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第60話『戦線離脱』

エクス君、もう60話だよ!


「早いですねぇ…。これまで見てくださった皆様!本当にありがとうございます!」


これからもよろしくお願いします!


「ますっ!」

前回のあらすじ


シオン=ツキバミ、復活。


 …


『流石に呼ぶの遅ない?紫苑。』


「し、新月…?」


僕の前にはあの時消えたはずの妖狐の姿があった。

ふわふわの9本の尻尾、狐の耳。


『何や久しぶりの対面がちょ〜〜キショいのに

負けそうになっとるとかムード無さすぎひん?

夜叉君やっけ?ちょいと退いてぇ。』


と夜叉の前に立ち、鉄扇を手に持った新月。


『還った後は予想通り説教をグチグチと言われまくったもんでストレス溜まっとったんや!そらぁっ!』


鉄扇をパシンと閉じて下から上へと振り上げる。

次の瞬間、全ての化け物の真下から

青い火柱が立ち上り化け物が灰燼と帰した。


とても綺麗な青い、炎…。灰燼が舞って尚のこと…

見惚れていたら新月がこちらを向いて尻尾をぼふんと膨らませながら驚いていた。


『うわぁ!!何や紫苑の左手紫くなっとるで!?

血もいっぱい出とるやないの!』


「…折れた。」


『何やて!?ほんなら保健室に行こ!!』


「いや…沢山の生徒が活用する場や…。

私が1つ使う訳にはいかん…。寝たら治る。」


『まぁた脳筋発言!!口調以外変わっとらんな!!

ざっと見ると指先から肩にかけてべキャッとなっとる!それが寝たら治る訳あるかい!!

常に回復魔法使っても1ヶ月以上掛かるでほんまに!』



「…煩い…右手が使えるから良い…。」


『あの、玉藻前様。主殿は大量の血を流されて

意識が朦朧としております。』


『なぬっ!では応急処置だけでもしとかんとな。

…おい、これを企てた奴見とんのやろ。

紫苑をよくもまぁこんなにボロボロにしてくれはったな。自ら死にたいと懇願するくらい甚振ってやらぁ。九尾の狐を敵に回したこと、後悔させてやる。』



新月や玉藻前と呼ばれた狐の人は間違いなく、画面越しに見ていた僕らを、いや、アビスを睨んでいた。


「うへぇ…玉藻前って()()()S()S()S()()()()()()()じゃあん…。勘弁してよォ〜ホムンクルスを一瞬で全滅させる人なんてこわいしぃ♡あ、人じゃないかァ♪」


恐怖などまるで感じていない顔で微笑むアビス。

あの白い化け物をホムンクルスと呼んでいるのか。

…ホムンクルス?


「あっ気付いたぁ?ホムンクルスは人造人間のこと。でもね、僕は()()()()()()()()()()()()()()のぉ〜♪」


は?


『マスター、戯言に耳を貸すな。

 話す事はそれだけか?そろそろ…』


「この2人はほっといて良いのかなァ?」


再び血を流し倒れているシャル君とローランド君が映る。


あぁあ…やだ、嫌だ。生きているはずなのに

映像越しだと呼吸しているのかすら見えない。


「助けに行くなら行けばァ?僕は消えるけど♪」


「っ…お前を倒して助けに行く!ゼウス!」


『あぁ!』


ゼウスは雷が落ちる速さでジャンヌに近づき、

杖を振った。そこから魔法が出る訳でなく、物理。

ジャンヌも旗の持ち手でゼウスの杖を受け止めた。

お互いの力が加わりガチガチと音が鳴る。

攻撃を受け流していない…!


