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第50話『僕の武器』

エクス君、ヨシュア君が補習無いかも。


「えっ!??僕は薬学の補習約束されたんですけど!?」


あ、エクス君退いて!


「ふげっ」


評価して下さった方ありがとうございます!

皆さんを楽しませるお話にしていけたらなと思います!頑張ります!!

 前回のあらすじ


 放課後の為に薬学の補習は明日になりました。あーあ…。

次は錬金術だそうで頑張ります!あ、ヨシュア顔死んでる。


 …


 食堂でお昼ご飯を皆と食べてからもう一度錬金術部屋に戻り、授業が始まる。


「じゃあ次は錬金術ー!いえーい!」


楽しそうに喋るスピルカ先生とは裏腹にヨシュアは座学の時の僕みたいに死んだ顔をしていた。


「大丈夫だよヨシュア。僕も薬学出来ないし。」


「エクスは凄すぎて逆に出来ないんでしょ?

俺は元から出来ないの。補習のシオン先生の教え方は確かに分かりやすかったけどその代わり超絶スパルタだったもん。トラウマものだよ。」


…昨日も言ってたもんなそれ。どれだけ怖いんだろう。


「今日はぁ…自分の武器を思い描こーう!」


自分の武器?

スピルカ先生は杖をスカーレット君に向けた。


「スカーレット!」


「ん?」


「ヨガミは杖を何に変えてた?」


「んー…確か太陽みたいな美しい弓だったわ。」


スカーレット君の回答に頷くスピルカ先生。


「そう。それはアポロンの矢を最大限に活用するための武器なんだ。つまり、今回の錬金術は相棒の能力をどれだけ活かせる武器を作れるかってことだ!」


相棒の能力を活かせる武器…。


「召喚獣を呼び出して、自分はどんな武器が良いか考えて作ってみろ!作って…それで人を傷付けようと考える不届き者は直ちに」


途端に先生の雰囲気が威圧的に重くなり、アストライオスの星空の髪が眩く光る。


「なっ!ダメだぞ?俺は見てるからなー。」


にぱっと笑い先程の雰囲気が嘘のように消えた。何となく後ろを見ると、威圧に気圧されたのか口をへの字に結んだ男子生徒が居た。…まさか考えたの?


「じゃあ召喚獣を小さくして召喚を!それで相談して作れー。な、アストライオス!」


『…。』


黙って頷いたアストライオス。

自分の武器かぁ…やっぱりゼウスの雷を最大限に活かせる武器が良いよな!


【summon!】


『私を呼んだな!マスター!』


ぽふんっと軽い音と共に小さなゼウスが現れた。


「ねぇ、ゼウス。僕の武器ってどんなのが良いと思う?」


『別に何でも良いと思うぞ?私がマスターに合わせる。ほら、私何でも出来るし。』


「そう…じゃなくてさ。僕がゼウスに近づかないと。だから…」


『うーむ…。』


「あ。そういえば…」


入学オリエンテーションでレンとルシファーと少しだけやった時にゼウスは…


「杖、出してたよね…?」


『む?おお、これか?』


指を鳴らした瞬間にゼウスがあの時持っていた杖が僕の目の前に降ってきた。


「うわっ!急に落とさないで!?」


『すまぬすまぬ。小さくなった事を忘れてついいつも通りでやってしまった。まぁマスター、まずは持ってみよ。』


「え?あ、うん…。」


促されて持ってみると…めっっちゃ重いっ!持ち手は細いのに…先端に豪華な飾りがめいっぱい付いているから??


『む、マスター手が震えてるぞ。軟弱だなぁ。』


「ゼウスが凄いんだよ…っ!」


『だからこそ錬金術の出番だろ?

