#1「落ちてるものを拾っては・・・にも、例外はある」
趣味100%の作品です。
「うにゃうにゃー」俺の部屋で猫のような声が聞こえる・・・・
#1「落ちてるものを拾ってわ・・・にも、例外はある」
6月21日 雨 近所の公園で、俺はそいつに出会った。
今日は仕事も休みで、俺は近くのスーパーに買い物をした帰りで、左手に袋、右手に傘の状態だった。
「みぃーみぃー」目の前にあるそこからは、猫のような可愛い声が聞こえる。
俺は呆然と立ち尽くしていた。
目の前にあるダンボールの中には・・・
「お前は、猫なのか?」漫画にしかいなさそうな3,4歳くらいの大きさの猫耳が生えた女の子がいて、雨と悲しみに濡れた目で俺に向かって鳴いていた。
俺は一戸建てに一人暮らし。親は「あんたを早くに身ごもって、新婚旅行に行けなかった」のを理由に、世界中を旅している。
いつも通り広々した俺の家に、
「みぃー」と、猫の声が響く。勿論、先ほど公園で、鳴いていた猫だ。俺は買い物をしまってから、猫を少し暖かめのお湯を張った洗面器に入れ、洗った。
猫は大抵水が苦手なはずだが、こいつは気持ちよさそうに目を細めている。
「お前は変わり者だな」頭をお湯で洗いながらいうと
「にゃー」と、一鳴き。人の言葉が分かるのかもな・・・
裸に布が巻かれただけの状態だったから、結構冷えていた。
今はタオルを巻きつかせている。いろいろと隠すためだ。
チラッと確認したことだが、身長と猫耳、尻尾以外は普通の人間の体をしていた。女の子だ。
「お前はどこから来たんだ?」仕方なく、タオルを外して、体を洗いながらきく。
「うにゃ?」つぶらな瞳が俺を見上げる。やっぱり人語の理解は不可能みたいだな。
「はぁー・・・・・取り合えず、こんなもんか」洗い終わった体に、清潔なタオルを巻きつける。
「服・・・・こんなサイズのあったか?」髪にドライヤーをかけて乾かしながら考える。
「押入れ・・・・屋根裏の洋服ボックス・・・・・」候補はいくつかあった。
「取り合えず、お前はここで待機な」タオルを巻いて動けないようにしてから、俺のベッドに放り出す。
30分後・・・
子供の時の服は俺が今は使っていない押入れから出てきた。男物の服だが、まぁ、今日くらいは我慢してくれるだろう。
服を持ってベッドに戻ると、
「くー・・・・くー・・・」可愛く寝ている奴がいた。
「・・・まぁ、いいか。俺も眠いし」服をサイドテーブルに適当に置き、猫の横に寝た。
「おやすみ」猫の頬を少し撫でて俺は寝た。
猫耳って、和みますよね・・・