『やはりお前のスキルの中に魔法無効化があるな…!私、物理あんま得意じゃないんだ。

お手柔らかに頼むぞ、騎士殿。』


『神が人間に頼み事など笑止千万!』


もし魔法無効化がアビスにもあるなら…僕も物理でないといけない。杖よりも戦いやすい物は…


「ねーぇー。

武器置いてどうなるか見よーよー。えいっ」


口を尖らせたアビスは床にガラス瓶か何かをぶつけた。すると僕の身体は黒い帯の様なものに巻かれ、

浮かされた。


「なんっ…だっこれ!」


『っ…』


ゼウスも縛られてる!?

魔法無効化EXのはずなのに!!


「魔法じゃないよ?これはぁ、僕が頑張って作った薬ぃ〜!君も知ってるぅ、禁術的なアレぇ〜!

禁術でも召喚獣ゼウス様は逃げられるだろうけどさァ…逃げたらマスターどうなるんだろうね?

だからほら、一緒に見ようってば。」


『下衆が…。』


 …


シャーロット=アルカディア

ローランド=ローゼン


「う…っ」


生徒の召喚獣は倒しましたが化け物が魔法云々ではなく…物理攻撃力があり過ぎて手も足も出ません…。


支援魔法をお互いに掛けていたのにアルテミスも、

ローランド君も、アフロディーテ様も…倒れています…。


時間稼ぎすると言ったのにある程度の数の白い化け物はどこかへ行ってしまいました。

それでもたかが3体相手に…こんな…。


あれ?急に影が…ふと目線を向けると白い化け物が

振りかぶっている様子でした。

あ、オレ死ぬんだ…。男らしく出来ないまま死ぬのか…。親孝行出来ずにすみませんでした、お母様…。


「諦めんじゃねぇよど阿呆が!!アポロン!!」


『おっけー!【太陽の光矢ひかりや】!』


聞き覚えのある声だと思っていたら白い化け物に光の矢が刺さり、その1本で蒸発していった。


「お嬢!!大丈夫か!!」


「あ…」


ヨガミ先生でした。


「お嬢がお嬢様の格好してんじゃねぇの。

後で弄ってやるよ。あとローランドは…」


『ヨガミ!あそこ!』


「っ!頼んだアポロン!」


『任せて!【ヘリオスフェア】!』


ローランド君がオレンジ色の結界に守られた。


『かーらーのーっ!【プロミネンスアロー】!』


業火の矢が残り2体を捉え、焼き尽くしました。

凄い…呆気なく…!


「お嬢、お前を抱えてローランドの所に行くぞ。」


「は、はい…」


「待てやゴルァ。」


聞いたことのない声がヨガミ先生の後ろから聞こえました。


「怪我人を無理に動かすんじゃねぇ。

悪化させてぇのかばーか。」


お口が悪いです。


「あぁ!?」


「貸せ。」


オレは物ではないのです…。


お口の悪い方は黒い看護師さんの服を着てとても大きな狼さんを連れた水色髪の男性。…誰でしょう?


「フェンリル、

姐さんから治療用バッグ頂戴してきてくれ。」


『ばふっ』


大きな狼さんは小さく返事をした後、驚きの速さで消えました。そしてオレの顔を伺ったあと、口を開いた。


「お嬢、お前さんは足に罅が入っている。

応急処置するから少し待ってろ。」


「あ、ありがとうございます…。」


「ワカメは俺様の隣で上級回復魔法。アンタがお嬢でアポロンがあの紫頭の坊ちゃんに。出血量が多い。」


「ワカメ言うな!アポロン、そういう訳だ!ローランドを丁重に運んで回復を!【グランダキュア】!」


『あいあいさぁ!【陽だまりの揺籃ゆりかご】!』


ヨガミ先生の回復魔法も太陽に照らされているように温かい…。


「すみ…ませ…」


「ん?何で謝る?」


「時間稼ぎ、出来ませんでした…!」


「…お前もローランドも良く出来た。怖かったろ。

偉かったな。ちゃんと守れてたぞ。だから泣くな。」


「うぅ…っ…ろーらんどくんもまもれなくて…っ

…オレ、おれぇ…っ」


「よしよし。…って何見てんだオラ。

さっさとシャーロットの足固定しろよ駄犬。」


「あぁ!?言われなくてもやってっし!!」


駄犬…?と呼ばれたその人はテキパキとオレの足を

固定してくれた。


「ありがとうございます。」


微笑むと彼は顔を真っ赤にさせて慌てふためいた。

?どうしたのでしょう。


「べっっ別にお嬢の為じゃねぇ!!

