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わたしの追憶

作者: のんち

めっちゃ短いですが、話の展開はおそいです。


いつだって何にも夢中になれなかった。


そりゃもちろん、友達と遊んだりしているときや唯一の趣味である映画を見ているときは楽しい。けれど、何をしても続かないし、人にそんなに興味を持てない。友達には、「彼氏ほしい」とか言ってたけど、大学2年生にもなって、付き合ったこともないし、好きな人さえできたこともない。そもそも、付き合いたいと本当に思ってもいない。


加えて、わたしの性格は少々というか大分ひねくれている自覚がある。

気に入った人や気のおけない中の友達にすら、素直になれない。どうしても恥ずかしさが先に出てしまい、生意気なうえキツイ言葉を言ってしまうことがよくある。わたしの性格をある程度知っている人は気にしないでいてくれるけど、他の人はそうじゃない。大学は地元とは新幹線で3時間程度離れたところに行ったせいか、関西弁を話す人があまりいない。「〇〇の言い方きつい」や「すぐ文句いう」など言われるようになった。わたしは別にきつく言っているつもりもないし、本当に不満があって言っているわけでもない。ツッコミを入れているのに近いかもしれない。


だからかもしれない。中学の同窓会に参加してすごく楽で何より楽しかった。二次会にも行き、わたしは実家がみんなの地元より少し離れていたので、電車の始発までカラオケに付き合ってもらったうえ、駅まで送ってくれた。別にみんなにとっては特に気にしたことでもないかもしれないけど、それがすごく嬉しかった。


その次の日、最後まで付き合ってくれたうちの男の子がLINEを送ってきた。

わたしはLINEするのがあまり好きでなく、LINEだけ見れば全然してないので友達いないんじゃない?と思われるくらいだ。

その男の子はLINEで「映画が好きって言ってたけど、どれがお勧め?」と聞いてきた。映画だけは大好きなわたしはテンションも上がり、お勧めのものをいくつも教えた。どうせ話す内容がなかったから聞いてきただけだろうと思っていた。


後日、わたしが勧めた映画の感想が送られてきた。驚いたけど、今までみんな教えても見るまでしてくれる人はめったにいなかったので、とても嬉しかった。わたしの映画の趣味はほぼ男なので、そいつが勧めてくれた映画も見るようになり、お互いに勧めた映画の感想を送りあうようになった。合間にどうでもいいような会話や、たまに電話もしていた。会うと何だか嬉しいし、ちょっとおしゃれしよっかなと思ったりもした。


恋愛感情の好きとかよく分からないけど、これが好きなのかなと考えることが多くなった。


そいつには初めのころ彼女がいたけど、すぐに別れたということを聞いていたので、うだうだするのが嫌いなわたしは告白してみようかなとも考え始めたころだった。


そして、今日ふたりでちょっと遠くに出掛けることになったので、私の人生初の告白をしようと決意した。まあでも、ふられて気まずくなるのも嫌なので別れるときに言おうと思った。


海辺のなんていうか、ゴツゴツした岩や石がたくさんある場所に来た。ふたりとも体を動かすことは好きだし、スリルのあることも大好きで、転けたり足を滑らせれば危ないところというのは分かっていた。わたしはちょっとビビってそんなには激しく動いたりはしなかった。けど、そいつは本人がよく「俺頭おかしいからな笑」と言っていたように、激しく岩から岩に飛び移っていた。わたしは「危ないって」と笑いながら声をかけていただけだった。



ほんとに突然だった。そいつが足を滑らせた。わたしは近くにいた。



何も考えてなかったけど、体が動いていた。



でも、わたしはただでさえ低身長のちびで、家事場の馬鹿力?をだしてもそいつと体の位置を入れ替えるのが精一杯だった。


わたしの体が倒れていくのがわかった。そいつがとても焦ったような顔をしているのが見えた。別に良い子のつもりはないけど、ああよかったと思った。

でも、好きといったらもしかしたら付き合えてたのかな?付き合ったら楽しかったのかな?と考えてみると、ほんとそいつを恨みそうだ、わたしのせっかくの初恋をどうしてくれるって。



まあ何が言いたいかっていうと、せめて告白くらいさせろってこと。そんで、わたしが助けてあげたんだから絶対無事でいろよな。



まじで、これって走馬灯みたいじゃね?







そして衝撃が走って、何も見えないし聞こえないし感じなくなった。

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