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イチからヒャクまで  作者: 春は散って去る
7/10

深海

誰も知らぬ世界がある

人はそらを眺めてきた

暗い孤独な中で生きるための

小さな工夫を凝らしてる


魚は話せやしない

魚は空気が読めない


もしも魚がうまく話せたら

魚が空気を読めたのなら

この魚は群れで生きられましたか

誰に責任はないけれども

だから誰も悪くないのか

きっと何か方法があるはず

そんな暖かい言葉が

魚を焦がし苦しめる


誰も口にしない世界がある

人はくうを眺めてきた

明るくも孤独な中で生きるための

小さな抵抗している


魚は流れに従うだけ

魚は弱いもの食うだけ


もしも魚が流れに向かったら

魚が強いものに噛みついたら

あの魚は今も泳いでたか

弱肉強食なんて言うのなら

こんなこと考えらない

心のない僕らになりたかった

いつもより冷たい水が

魚に息をさせない


誰も笑えぬ世界がある

人はそらを眺めてる

つながりの孤独の中で生きるための

悲しい反抗している


魚は群れでしか生きれない

魚は長に従うほかない


もしも群れでなくても生きれたら

魚が自由に泳げたら

私の魚は私に笑ってたかも

こんな時に泣けない魚だから

住む世界が塩辛いのか

悲しみに包まれた今日という日

今日はなんだか

いつもよりしょっぱいな

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