハラ…凄いねぇ。

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