第77話『北欧神話のトリックスター』
今回はタイトル通りロキのお話です!
「今回はロキの神話が元ですね!」
色々解釈違ったりするかもしれませんが…うちのロキはこうです!!これでゴリ押します!!
「御容赦下さい!」
前回のあらすじ
お風呂から出た後、イデアちゃんの目の前でロキが駄々こねてました。
…
『義兄様に会うの怖すぎてやだぁ!!』
「…ど、どうしたの?」
僕とゼウスに気付いたイデアちゃんが
「あ、エクス君。あのね、立食パーティーのドレス作ってって頼んだらこうなったの。」
とロキを指差しながら話してくれた。
「義兄様って…?」
『決まってんだろー?オーディンだよ!
オーディン様!俺あん時調子乗っててさぁ…神々の秘密ペラペラ喋っちゃって…』
オーディンが義兄様?
…いや、ロキ嘘吐きだし…。
『あぁ、ロキの口論と言うやつか。』
『そうそれー。やっぱゼウス様も知ってるよね。はぁ…まぁ、あん時楽しかったし反省はまっっったくしてないんだけどね。
あの時の皆の顔と言ったら…ウシシッ』
ロキの口論…?
「ロキの口論って何?ゼウス。」
『それはな、マスター。ロキが他の神の過去の罪や恥辱をばらして罵りまくるという話だ。くははっ!何と滑稽な舞台だったのだろうな!私も見たかったモノだ。』
ゼウスによるとその後、岩場に捕らえられて息子の腸で身体をグルグルと巻かれ天井から滴る毒を妻が器を持って護ってくれていたが満杯になり少し離れた時、頭に1滴毒が落ち、身を捻るほどの苦痛で絶叫。
その叫びが地震となったとかなんとか。
え、グロ。
『言わなくていいからっ!!
思い出させんなよほんっとに!!
痛いってもんじゃない!!四肢が千切れたかと思うほどの激痛!!頭から浸透したせいで脳がやられたかと思ったんだぞ!!』
わなわなと震えるロキにレンが
「でもそれとオーディンに会いたくない理由って?オーディンの悪口言ったの?」
と疑問を伝えた。ロキは一瞬嫌そうな顔をして直ぐに目を閉じフルフルと首を振った。
『いーや。義兄様の悪口は言ってない。
ただ他の神に文句言っても反撃されないように主神の義兄様との血の約束を後ろ盾に好き放題やってたわけ。』
「ちのやくそく?なぁに、それ。」
目を丸くしたイデアちゃんが首を傾げた。
ロキはそれを見て頷く。
『教えてやるよマイマスター。血の約束っつーのはね、オーディン様の血と俺の血を混ぜて兄弟の関係になるっていうモノさ。あれ?親子だったかな。』
な…
何だってぇぇぇえっっ!!!?
と漫画のように皆で声を揃えて驚いた。
ロキはその光景を見てけらけら笑う。
『あっはは!皆して変だな。
そんな驚く事無いと思うんだけど。
俺、結局ラグナロクまで息子の腸で縛られてたし。』
ラグナロク…聞いたことはある。
ゼウスが腕を組みながら説明してくれた。
『補足をするとラグナロクとは北欧神話に
おける世界終末の日だ。オーディン率いる
アース神族とロキ率いる巨人族の戦争さ。』
世界終末の日…。戦争…。
『そう。それを起こすきっかけを作ったのは俺。
だってつまんなかったもん。
だから会いにくいと言うか…何と言うか…。
地味に怖いと言うか…。』
「それ完璧に自業自得じゃないかしら。
きっかけ作ったのが悪いわ。というか医院長サンが王様居ないって言ってたわよ。
オーディン居ないんじゃないかしら。」
スカーレット君がそう言ったのを聞くと
徐々に表情が明るくなるロキ。
『それマ?』
若者かよ。
「マジよ。」
途端にガッツポーズ。
『っっっしゃーっ!!マスター、とびきり
オシャレしていこうな!』
「うん!」
イデアちゃん良かったね。
『トール居るぞ。』
隣でゼウスがぽつりと言うとロキは真顔になった。
『やっぱやめようぜマスター。殺される。』
変わり身はや!!