姐さんの為だ!!ただ痛かったらすぐ言えよ!」


「は、はい。」


大きな狼さんが小さな鞄を咥えて戻ってきました。


「フェンリル!ありがとな。」


鞄を受け取った彼は直ぐにローランド君の手当を始めました。彼のお名前が知りたくてヨガミ先生に尋ねた。


「あの、彼は…?」


「ん?あぁ。ルプス=ウルフレイ。医者だ。

 あんなんだけど。」


「お医者様なのですか…!あのようですが。」


ローランド君の手当を施す手際を見るに確かに

お医者様のようです。

…!休んでいる場合ではありませんでした!


「よ、ヨガミ先生!あのっ!!アルファクラスの皆さんが!!天使クラスの皆さんが!!」


「あぁ、見たよ。沢山倒れていた。化け物も沢山。

俺は他の教師と化け物を全て倒してくる。だからお前らは先に休んでろ。ローランドを頼んだぞ。」


そう言って微笑むとヨガミ先生はローランド君と

アルテミスとアフロディーテ様を回復させていた

アポロン様の肩を優しく叩いた。


「アポロン、行くぞ。」


『ねぇヨガミぃ。ボクさ、アルテミスが大好きなんだ。アフロディーテも。…この2人のマスター君達も。今、久し振りに怒りを覚えている。太陽神として

ちゃんと働こうと思うんだ、良いかな。』


アポロン様のいつもの優しい雰囲気と笑顔が

消え失せ、怒りに満ちたお顔をしてらっしゃいます。


「…行こう。後は任せた、ルプス。」


「へんっ…さっさと行け。姐さんも生徒の為に

頑張ってんだ。俺様がやらない訳にはいかねぇ。」


ヨガミ先生は小さく微笑んだ後、

その場を去りました。


「おい、お嬢。アルテミスだっけか、お前の召喚獣。アイツとアフロディーテをエリクサーで回復させた後、アルテミスの力でお前達は保健室…だと全員は無理だから保健室の代わりに別棟へ自ら移動してくれ。オペラ=ベルカントとヒメリア=ルージュが番をしているのが目印だ。フェンリルで運んでやりたいが何せ揺れるからな。ほれ、置いとくから使え。じゃあな。」


ルプスさんはフェンリルに跨り、この場を後にしました。オレは言われた通りアルテミスとアフロディーテにエリクサーを使った。


『ん〜…いたぁぁい…ってシャル!

あらやだ私気絶してたの!?ごめんね!?』


「大丈夫です。足の骨に罅が入っただけなので。

アフロディーテ様も大丈夫ですか?」


『…』


手を合わせてごめんねと伝えてくださっているようだ。


「お気になさらず。あの、恥ずかしい話オレ歩けなくて、でもローランド君も気を失って出血が多いそうでお願いします、別棟へ運んで貰えませんか?」


『もっち!!一瞬で運ぶから!』


こうしてオレ達は戦線離脱した。

♢ミカウの手記♢


☆アテナ

パートナー:メルト=ガーディア


好きな物:メルト、神盾アイギス

嫌いな物:メルトを変な目で見ている輩


♢ミカウさんメモ

守護神アテナ。槍と盾を構える女神。

とても真面目でマスター一筋という召喚獣の鏡。

ゼウスの額…頭?から生まれたらしくてその話をすると超嫌そうな顔をするんだって。

その辺乙女だよね。ゼウスパパから貰った盾は神の盾。彼女の防御は鉄壁。属性の水を纏うことでその防御は完全となる。…美人に護られたぁい!!

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