この杖の名はゼウスの神杖しんじょうと言う。それを創るが良いマスター。お主用に。』


「え、これを?」


『あぁ。それなら普段通りの私だ。マスターの杖をそれに出来れば…大分、な。』


「…分かった。やってみる!」


僕がゼウスの神杖を創るのに時間は掛からなかった。ゼウスの光杖を握って念じたら出来ちゃったんだ。


『これにはゼウスもびっくり…だ。マスター、その杖を光杖に戻せるか?』


「やってみる。」


戻れって思えば出来るかな。えいっ。


…あ、戻った。


『本当に驚いた。流石は私のマスターだ。』


「エクス、それは?」


スピルカ先生がとてとて歩いてきた。


「ゼウスの神杖の模造品です。僕用の。」


先生は目を大きくし、ゼウスを見る。


「…驚いた。細部まで凄い作りだ…ゼウスは手を貸したか?」


『まさか。マスター1人の力さ。私はコレを創ってみろと言っただけだ。』


スピルカ先生は杖を隅々まで見ている。


「むぅ…流石にスゴすぎるぞお前…薬学何で出来ないのか分からないくらいだ。」


『弱くすることがとてつもなく不器用で苦手ということだ。流石は強者。』


「…褒めてるんだよね?」


『?勿論だとも。』


何か不服だ。


次々と歓喜の声が聞こえてくる。


メルトちゃん、イデアちゃん、シャル君、ローランド君、スカーレット君も笑顔だった。


ヨシュアは…?

心配になって彼を見ると彼の手には少し大きめの拳銃が握られていた。僕の視線に気付いた彼はゆっくりと喜びを顔に表していく。


「見て、エクス…出来たよ…!」


「凄い…凄いよヨシュア!!」


「シオンのスパルタが効いたなぁ!偉いぞヨシュアー!」


わしゃわしゃとヨシュアの頭を撫でるスピルカ先生。


「えっへへ…」


しかしピタッと止まり、僕とヨシュアの間で


「その武器が放課後、必要になるかもしれない。ちゃんと使えるようにしておきなさい。」


と小声で呟いた。


僕とヨシュアは黙って頷いた。

それに頷いた先生はメルトちゃんの方へ。


「メルトーお前も出来たかぁー?」


「あ、せんせぇ!できましたよ!槍!」


と青く綺麗な槍を両手で持って微笑んだ。


「おー!すげぇ!綺麗な槍だな!」


「アテナとお揃いなの!」


「お揃い良いな!メルトも良し!あとはー?」


とシャル君、ローランド君、イデアちゃん、スカーレット君を覗きに行く先生。


「放課後、どうなるんだろうね。」


「…ね。」


『どうなろうがこれから起こるのが未来だ。

その時にどうするかが重要、そうだろマスター?』


ヨシュアの肩の上にいた小さなプロメテウスがそう言って僕らの目の前にふわりと移動した。ヨシュアは少し引いた顔をしている。


「プロメテウスがまともな事言ってると怖いんだけど…」


それな…。


『何だとマスター!!?』


ヨシュアはクスっと笑い、怒っているプロメテウスに微笑んだ。


「でも…その通りだね。ビビってちゃあ舐められる。ちゃんと前を見据えて堂々としてないと。」


少し話をしてたらチャイムが鳴った。


「はーい、じゃあ今日はここまでー!教室に戻ってSTやるぞー。」


 …


 STを終わらせた生徒たちは自由時間になり笑顔が増える。だけど僕は笑う余裕なんてない。


「お前達ー!」


スピルカ先生が僕達を手招きしていた。

生徒の合間を縫って先生の元へ。アストライオスが槍を持ち、先端を床に軽く当てる。すると宇宙が周りに広がった。


「宇宙は他生徒へのカモフラージュだ。

話、覚えているか。教室の外でシオンが待っている。エクス、ヨシュア、メルト。俺は現地集合だ。もしシオンの指示があれば従え、いいな。」


「「「はい!」」」


「うん。イデア、スカーレット。

お前達は保健室へモーブの証言を聞き出してくれ。そこにヨガミとは別にラブラビという保健医が居る。あと一人も。だけど気にせず、話を聞いて大丈夫だ。」


「分かったわ。」

「はーい!」


「シャーロット、ローランド。お前達がある意味一番危険かもしれない。細心の注意を払うこと。何かあったら誰でもいいから教師を呼ぶこと。」


「はい。」

「了解だ!」


僕達の顔を見た先生は口角を上げて頷いた。


「じゃあ、始めよう。」


宇宙が解け、僕達は頷いて教室を出た。

♢ミカウの手記♢


☆ヨガミ=デイブレイク

召喚獣:アポロン


好きな物:家族、煙草

嫌いな物:陽キャ、シオン=ツキバミ


♢ミカウさんメモ

根暗ワカメな彼は家族を亡くした。姉の夢を叶えるために頑張った努力家。

この子陰の気が凄かったなぁ…。けれど彼とは真逆の性格の召喚獣アポロンに振り回されてメンタルと胃に深刻なダメージを受けているよ。

嫌々だった人との関わりもスピルカのおかげで何とかやってるみたい。というか嫌と言っていた割にはちゃんと先生してる事が驚きだな。生徒を大切にしてるしさ。でも、若いんだし煙草やめよ?

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