『口論後に逃げた俺を捕まえたのがトールなんだよ!!』
「トールの悪口言ったの?」
『言った!!アイツ巨人に騙されまくっててさ。』
悪口の内容は
食料入った袋開けられないようにされたり、どっちが早く中身を飲み干せるか勝負しようって巨人がトールに海と繋がってる飲んでも減らない杯ということを隠して渡し、減らない水を飲むトールにそんなちっぽけな杯の中身も飲み干せねぇでやんの!と言ったらしい。
うわぁ…古傷抉って塩塗ったんだ…。
エグイな…。ロキは空中で胡座をかいた。
『ま、実はアイツとは1番仲良かったよ。
楽しかった。すーぐ怒るけどな。
アイツの奥さんの綺麗な金髪貰おうと丸坊主にしたりするだけでさ。』
そりゃ怒るわ。
それに関してイデアちゃんがプンプンと怒った。
「ひどーい!髪は女の命なんだよ!
ってスーくんが言ってた!」
「アタシかい。言ったけども。」
イデアちゃん…。
『悪かったって!ガチギレされて殺されかけて謝ったわけ。んで髪の毛戻したしー、
トールにも義兄様にも他の皆にも武器創ってあげたし!』
『騙したり盗んだりしてだろ。』
『それはそれ。俺の知恵で創られたのには
間違いない!
それに俺の子供も義兄様にあげたし。』
「子供?」
『スレイプニルっていう奴。』
あれ?それって
オーディンが乗る馬じゃね…?
『お、知ってるか?
いせ……いや、ゼウス様のマスターさんよ。』
今異世界来訪者って言おうとしたな。
「知ってるけど…それって馬じゃ…」
『そう、8本脚の馬。それ俺の子供!
俺が産みました。』
は?
『俺は性別を自由に変えられるし色んな動物にもなれる。んで旦那が馬。
その子供がスレイプニル。勿論妻も居るぜ?
2人な。1人は器で毒から護ってくれたしな。もう1人は…まぁうん。触れないでくれ。』
…ダメだ理解出来ない。やめよう考えるのは。神様なんて人間の常識が通じるはずないんだから。すると静かに聞いていたレンが
口を開いた。
「ロキが北欧神話の神様に怯えてるのはよく分かったけど…それってやっぱり全部自業自得だよね。」
『う…。』
「イデアちゃんも会議に出なきゃなんだよ。ドレスは誰かの召喚獣に頼めば良いけど、何かあった時にイデアちゃんを1番近くで守れるのはロキなんだよ。」
ヴァルハラ相手に魔法は使えないけどね。
ロキは小刻みに震える。
『うぅ…でも自慢じゃないが小人に創らせたグングニルとかえげつない威力なんだよマジで!それに腹でも貫かれたら俺は立ち直れなくなる!!!』
面倒臭いなぁこの神様。
こういう時は喝を入れるのが1番!
「ゼウス、お願い。」
『あいわかった。』
ゼウスが指を鳴らすとピコピコハンマーが
降ってロキの頭にヒット。
『いっ…てぇ…っ!!』
メルヘンな見た目のピコハンなのにピコッという音じゃなくてドゴッという音だった。
…こわ。涙目でゼウスを睨みつけるロキ。
そんな彼をゼウスは嘲笑する。
『マスターを守らず保身に走るとは…
随分と小物に成り下がったなぁ。ロキ。』
『…』
『何が“終える者”だ。“人々の恐れ”だ。
はんっ……だっっさ。』
『…………ぁ?』
ロキがカッチーンてきた顔してる。
闘いのゴングが鳴った気がする。
『おや?何か気に障ることでもしたかな?
私はただ事実を述べたまでだが。』
『……んだとこの野郎…』
『狡知の神が聞いて呆れる。お前はたった1人のマスターも守れぬ者だったとは。』
『…誰も…』
『む?』
『誰もマスター守らないなんて一言も言ってねぇだろうが!』
『…ふむ、それは確かに。
ただ守るとも言っとらんかったぞ。
それはつまり守れないと一緒では?』
『はぁ?上等だよギリシャ神話最高神様よぉ!!オーディンだろうがトールだろうがとびきりかっこよくマスター守ってやんよ!!ダセェだなんて言わせねぇ!!』
ゼウスに向かって中指を立てたロキ。いつものヘラヘラ感が消えてるのを見るとガチギレしているのだろう。
『ふん…最初からそう言え馬鹿者。』
『べぇーっだ!』
何とかロキを言いくるめれたみたい。
「あ、あれトールじゃない?」
レンが窓を指さす。
皆疑問に思って窓を見るが夜でも賑わう街
以外何も見えない。
「なぁに、レン君…何も無いじゃ……ん。」
振り返りながらそう言うとイデアちゃんの
布団にくるまって震えるロキの姿が。
『ややややっぱ無理だわ。』
えぇー…?
♢ミカウさんメモ
ロキのもう1人の奥さんとの子供の1人に何とあのわんわんおのフェンリルが居るんだ!!
…1度捨てた子供が同じ学校に居るのってどんな気分だろうね。




